かの有名な大富豪、ウォーレン・バフェット氏は、「煙突産業には気を付けるように」と、述べていました。煙突産業とは、設備投資が莫大であり、現状維持にも多額のキャッシュが必要な産業です。また、景気循環の影響を受けやすく、収益も安定しないという欠点があります。いわゆる重厚長大産業のことで、鉄鋼、化学などが例として挙げられるでしょう。
私は、普段はこうした銘柄には、手を出しません。PERが低いように見せかけて、その期が業績の最高地点だったということがあるからです。また、PBRが低くても、減損や巨額損失で実質的なPBRが高くなる可能性があります。
ただし、私がこうした銘柄に投資することがあります。条件としては、
1.PERが極端に高いか、赤字であるとき(業績が最悪の時)
2.業界全体が不況に陥っているとき
3.シェアナンバーワンの企業
4.政府やグループ会社、銀行などからの支援が期待できる。
などが挙げられます。
景気循環が上向くまでは、時間が掛かりますが、成功すれば数倍のリターンも期待できます。もちろん、倒産のリスクがありますが、それを補って有り余るリターンが得られる可能性があるからです。
ただし、全部のキャッシュをこのような景気循環株に投資することはお勧めできません。ポートフォリオの1割程度が妥当であると、私は思います。
重厚長大産業は投資に値するか?

この記事は約1分で読めます。