ニッチ産業のメリット・デメリット


ニッチ産業は、市場規模が小さいため小回りが利かない大企業の参入が難しく、小規模企業が高シェアを得ている場合が少なくありません。
市場規模が小さいため、先行企業が高シェアを取っていると他社の参入も難しくなり独占や寡占状態が発生しやすくなります。
独占状態や寡占状態にあれば、多数の競争相手がいる状態よりも価格競争は発生しにくくなり、高収益を実現することが可能になります。
よって、ニッチ産業の高シェア企業は投資対象として魅力的な可能性があります。
 ただし、ニッチ産業は、業界が順調に発展していってもそれほど業界が大規模にならない可能性があります。
業界の成長が止まることは、ニッチ産業でしか事業を展開していない企業の場合、事業自体が頭打ちになることを意味します。
また、業界が順調に発展していき、大規模な産業になったときには、大企業の参入を招く可能性があります。
ニッチ産業は小回りの利かない大企業が参入するためにはあまりにも市場規模が小さいため、大企業の参入が難しかったものが、市場規模の拡大により大企業が参入しても事業として成り立つようになります。
大企業が参入してくれば、経営資源で劣る小規模企業には不利です。やがて市場シェアを取られて、小規模企業の収益性は大きく低下していくでしょう。


技術力が収益力につながるとは限らない


企業の中には、多数の特許を持ち、技術力があることを企業の特徴としているところがあります。
特に、総合電機メーカー系に多いようです。
しかし、総合電機メーカーの収益力が素晴らしいかというと、全然ダメです。
一方、技術力があまり必要ないことが多いサービス業の中には、高収益を上げている企業があります。
つまり、技術力があるからといって、収益につながるとは限りません。
 技術力が高い企業は世の中の役に立っているのかもしれませんが、相応の収益が生み出されなければ、高い技術を開発するために莫大な費用を要するだけで、投資対象としてはふさわしくありません。


営業利益率の推移


 企業というものは、利益を出さなければ存在価値はありません。
利益が減少するというのは、企業にとっては一大事です。
しかし、競争の激化や商品力の低下などで利益獲得力が低下するのはよくあることです。
そこで、注目したいのが営業利益率です。営業利益率とは、売上高に対する営業利益の比率のことです。
業界によって異なりますが、営業利益率は10%あれば良いほうだといわれています。
 さらに、数年単位での営業利益率の推移を見ることも大切です。
営業利益率が低下傾向にあれば、それは企業の競争力の低下を示している可能性が高く、逆に上昇傾向にあれば、企業の競争力は上昇している可能性が高いのです。