光通信という投資会社

この記事は約5分で読めます。

ITバブルと連続ストップ安

皆さんは光通信と聞いて何を思い浮かべますか?まずは、あの伝説の20営業日連続ストップ安ですね。この記録はいまだに破られていません。

1990年代後期に発生したITバブルにおいて、大きく乱高下しました。最高株価は24万円でしたが、3か月で8000円台にまで下落するという信じられない急落を見せました。2000年における年間値下がり率は99.1%と前人未到の水準です。

光通信の祖業は携帯電話販売代理店です。携帯電話の新規回線契約ごとに数万円の報奨金を得るというビジネスモデルで全国へ急激に店舗網を展開しました。創業者の重田氏は1999年にはフォーブス誌において世界有数の大富豪としてランキング入りをしました。しかし、携帯電話契約の架空契約が発覚し、また、サイバーエージェントやクレイフィッシュなどIT関連の新興企業に積極的な投資を行っていた為、株価は急落し創業者は富の多くを失いました。

投資企業としての光通信

その後の光通信についてはあまり語られることがありませんでしたが、最近になって、投資会社として注目されるようになっています。上場会社の大株主情報が検索できるユーレットというサイトによると、光通信は100件以上の上場企業に投資を行い、投資企業の時価総額は1911億円(2020年現在)に上ります。

では、光通信の投資先で最も大きな割合を占める企業はどこでしょうか。実は日本企業ではありません。なんと”オマハの賢人”ことウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイです。

その他にも、日本企業の数十社でも大株主になっています。光通信は、通信関連の会社であるとともに、投資会社へと変貌を遂げていたのです。興味のある方は、無料で大株主検索ができるユーレットのサイトで投資先銘柄を見てみるのも面白いかもしれません。証券分析の祖と言われるベンジャミン・グレアム氏が好みそうなシケモク銘柄から、高成長銘柄まで比較的バランスよく投資しているようです。

参考記事:ベンジャミン・グレアム氏の投資手法(ネットネット株)

銘柄規模も中小型株から大型株まで幅広く投資しています。

株師匠
株師匠

光通信は本業とともに、投資事業にも力を入れているんだよ。

株子さん
株子さん
 

光通信って携帯電話を売っているだけの会社かと思っていましたが、ビックリです。

光通信の主要投資先(2019年) ユーレットによる

NFCホールディングス
ティーガイア
イーレックス
USEN-NEXT HOLDIGS
フォーバル
プレミアムウォーターホールディングス
幼児活動研究会
コネクシオ
ジャパンベストレスキューシステム
エムティーアイ
INEST
サカイホールディングス
内田洋行
フリービット
ピーシーデポコーポレーション
東邦システムサイエンス
マルゼン
太平電業
巴工業
CIJ
レイズネクスト
MRT
アイチコーポレーション
ムサシ
スターティアホールディングス
エフアンドエム
データーアプリケーション
世紀東急工業
プロシップ
日本社宅サービス
アバント
サンセイ
日本テレホン
オーテック
エヌアイデイ
高速
かわでん
KSK
シイエム・シイ
トスネット
愛知電機
東北特殊鋼
ザッパラス
パシフィックネット
ウェルネット
ファルコホールディングス
プラップジャパン
オリコン
ユアサ・フナショク
アルファグループ
北沢産業
デザインワン・ジャパン
ウチダエスコ
菱友システムズ
日本プリメックス
朝日工業社
ウエスコホールディングス
ディ・アイ・システム
情報企画
日本石油輸送
CEホールディングス
北陸瓦斯
新潟放送
サトー商会
ハイマックス
ナンシン
櫻護謨
西川計測
マイスターエンジニアリング
日本高純度化学
英和
四電工
ヤガミ
リスクモンスター
パウダーテック
大丸エナウィン
旭情報サービス
特殊電極
昭栄薬品
ポバール工業
暁飯島工業
ジェコー
徳倉建設
両毛システムズ
水道機工
イワブチ
東邦アセチレン
丸八ホールディングス
阪神内燃機工業
富士古河E&C
電業社機械製作所
カイノス
東名
大日本コンサルタント
三井住建道路
東洋刃物
ジョルダン
ビーイング
島根銀行
共和工業所
メディカルネット
昭和システムエンジニアリング
アトミクス
イサム塗料
アンドール
FCホールディングス
東亜バルブエンジニアリング
日宣
神田通信機
エックスネット
ヤマシタヘルスケアホールディングス
萬世電機
Eストアー
横田製作所
岐阜造園
タウンニュース社
ティビィシィ・スキヤツト

光通信の投資戦略

株子さん
株子さん

本当に知らない銘柄ばかりです・・・。

株師匠
株師匠

時価総額が小さい中小型株が多いから、知名度が低い企業が多いね。だけど、中身はしっかりしている企業が多いよ。

光通信は、これほどの上場企業に投資していることになります。少ない企業だと1億円程度、保有割合としては1%程度ですので、多くは純投資であると推定できます。企業セクターとしてもどちらかというと通信セクターが多いようです。

ソフトウェア会社や携帯関連の会社が多いですね。投資銘柄であるソフトウェア会社や携帯関連の会社の中には、会社を支配する目的であるような比率まで株式を買い進んでいる様子が見えますが、これは本業との関りでしょう。もしかしたら、本業を拡大するべく合併買収まで考えているのかもしれません。

投資手法としては、”日本のウォーレン・バフェット”とも呼ばれる故・竹田和平氏に似ています。資産価値を重視しつつも、収益価値が伸びているような企業に投資し、配当金収入を得る手法です。

光通信は日本では数少ない、まっとうなバリュー投資家として知られていますが、その他にバリュー投資家の間では著名な存在として知られている投資ファンドとして、BBHフォー・フィデリティー・ロープライスドストックファンドがあげられます。著名ファンドマネージャーのジョエル・ティリングハスト氏が運用責任者を務めているファンドです。

参考記事:BBHフォー・フィデリティー・ロープライスドストックファンドとは?

タイトルとURLをコピーしました