時価総額

この記事は約2分で読めます。

私が投資をする際は、時価総額が100億円以下を一つの目安としています。
これは、目安であり、絶対的なものではありません。
時価総額1000億円でも投資に値する価値のある銘柄はありますし、時価総額10億円でもダメな企業はダメです。
ただ、時価総額100億円以下の銘柄には興味をそそられるものが多いということです。
なぜ、時価総額が低い銘柄に興味があるかというと、時価総額の低い銘柄は往々にして、注目されていないことが多いからです。コスト面から分析しているアナリストがいない、もしくは皆無という銘柄です。当然、機関投資家も投資してきません。そこに、価値と価格の差が生まれ、利益を得るチャンスが出来ます。実際に、小型株のリターンが大型株のリターンを上回ることは、「小型株効果」として知られています。「小型株効果」はアノマリー(理論的には説明できないが、実際に発生している現象のこと)です。
時価総額の低い銘柄を購入できるというのは個人投資家の特権であります。特に、機関投資家が投資するためには、時価総額の基準をクリアしていなければならないという不条理があります。ある機関投資家が、時価総額10億円の良い銘柄を見つけたとしますが、社内規定により時価総額100億円以下の銘柄は買ってはならないとします。企業が成長したり市場に評価されるなどして、時価総額が100億円を超えるとようやく買うことが出来るのです。こうして、時価総額100億円の銘柄は過剰評価されたり、成長余地がほとんどないような銘柄が多くなってしまいます。
ただし、時価総額の低い銘柄の中には、企業のカバナンスが未成熟であったり、事業基盤が未成熟である場合もあるので、注意が必要です。ただ単に時価総額が低ければ良いというわけではありません。

タイトルとURLをコピーしました