高速の銘柄分析
事業内容
・食品向けのトレーや弁当容器など食品包装資材を扱う専門商社である。
・業界一の商品調達力を誇る。
仕入れ先1600社以上、取扱品目14万点以上。
・全国47か所の営業拠点→地域密着型の物流網を活用し、ジャストインタイムでの商品調達を実現。ローコストオペレーションで多様な商品を調達可能としている。
・スケールメリットを活かした営業提案力がある。
・独自の商品開発も行う。
業績
20年間の業績を振り返ると、売上・高営業利益とも右肩上がり傾向である。
最近の売上高は踊り場にあるが、営業利益は上昇しており、営業利益率は改善傾向にある。
財務内容
1株当たり株主資本が着実に増加している。
現金も増加傾向にある。
自己資本比率や、流動比率など財務内容は健全である。
バリュエーション(2021年2月)
PER 13.53倍
PBR 1.16倍
配当利回り 1.88%
時価総額 33,369百万円
総合評価
10年後も存在し続けるであろう、良い意味で地味な企業です。
食品包装資材というニッチ市場でトップ企業として君臨しており、典型的な勝ちパターンの企業です。
食品包装資材という良い意味でつまらない企業であり、新規参入も難しいと思います。
単価が小さい商品に対し、企業はあまりコストカットをしようとしません。
1億円の商品であれば、9000万円にカットできれば大きな効果がありますが、1円の商品を90銭にコストカットしてもあまり意味がないからです。
1.10年以上大きな営業赤字がないか 5点中5点
営業利益は右肩上がりである。
2.財務内容が優れているか 4点中5点
自己資本比率、流動比率とも問題はないようだ。
3.事業内容が優れているか 4点中5点
ニッチ産業のトップ企業という典型的勝ちパターンである。
4.カタリストが存在するか 5点中5点
バリュー株投資ファンドが大口株主である。
5.総合
バリュエーションはやや割高な感じである。