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PBR1倍割れは割安か

 市場ではよく、PBR1倍を割れると「割安」だと言われます。
理論上は、会社を全部売り払ったときの金額を株価が下回っているということになるので、「解散価値」を下回った状態であるとも言われます。
例えば、1株あたり株主資本が1000円の銘柄があったとして、1000円を下回ると割安だということになります。
実際には、東証1部に上場している大企業でもPBR1倍を下回っている銘柄は多数あります(2013年6月現在)。
こうしたことからも、PBR1倍は、下値のメドとしては弱いと言えます。
 
 なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
第一に、資産が簿価では売れない可能性があるということです。
例えば、簿価で10億円の設備があったとして実際に10億円で売れるかというと、とても売れないでしょう。二束三文で買い叩かれるのがオチです。
会社全体で見れば、簿価より高く売れる資産があるかもしれませんが、おそらくほとんどの企業では、実際の資産価値は簿価より低いのが実情だと思われます。
 第二に、マイナスの収益が織り込まれているということが考えられます。
一株あたり株主資本が1000円あったとしても、今期や来期その先に赤字が続けば、一株あたり資産価値は減り続けます。
もしかしたら、大赤字を出して、株主資本を食い潰してしまうかもしれません。
このような状況では、PBR1倍が割安とは言えないことになります。

株式を公開するとは?

株式会社は日本全国に星の数ほどありますが、どんな会社の株式を買えるわけではありません。
株式会社は、日本全国に星の数ほどありますが、ほどんどが大きな資本を必要としていないため上場していません。
投資家が株を買えるのは、不特定多数の人から多額の資本を必要としている企業です。こうした企業は、企業の概要や業績などを広く公開し、一般の人に株を買ってもらえるようにします。
このように一般の人に株を購入してもらうことを株式を公開するといいます。
企業が株式を公開するためには、資本金額や株主数、業績など厳しい条件をクリアしなければなりません。
ですから、上場企業は、厳しい条件をクリアしたというお墨付きを得てステータスが高まり、優秀な人材を集めやすくなったり、商売がしやすくなりやすくなります。