新卒で狙うべき企業

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就職においては“新卒カードを使う”という俗称で言われる、新卒でなければ入社できない企業があります。例えば、旧財閥系企業の中核会社、金融機関、総合商社、重厚長大産業、電気や水道などインフラ系です。

 

これらの会社は、いまだに年功序列や終身雇用を前提としているため、中途入社組は異物でしかない場合が多いのです。日本的経営をいまだに続けられるほど、守られている業界や業湯が多いです。入社する人も年功序列や終身雇用で守られることに心地よさを感じている場合が多いので、離職率も低めです。そうすると、内部で人材が賄えることになるので、中途募集は極めて少なくなるため、さらに中途入社が困難となります。会社は新卒からの叩き上げで占められることになります。転職の際、どうしてもこうした“新卒カード”が有利に働く企業で働きたければ、数少ない中途採用の枠を狙うために努力を要し、入社後も社内で主流派ではない悲哀を味わうことになるかもしれません。

 

“新卒カード”は一生で一回しか使えませんから、戦略的に就職先を選ぶ必要があります。キャリアプランを想定して、自分が新卒後定年まで勤めあげることができるかまで考えておく必要があります。変化の激しいこの時代に数十年間存在し続ける会社はそうそうないとは思いますが、それでも一生を一社で過ごすくらいの覚悟があったほうが良いです。欲を出して、他社に転職しようとは思う人には向いていないかもしれません。一生のうちの労働時間を会社に売るわけですから、できるだけ良い条件で安定的に労働を購入してくれる会社でなければ辛いものがあります。

 

少なくとも以下の条件は満たす必要があるでしょう。

第一に、当たり前ですが会社が存在し続けることです。会社が倒産すれば、数十年間に及び事実上の雇用保障は空手形になりますので、意味がなくなります。財務内容や事業の内容を把握しておいたほうが良いでしょう。独占企業や寡占企業は商品やサービスが陳腐化しない限りは、存在し続ける可能性が高いので、市場シェアの把握も必要です。

第二に、数十年間の雇用条件見通しが極端に変わらないことです。国営化された某日系大手航空では、在職者だけでなく退職者の年金までカットするような、事実上の生涯賃金カットが行われました。これでは、会社にいくら尽くしても救われません。

第三に、社風が極端に変わらないことです。もし、日系の企業が外資に買収されれば、最初は聞こえの良いことが従業員に言われるでしょうが、いずれは本国の社風に代わっていくことが想定されます。だんだんと成果主義になっていった場合には、社風が合わずに苦労することになるかもしれません。

 

しかし、新卒の時に安泰に見えた業界が、数十年後には斜陽産業になっていることは十分考えられます。例えば、紡績や鉄鋼が往時は飛ぶ鳥落とす勢いでしたが、今では外国の製品に押され見る影もありません。入社して安泰ではなく、入社してからも勝負であるということはどの会社でも同じです。

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