IPOとは何か

株式投資の基本
この記事は約5分で読めます。

IPOとは、Initial Public Offeringの略で、日本語では新規公開株を意味します。
新規公開株は、「儲かる」と言われますが、なぜ儲かるのでしょうか。
第一に、企業が意図的に公募価格を下げて、公募価格が企業自体の本来価値よりも低い場合が多いからです。
第二に、企業が新規公開する株数を意図的に少なくして、需要に対しての供給を絞っている場合が多いからです。
第一と第二の要因を合わせて、企業が意図的に株価を高騰させることで、企業にとって宣伝効果になる部分が少なくありません。
第三に、株式市場に参加する人たちが「IPOは儲かる」と思っているからです。
皆が「IPOは損する」と思っていれば、需給が悪化し、初値は下がってしまいます。
ただし、IPOが必ず儲かるわけではなく、初値が公募価格を下回る「公募価格割れ」が起きることも少なくありません。

スポンサーリンク

IPO銘柄の初値が上がる条件とは?

新規公開株の初値が公募価格を上回りやすいとはいえ、すべての銘柄がそうではありません。
初値が公募価格を下回る「公募価格割れ」も少なからず発生します。
では、どういう銘柄の初値が高くなりがちなのかについて説明します。
①人気テーマ銘柄
例えば、バイオ関連やIT関連など成長力がありそうなイメージのある銘柄
②小型株
需要に対して供給が少ないので、初値は上がりやすい。
③上場市場
マザーズやジャスダックのような新興市場に上場する銘柄は、小粒なので②の条件と重なって上がりやすい。
ただし、地方新興市場の場合は、審査基準の甘さを指摘されることがあるため、あまり上がらないこともある。
逆に、どういう銘柄が公募割れを起こしやすいかというと、
①オールドエコノミー銘柄
鉄鋼や機械など重厚長大型産業はあまり人気がない。成長しそうなイメージがない。
②大型株
需要に対して供給が多いので、初値は上がりにくい。
③上場市場
東証1部上場企業は、ある程度成長してしまっているため、初値は上がりにくい。
もちろんこれらは傾向であって例外はあります。
また、IPO投資に適していても、長期投資にはあまり適さない銘柄もあるので注意が必要です。

IPOにおけるセカンダリーマーケットについて

IPO投資は、公募された株式の初値が付いた時点で売るだけの投資法ではありません。
初値が付いた時点で市場で活発に売買されるようになり、そこからキャピタルゲインを得るチャンスも生まれてきます。
いわゆるセカンダリーマーケットにもチャンスは転がっていると考えます。

私が特にチャンスだと考えるのは次のような状況です。
1.公募価格に比べて初値の値上がり幅が小さい。あるいは、マイナスである。
IPOは、市場が過熱している時点ではどんな銘柄でも公募価格が初値を上回ることもあります。
しかし、市場が冷え込んでいたり、銘柄が不人気銘柄だったりすると公募価格前後で初値が付くこともあります。
公募価格は、市場価値に比べて割安に算定されていることが多いので、初値があまりにも安ければ投資の価値が存在する可能性があります。

2.初値が付いた後に、株価が下落し公募価格を下回る。
IPO人気が異様に高いとき、初値が付いた後の値動きとしては下落する可能性が高くなります。需給バランスや皆が”IPOは儲かる”と思っていると本来の価値を大きく超えた株価がつきがちです。しかし、時間が経つにつれ、熱狂は薄れ、株価が本来価値を下回るような時がやってきます。このような時こそチャンスである可能性が高くなります。
逆に、初値を超えて大きく値上がりする銘柄も中にはあります。こうした銘柄は、株価が本来価値を下回っていない限りあまり手を出さないほうが良いと経験的に思います。

3.IPO直後に買わず、半年1年待ってみて、魅力的な株価になっている。
最近、上場ゴールと呼ばれるように、上場審査をくぐりぬけ創業者利益だけを目的としたIPOも散見されます。
こうした銘柄は、上場直後に下方修正を出したり、ひどい内容のIRを出したりすることが少なくありません。
上場ゴール銘柄を避けるには、目論見書を読むのが一番ですが、半年あるいは1年待ってみると決算を経ているだけあって、ある程度企業の信用度が分かってきます。上場直後に買わなくても、良い場合があるのです。1年もたつとIPOの熱気も冷めていて、ある程度株価のレンジが決まってきます。そのレンジが魅力的であれば、買えば報われることもあるでしょう。

IPOの当選確率を上げる方法

IPOは申し込めば、必ず当選するものではありません。
当選しないと、新規公開株を購入することが出来ないのです。
ですから、どのようにして当選確率を上げていくかが大切となります。
・投資資金を増やす
これはとても単純な方法です。IPOは申込数に比例して当選数も決まってくるため、資金が多い人ほど有利になります。また、対面型証券では、営業マンが上客を優遇するためにIPOの購入権利を対価として使ってくる場合があります。例えば、対面型証券会社の口座に1億円入金すれば、IPOの購入権利をくれるといった具合です。これは交渉次第なので、資金をたくさんお持ちの方は営業マンに聞いてみるのもいいでしょう。
・人気のない地場証券会社を狙う
新規公開株の中には、地場証券会社に少量割り当てがあるものがあります。こうした地場証券会社は人気がないことが多いので、試しに口座を開設してIPOに挑戦してみるのも一つの方法です。
・IPOで外れた際に貰えるポイントを活用する
例えば、SBI証券では、IPOに外れた際にポイントがもらえます。このポイントを貯めていくと、ポイントが多い順にIPOの割り当てが全体の30%ほどありますので、地道にポイントを貯めていけば、いつかは当選するはずです。

タイトルとURLをコピーしました