バイオ株について思う。


2016年5月26日、バイオベンチャーのアキュセラ(4589)が開発していた加齢黄班変性薬の臨床データが発表され、統計的に効果がないことが分かった。「世界から失明を撲滅する」とぶち上げた同社だが、インサイダー疑惑までついてきて、まさに弱り目にたたり目である。一方の、マザーズの雄そーせいグループは、多くの開発中の薬剤を持ち、株価も比較的安定している。

バイオの世界は一寸先は闇なのだ。これは黎明期のIT業界にも似ている。ネットスケープ社という有償のウェブブラウザを開発していた企業があったが、マイクロソフト社が無償に近いインターネットエクスプローラを発表するとあっという間に駆逐されてしまった。バイオの世界は勝者総取りの世界であり、勝者は莫大な富を生み出し、そうでない企業は消え去っていく。

もし、ヤフー株の上場時に1株でも投資していれば大金持ちになれたのに、という人が良くいるが、その過程では多くの消え去っていった企業があることがあることを忘れてはならない。このような成長業界の投資には、いわゆる生存バイアスというものが働いている。消え去っていった企業は投資データからも消えるので、勝者のみのデータが残る成長業界への投資は儲かるという風に勘違いしてしまうのだ。

私は、バイオ株が極めて割安にならない限り、絶対に投資したくない。ある程度、業界の信頼性や秩序が整ってから投資してからでも遅くはないのではないだろうか。バイオ株なら何でも騰がるという異常な事態は、投資家の損失を招くだけでなく、市場の健全性をも損なう。投資家は、ITバブルで何を学んだろうかと思う今日この頃である。


ロボット関連銘柄のバリュエーションに思う


ロボット関連銘柄のバリュエーションがとんでもないことになってますね。
後学の為メモ。
7779 CYBERDYNE 
PER(連) 赤字
PBR(連) 35.50倍
EPS会社予想(連)-21.63
BPS実績 (連) 321.95
さすが、ターミネータ関連銘柄だけあって、未来のことも織り込んでいるようです(皮肉)。
バイオ、IT銘柄でもここまでのバリュエーションを誇る銘柄はなかなかなかったと思いますよ。
iPS細胞の赤字垂れ流しリプロセルなんておよそ1年でで4分の1になってます。
夢をお金で買うのは高くつくのです。
まぁ、ボラティリテイさえ高ければ、デイトレーディングする人には関係ないんでしょう。


日本社宅サービスとP&Pホールディングス


立ち読みした某マネー雑誌で取り上げられていた、P&Pホールディングスと、日本社宅サービスは双方とも、野心的な計画を出しています。しかし、精査した結果、どちらも買いたいと思いませんでした。
P&Pホールディングス 2015年3月期業績予想
連結売上高: 280億円~300億円(対前期比107.1%~114.7%)
連結営業利益: 6億円~7.5億円(対前期比108.8%~136.0%)
×利益率が低すぎる。営業利益率10%は欲しい。参入障壁が低いのではないかと思う。
×市況により激しく利益が変動すると書いてある。これほど幅が広くては当てにならない。
×過去の売上高推移を見ても、売上高が伸びても利益が伸びていない。
日本社宅サービス 
H27/6期に既存事業体だけでも売上70億・営業利益7.7億を目指すとのことだが、
2012.6月期 売上高5,918百万円
      営業利益 575百万円
△平均的に見れば、営業利益率は高いが、やや安定性に欠ける。投資に多額の費用が掛かっていると思われる。
△長期的に見て、社宅という存在は消えていくと思うが、社宅の管理という発想は面白い。
△日本社宅サービスのシェアは2013年において23%であり、業界においては一定の力があるが、これ以上の成長余地があるのかというと疑問である。他社からシェアを奪うか、新しく市場を開拓するしかないが、どちらも難しいだろう。