アキュセラの連続ストップ安

アキュセラのチャート
アキュセラのチャート

後世にこの悲劇を残すために、ここにチャートを置いておきます。

2016年5月31日 1,990 前日比-1,400(-41.30%)
5連続ストップ安です。
ストップ安が連続すると、値幅制限が2倍になるみたいですね。
今日売れた人は、まだラッキーなのかもしれません・・・。

ちなみに、連続ストップ安の日本記録はITバブル崩壊当時の光通信で20連続ストップ安(東証1部)です。
光通信は2000年に年間値下がり率99.1%という記録も作っています。

バイオ株について思う。

2016年5月26日、バイオベンチャーのアキュセラ(4589)が開発していた加齢黄班変性薬の臨床データが発表され、統計的に効果がないことが分かった。「世界から失明を撲滅する」とぶち上げた同社だが、インサイダー疑惑までついてきて、まさに弱り目にたたり目である。一方の、マザーズの雄そーせいグループは、多くの開発中の薬剤を持ち、株価も比較的安定している。

バイオの世界は一寸先は闇なのだ。これは黎明期のIT業界にも似ている。ネットスケープ社という有償のウェブブラウザを開発していた企業があったが、マイクロソフト社が無償に近いインターネットエクスプローラを発表するとあっという間に駆逐されてしまった。バイオの世界は勝者総取りの世界であり、勝者は莫大な富を生み出し、そうでない企業は消え去っていく。

もし、ヤフー株の上場時に1株でも投資していれば大金持ちになれたのに、という人が良くいるが、その過程では多くの消え去っていった企業があることがあることを忘れてはならない。このような成長業界の投資には、いわゆる生存バイアスというものが働いている。消え去っていった企業は投資データからも消えるので、勝者のみのデータが残る成長業界への投資は儲かるという風に勘違いしてしまうのだ。

私は、バイオ株が極めて割安にならない限り、絶対に投資したくない。ある程度、業界の信頼性や秩序が整ってから投資してからでも遅くはないのではないだろうか。バイオ株なら何でも騰がるという異常な事態は、投資家の損失を招くだけでなく、市場の健全性をも損なう。投資家は、ITバブルで何を学んだろうかと思う今日この頃である。