就職氷河期世代の婚活 マッチングアプリの選び方

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乱立するマッチングアプリ。デメリットとメリット

マッチングアプリとは、自分の条件にあった人を検索できるシステムのことで、希望の条件にあった人の写真や相手がアプリに登録したデータを見ることができます。写真を見て興味を持てばアプローチをして、相手が了解すればメッセージのやり取りができる仕組みです。メッセージのやり取りを繰り返してお互いに納得がいけば実際に会うことになります。実際に会ってその後食事やデートを楽しむことで関係を深めていき、恋愛関係や結婚に至ることが目的です。マッチングアプリには、「恋活アプリ」や「婚活アプリ」「デートアプリ」の3種類があるので目的に合わせて使うことが重要です。

ひと昔前は、出会い系サイトと呼ばれていたようですが、最近は不良利用者の排除や身分証明の提示など少しは安全性が高まっているようです。ですが、正直言ってアプリの使用は人を選びます。できるだけ安全性が高いものを選ぶため、上場企業が運営しているか、大手が運営しているサイトを選んだほうが賢明です。

以下のようなマッチングアプリが大手企業や上場企業が運営しており、主流です。

<ペアーズ>株式会社エウレカが運営するマッチングアプリです。フェィスブックを用いて登録することが原則であった為、信頼性が高いです。「サクラ」の排除や、安心してやり取りができる仕組みを構築しているため人気のアプリです。恋愛だけでなく、結婚を目的としたマッチングもできます。

<Omiai>会員数500万人を誇る大手のマッチングアプリです。pairsと同様に、婚活だけでなく恋活にも使われています。利用する年齢層はやや若めで20代から30代が多いです。

<ブライダルネット>ブライダルネットは、大手婚活総合業者のIBJが運営するマッチングサイトです。マッチングがゴールではなく、専任のカウンセラーがつき、恋活から成婚までしっかりとサポートしてくれます。

<ゼクシィ縁結び>株式会社リクルートが運営開発する「ゼクシィ」ブランドのマッチングアプリです。価値観の合う人を探す機能や、会員の行動パターンを分析してお似合いの人を紹介してくれるシステムが人気です。

マッチングアプリのデメリット

軽い気持ちの利用者が多い

アプリの導入は、インストールして、免許証など身分証明書を運営にアップロードすればそれで完了です。ですから、なんだか出会いが欲しいなぁといった軽い気持ちの人が数多く入り込んでいることは否定できません。結婚したいのに、そういった軽い気持ちの人たちの相手をしていたのでは、時間とお金の浪費です。結婚するという前提を持った人たちと交流するようにするためにはあまり向いていません。

 

独身証明書が必須ではない

サイトにもよりますが、身分証明は必須でも独身証明が必須ではないことが多いです。運営としてもあまり厳しくし過ぎて入会者を減らしたくないからですね。必然的に既婚者が入り込んでくる余地が生まれてしまいます。結婚したいのに既婚者の相手をしている時間はありません。

 

トラブルに巻き込まれる可能性

昔に比べれば、改善されているとはいえ、ときどき怖い事件が報道されています。身分証明書さえ運営にアップロードすれば、簡単に会員になれてしまう容易さがその背景にはあります。安全さと確実さを求めるならば別の手段を考えることが必要でしょう。例えば、同じオンラインでもオンラインで完結するような結婚相談所ならば、人の手による看視やサポートがある為、安全性は格段に上がります。婚活アプリとオンライン結婚相談所の会費はそれほど違わないので、どちらかというとオンライン結婚相談所をおすすめします。

そもそも会いずらい

アプリの使い方は、希望する条件を検索してそこから条件に合う人を選び、アプロ―チしてマッチングすれば、メッセージ交換ができるというタイプが多いです。しかし、マッチングしただけでは会えません。メッセージ交換で相手の関心を引く必要があります。これがなかなか難しいのです。マッチングしてもメール交換が全然続かないというのは婚活あるあるです。当然、会うこともできないので、婚活は上手くいきません。かなり効率の良くない手段なので婚活アプリはお勧めできません。

マッチングアプリのメリット

マッチングアプリは安心なのか?

一部の出会い系サイトでは、意識の低い人がいる為、詐欺やトラブルに巻き込まれる可能性が低くはありません。しかし、大手のマッチングアプリでは看視がしっかりと行われ、不良会員の排除も行われるため安心度は高いです。

ペアーズの特徴

ペアーズとは、株式会社エウレカが運営するマッチングアプリです。公称1000万人が利用しているとされます。株式会社エウレカは上場企業ではありませんが、アメリカのNASDAQに上場するIAC(InterActiveCorp)というインターネット複合企業の傘下です。IACはアメリカニューヨークに本社を置き、150ものメディアブランドを保有しています。

登録には、実名制であるフェィスブックアカウントや、電話番号が必要であるため、信頼性が高いとされます。「出会い系」ではなく、一般の男女が多く登録しており、実名での登録も必要ないため、人気があります。24時間365日体制で運営状況を管理しているため、安心感があります。メッセージをする前までには本人確認が必要となる点もポイントが高いです。

コミュニティが豊富

ペアーズには10万のコミュニティがあると言われます。コミュニティには共通の趣味や、共通の価値観を持った人が集まります。例えば、「ゲームが好き」「お寿司が好き」など細かい分野での共通点を持った人を検索することができます。他のマッチングアプリにも同様の機能がありますが、実感としては、マッチングアプリの中で一番ペアーズがコミュニティは豊富だと思います。ですから、より細かい条件で検索することが可能です。

毎日5000人の人が新規登録する

公称ですが、毎日約5000人の人が新規登録すると言われます。新規登録する人が多いので、新しい人と会えるチャンスが高いです。ただし、使ってみての実感ですが、マッチングをしてもやり取りができなかった場合や、いきなり退会する人がやや多いかなという感じはあります。新規登録をすると、検索で上位表示されるなど優遇される為、何度も新規登録する人がいるらしいので、そのあたりは割り引いて考えないといけないと思います。

検索機能が豊富である

住所や年齢・職業等基本的な検索条件だけでなく、結婚への意思などさまざまな条件を細かく設定でき、使いやすいです。これもペアーズが公称1000万人のデータベースという巨大な母集団を持っているからです。1000人の中から条件にあった人を探すよりも、1000万人の中から探したほうが理想に近い人が見つかる可能性が高いですよね。ただし、あまりにも多くの人が検索条件にヒットすると選べなくなってしまうので、逆にどう条件を絞っていくのかが重要かと思います。

 

Omiaiの特徴

ペアーズよりもいいね!が貰いやすい

ペアーズは、一部の人にいいね!が集中しやすい仕組みになっています。いいね!順で検索しやすいからです。婚活や恋活においては、いいね!の多い人=好条件の人です。ペアーズは、好条件の人にはいいね!が集中しやすい一方で、そうでない人はあまりいいね!が貰いにくい状況です。一方、Omiaiはいいね!が分散されるような仕組みを作っており、それほど好条件でない人もいいね!が貰いやすいようになっています。ですから、自分が好条件だと思う人はペアーズを利用しても大丈夫でしょうが、そうでないと思う人はOmiaiを利用したほうが良いでしょう。いいね!が全体に分散することでマッチングしやすい仕組みができています。

真剣度が高い人が多い

Omiaiは名前の通り、真剣度が高い人が多いです。他の大手マッチングサイトと同様に、問題会員を強制退会させることができる為、問題会員は少なくなる傾向にあります。ただし、会員の多くが真剣に婚活を目指している為、条件を選びすぎてなかなかマッチングしないとも言われています。婚活を目的としている会員は約75%であるため、カジュアルな出会いというよりはやや真剣さが求められるようです。

35歳以下の人に向いている

Omiaiの会員は、20代、30代が中心で約8割を占めます。30代、40代の人にとってはペアーズに匹敵するマッチングアプリですが、40代以上になると、年齢に見合った会員が少なくなります。ですから、会員の年齢層の高いマリッシュなど他のマッチングアプリを使ったほうが良い場合もあります。

ブライダルネットの特徴

ブライダルネットは、婚活に関する総合企業であるIBJが運営しているマッチングアプリです。IBJは結婚相談所、婚活パーティ、マッチングアプリ、合コンなどを運営しており、東証1部に上場しています(証券コード6071)。IBJの運営する結婚相談所の成婚件数は、日本の成婚件数の1%程度を占めており今後も割合の増大が期待されています。IBJは婚活業界において、影響力の大きい大手であることは間違いありません。他の大手が運営するマッチングアプリと同様に、昔のような“出会い系”とは一線を画しています。しっかりと運営側が運営状況を管理しており、安全性が保たれています。

サポートが充実しているわりに安価である。

一般的なマッチングアプリは、トラブルが起きた時には不良会員の排除などで対応してくれますが、恋愛相談等のサポートはありません。ブライダルネットは、婚活に関する悩み事相談にも乗ってくれます。結婚相談所のサービスは月1万円程度からと比較的高価ですが、ブライダルネットにおいては最安値月2000円程度からと安価でありながらサポートが充実している点が特徴です。

信用性の高い相手と会うことができる

他の大手マッチングサイトは身分証明書程度しか証明書は求められませんが、ブライダルネットでは相手の証明書(身分証明書、独身証明書、年収証明書、学歴証明)の提出の有無がはっきりと表示されます。検索の際に証明書の提出の有無を選択することでより信頼性が高い人と出会える可能性が高くなります。相手のプロフィールに嘘や誤りがない可能性が高いと言えます。

日記機能が充実している

他のマッチングアプリにはない機能として、ブライダルネットには日記機能があります。自分の思いや、趣味などを日記に記入することでコメントやいいね!が得られて、そこからご縁がつながる可能性もあります。SNSのような使い方ができます。運営もコミュニティを発展させることに熱心であり、年収や居住地で機械的にマッチングするのではなく、手作り感覚のあるマッチングアプリです。

やや会員数は少ない

大手マッチングアプリのペアーズに比べると、会員数はかなり少なめです。ですから、地方の方が近隣で相手を探すときは、少し苦労するかもしれません。しかし、会員の質は高いですので、結婚相談所に行くのはハードルが高いという方がまずお試し感覚で使ってみることも良いかもしれません。

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