ITバブルと連続ストップ安
皆さんは光通信と聞いて何を思い浮かべますか?
まずは、あの伝説の20営業日連続ストップ安ですね。
この記録はいまだに破られていません。
1990年代後期に発生したITバブルにおいて、大きく乱高下しました。
最高株価は24万円でしたが、3か月で8000円台にまで下落するという信じられない急落を見せました。
2000年における年間値下がり率は99.1%と前人未到の水準です。
光通信の祖業は携帯電話販売代理店です。
携帯電話の新規回線契約ごとに数万円の報奨金を得るというビジネスモデルで全国へ急激に店舗網を展開しました。
創業者の重田氏は1999年にはフォーブス誌において世界有数の大富豪としてランキング入りをしました。
しかし、携帯電話契約の架空契約が発覚し、また、サイバーエージェントやクレイフィッシュなどIT関連の新興企業に積極的な投資を行っていた為、株価は急落し創業者は富の多くを失いました。
投資企業としての光通信
その後の光通信についてはあまり語られることがありませんでしたが、最近になって、投資会社として注目されるようになっています。
上場会社の大株主情報が検索できるユーレットというサイトによると、光通信は100件以上の上場企業に投資を行い、投資企業の時価総額は1911億円(2020年現在)に上ります。2022年度には、4124億円に増加しています。
では、光通信の投資先で最も大きな割合を占める企業はどこでしょうか。
実は日本企業ではありません。
なんと”オマハの賢人”ことウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイです。
その他にも、日本企業の数十社でも大株主になっています。
光通信は、通信関連の会社であるとともに、投資会社へと変貌を遂げていたのです。
興味のある方は、無料で大株主検索ができるユーレットのサイトで投資先銘柄を見てみるのも面白いかもしれません。
証券分析の祖と言われるベンジャミン・グレアム氏が好みそうなシケモク銘柄から、高成長銘柄まで比較的バランスよく投資しているようです。
銘柄規模も中小型株から大型株まで幅広く投資しています。

株師匠
光通信は本業とともに、投資事業にも力を入れているんだよ。

株子さん
光通信って携帯電話を売っているだけの会社かと思っていましたが、ビックリです。
光通信の投資戦略

株子さん
本当に知らない銘柄ばかりです・・・。

株師匠
時価総額が小さい中小型株が多いから、知名度が低い企業が多いね。だけど、中身はしっかりしている企業が多いよ。
光通信は、これほどの上場企業に投資していることになります。
少ない企業だと1億円程度、保有割合としては1%程度ですので、多くは純投資であると推定できます。
企業セクターとしてもどちらかというと通信セクターが多いようです。
ソフトウェア会社や携帯関連の会社も多いですね。
投資銘柄であるソフトウェア会社や携帯関連の会社の中には、会社を支配する目的であるような比率まで株式を買い進んでいる様子が見えますが、これは本業との関りでしょう。
もしかしたら、本業を拡大するべく合併買収まで考えているのかもしれません。
投資手法としては、”日本のウォーレン・バフェット”とも呼ばれる故・竹田和平氏に似ています。
資産価値を重視しつつも、収益価値が伸びているような企業に投資し、配当金収入を得る手法です。
光通信は日本では数少ない、まっとうなバリュー投資家として知られています。
その他にバリュー投資家の間では著名な存在として知られている投資ファンドとして、BBHフォー・フィデリティー・ロープライスドストックファンドがあげられます。
著名ファンドマネージャーのジョエル・ティリングハスト氏が運用責任者を務めているファンドです。
その他光通信関連の保有主体
光通信は様々な上場企業に投資をしていますが、光通信の本体名義で投資しているとは限りません。
税金対策や資本政策の一環と思われますが、創業者やその一族の名前で投資している場合や、光通信の関連企業を使って他社の上場銘柄を保有していることがあります。旧村上ファンド系もいろいろな名義を使い分けて投資行動を行っていますが、それに類似したものだと思われます。
よく知られているのが以下の名義です。
重田氏一族の個人名義(重田康光氏 など) 上場銘柄約35銘柄を大量保有
有限会社光パワー 上場銘柄約25銘柄を大量保有
鹿児島東インド株式会社 片倉工業を大量保有
総合生活サービス プレミアムウォータホールディングスを大量保有
ブロードピーク 上場企業約20銘柄を大量保有
UHパートナーズ2 上場企業約70銘柄を大量保有
これらの保有主体も光通信本体と同様の投資行動が見られる為、チェックする価値はあると思います。
光通信の求人状況
光通信は、総合職(M&A)というカテゴリーを設けて求人募集を行っています。このことからも、投資に対して熱心であり今後も投資を進めていくであろうことが推測できます。

