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よく知られた含み資産銘柄

保有土地に多額の含み資産があるとされる企業の代表的なものをいくつか挙げます。他にも土地に含み資産がある企業は多数あるでしょうが、中でも時価総額や資産規模に比べ含み資産額が多いとされる代表的企業を例示しました。
各社主要資産と簿価は各社の有価証券報告書に載っていることがありますが、大抵の場合詳細はあまり詳細には公表されていないようようです。
社歴を見れば、その土地がいつ頃購入されたかや、現在価値に比べて無視してよいほど小額の簿価であるかどうか、検討はつくかもしれません。
また、実際に売却したらいくらになるかということは周囲の土地を参照にするなど理論値程度にしか算出できないため、株式の価値評価はやや難しい感じがします。
財務面から言うと、含み資産銘柄においては、資産の時価が貸借対照表に反映されていないことがあるため、PBRだけで見ると割高に見えることがあり、スクリーニングで判別しにくい傾向があるので注意が必要です。
よみうりランド
川崎競馬場(神奈川県川崎市)面積約22万㎡ 簿価約6.5億円
船橋競馬場(千葉県船橋市)面積約34万㎡ 簿価約1.8億円
東京都競馬
大井競馬場(東京都品川区)
東京サマーランド(東京都あきる野市)
昭和飛行機工業
昭島駅北口(東京都昭島市)に広大な土地を保有。
地図を見ただけでもその驚異的な広さが分かります。
中央線駅前の超一等地です。
 どれも首都圏に広大な土地を保有していることが特徴です。
土地価格が上昇傾向にある場合や、都市の再開発計画が持ち上がった場合などに人気化する傾向があります。
不動産株と同様に、不況期は株価が芳しくない傾向がありますが、バブルのときは株価上昇力が高い傾向があります。
気の長い人なら、不況期に仕込んでじっくりと再びバブルが来るのを待つという投資戦術もありかもしれません。
また、近年では含み資産に目を付けた投資ファンドが買い占める事例もありましたので、投資ファンドの行動次第で値上がりが期待できるかもしれませんが、投資ファンドが活発に動くのはバブル期が多いので、含み資産銘柄はやはりバブル期待型の銘柄と言えるでしょう。
 しかし、これら含み資産銘柄の本業は、高い成長性が見込めるとは考えにくいことが多いです。含み資産銘柄を購入する時は企業の保有資産が目当てなので、企業の収益性はそれほど気にせず本業の赤字が資産を食い潰していないか見ておけばよいと思います。
経済的合理性だけから考えれば、多額の含み資産を抱えていてかつその資産を有効に活用できていない場合には従業員に退職金を支払い、企業を解散して資産を売却し株主に分配するべきなのでしょうが、日本の企業文化では難しいのでしょうね。

含み資産銘柄とは何か

含み資産銘柄とは、取得原価が時価に比べて大幅に低い資産を資産規模に比べ大量に保有している銘柄のことを言います。
帳簿上は、極めて低い取得原価でしか評価されていなくても、時価でみると取得原価に比べ大幅に高いため、企業の実質的な資産価値は高くなります。
例えば、戦前から戦後直後にかけて資産価値が現在に比べ極めて低い時代に企業が取得した土地が代表的なものですが、特許、ブランド価値なども含み資産の場合があります。
ここでは、比較的価値が分かりやすい土地の含み資産銘柄について述べていきます。
 当然ですが、資産に含み益があっても実際に売却しなければ利益を得られません。
しかし、含み資産を企業が実際に売却することは考えにくいことがほとんどです。
土地の場合だと、企業がその土地の上に現在も事業に用いている工場や商業施設などが建っていることが多いからです。
 含み資産がいくらあっても売却して利益を実現化しないと意味がないと思うのですが、売却されることがほぼありえないような含み資産を保有している銘柄でも、市場では含み資産銘柄として周期的に人気を集めているようです。
含み益の土地を大量に保有しているような銘柄の場合には、日本人の土地好きが影響しているのかもしれません。