- はじめに——「NISAの90万円」より「体の資産」のほうが高い
- 第1章 「歯」の値段——1本15〜50万円の資産が口の中に32本
- 第2章 「目」の値段——老眼が始まった45歳の目は何万円か
- 第3章 「腰」の値段——椎間板ヘルニアの手術費100〜300万円
- 第4章 「胃」の値段——ストレス性胃炎から胃がんまで
- 第5章 「心(精神)」の値段——適応障害の治療歴が教えてくれたこと
- 第6章 「体の資産総額」を算出する——45歳の体はいくらか
- 第7章 「耳」の値段——45歳から始まる聴力の衰えと補聴器200万円
- 第8章 「髪」の値段——薄毛対策にかかるコストと「1000円カット」の哲学
- 第9章 「肝臓」の値段——発泡酒4140本が肝臓にもたらした影響
- 第10章 「膝」の値段——人工関節は片膝200万円
- 第11章 「脳」の値段——認知症の治療費と予防の経済学
- 第12章 「肌」の値段——男性も老化する。45歳の肌のメンテナンス
- 第13章 「血管」の値段——脳卒中・心筋梗塞の予防コスト
- 第14章 「免疫」の値段——風邪1回で失う収入と予防の経済学
- 第15章 「体の減価償却」年表——22歳から45歳まで、各パーツはどれだけ「減った」か
- 第16章 「体への投資」の総額と「NISA」の比較——どちらが「リターンが高い」か
- 第17章 「体のポートフォリオ」を組む——どのパーツに優先的に投資するか
- 第18章 「体の値段」を「人に伝える」——家族・友人にこの計算を教える意味
- 第19章 「体の値段」と「年齢」の関係——45歳の体は22歳の体より「高い」か「安い」か
- 第20章 「体の値段」と「保険」——手取り16万円で入るべき保険、入らなくていい保険
- 第21章 「体の値段」と「もやし炒め」の関係——60円の食事が6710万円の体を支えている
- 第22章 「体の値段」を知った日は「人生の転換点」になる
- 第23章 「体の値段」の国際比較——アメリカで同じ治療を受けたらいくらかかるか
- 第24章 「体の値段」と「老後」——65歳以降の体のメンテナンスコスト
- 第25章 「体の値段」を毎年更新する——誕生日の「体の棚卸し」
- 第26章 「体の値段」と「遺体」の値段——死後の体にかかるコスト
- 第27章 「体の値段」と「氷河期世代」——手取り16万円の体は「安く売られた体」か
- 第28章 「体の値段」を知った後の「1日」——朝起きてから夜寝るまで
- 結論——「もやし炒めは体の投資信託」
はじめに——「NISAの90万円」より「体の資産」のほうが高い
NISA90万円。貯金130万円。合計220万円。これが「金融資産」だ。だが「体の資産」はいくらか。歯。目。耳。腰。膝。胃。心臓。脳。肝臓。これらの「パーツ」が「壊れた場合の修理費」を合算すれば「体の資産総額」がわかる。結論を先に言えば——「体の資産総額」は「NISAの90万円」より遥かに高い。「体を守ること」は「NISAを守ること」以上に重要な「投資」だ。
第1章 「歯」の値段——1本15〜50万円の資産が口の中に32本
歯は32本(親知らず含む)。1本の歯が虫歯で失われた場合の「修復費用」。保険適用の銀歯:3000〜5000円。保険適用のレジン充填:1000〜3000円。保険外のセラミッククラウン:8〜15万円。インプラント(歯を失った場合の人工歯根):1本30〜50万円。
「歯32本の資産総額」をインプラント基準で計算すると:32本×40万円=1280万円。「口の中に1280万円分の資産がある」。NISAの90万円の14倍。「歯を1本失う」=「NISAの資産を40万円失う」。歯を大切にすることは「NISAを大切にすること以上に合理的な資産保全行動」だ。
45歳の自分の歯の状態。虫歯治療歴3本。うち1本はクラウン(被せもの)。残り29本は健在。「29本の健康な歯=29×40万円=1160万円の資産」。この1160万円を守るために「歯科検診年2回(6000円)」は——極めてコスパの高い投資。6000円で1160万円を守る。ROI(投資収益率)は19333%。世界一リターンの高い投資。
第2章 「目」の値段——老眼が始まった45歳の目は何万円か
目。「見えること」の価値。視力矯正手術(レーシック):両目で20〜30万円。白内障手術(将来必要になる可能性):保険適用で片目1〜3万円。保険外の多焦点レンズ:片目30〜50万円。「目の修理費」は20〜100万円。
45歳。老眼が始まった。100均の老眼鏡(110円)で対応中。「110円で視力を補正できる」のは「100均の奇跡」だが、「老眼が進行すれば」より高度な矯正が必要になる。遠近両用メガネ:2〜5万円。遠近両用コンタクトレンズ:月3000〜5000円。
「目の健康を守る」ための投資。ブルーライトカットメガネ(100均。110円)。20-20-20ルール(20分ごとに20フィート(約6メートル)先を20秒間見る。目の疲れを軽減)。散歩で遠くを見る(0円)。「目への投資」は「スマートフォンの使用時間を減らす」ことが最もコスパが高い。0円。
第3章 「腰」の値段——椎間板ヘルニアの手術費100〜300万円
腰。32歳から腰痛が続いている。椎間板症(初期のヘルニア予備軍)。もし悪化して「椎間板ヘルニアの手術」が必要になった場合。保険適用の手術:自己負担30〜50万円(高額療養費制度適用後)。保険外の最新手術(内視鏡手術等):100〜300万円。
「腰の資産」を手術費基準で計算すると:100〜300万円。NISAの90万円を超える。「腰を壊す=NISAの資産を上回る損失」。腰を守るための投資。ストレッチ(0円。毎日5分)。散歩(0円。毎日30分)。「1時間に1回立ち上がる」(0円。デスクワーク中)。正しい姿勢で座る(0円。意識するだけ)。「0円の投資で100〜300万円の資産を守る」。
第4章 「胃」の値段——ストレス性胃炎から胃がんまで
胃。22歳からストレス性胃炎を繰り返してきた。もし「胃がん」になった場合の治療費。保険適用の手術+抗がん剤:自己負担50〜100万円(高額療養費制度適用後。ただし長期治療の場合は累積で数百万円)。「胃を壊す」コストは50〜数百万円。
「胃を守る」ための投資。もやし炒めの「減塩化」(減塩醤油に変える。コスト差0円)。ピロリ菌の検査(3000〜5000円。陽性なら除菌。胃がんリスクが大幅に低下)。ストレスの管理(散歩・読書・発泡酒の適量化)。「ピロリ菌の検査5000円」で「胃がんの治療費100万円」を予防できる可能性。ROI:20000%。歯科検診に次いで「世界で2番目にリターンが高い投資」。
第5章 「心(精神)」の値段——適応障害の治療歴が教えてくれたこと
37歳で心療内科を受診。適応障害+パニック障害の診断。エスシタロプラムの処方。年間の治療費約4万円。もし「治療しなかったら」。パニック障害が悪化→仕事ができなくなる→収入ゼロ→生活破綻。「治療費4万円」で「年収200万円の収入」を守った。ROI:5000%。
「精神の資産」は金額に換算しにくいが、「精神が壊れた場合のコスト」は計算できる。仕事ができなくなった場合の逸失収入:年間200万円×残り20年=4000万円。「精神を守ること」は「4000万円の資産を守ること」に等しい。年間4万円の治療費で4000万円を守る。「精神科の治療」は「世界で最もコスパの良い保険」だ。
第6章 「体の資産総額」を算出する——45歳の体はいくらか
体の各パーツの「修理費基準の資産額」を合算する。歯(29本健在):1160万円。目:50万円。腰:200万円。胃:100万円。心臓:500万円(心臓手術の場合)。膝:200万円(人工関節の場合)。肝臓:500万円(肝移植の場合。極端だが)。精神:4000万円(逸失収入ベース)。合計:約6710万円。
「体の資産総額6710万円」。NISAの90万円の74.6倍。貯金130万円の51.6倍。「体」は「金融資産の50〜75倍の価値がある」。にもかかわらず「NISAには月1万円投資するが、体には月0円」の人がいる(自分だ)。「体への投資」を「NISAと同等以上の優先度」で行うべき。
「体への投資」の最適メニュー。歯科検診年2回:6000円。散歩毎日30分:0円。減塩醤油に変える:0円。ピロリ菌検査(1回):5000円。心療内科の維持通院:年4万円。合計:年5万1000円。月4250円。月4250円で「6710万円の体の資産」を守る。月1万円のNISAで「90万円の金融資産」を増やすのと「月4250円で6710万円の体を守る」のと、どちらが「合理的か」。答えは——両方やる。
第7章 「耳」の値段——45歳から始まる聴力の衰えと補聴器200万円
耳。「聞こえること」の価値は——聞こえなくなるまでわからない。45歳。聴力に問題はない(と思っている)。だが「加齢性難聴」は40代から始まる。高音域(4000Hz以上)の聞き取りが徐々に低下する。「テレビの音量を上げるようになった」「居酒屋で相手の声が聞き取りにくい」。これらは「加齢性難聴の初期症状」の可能性がある。
補聴器の費用。片耳5〜50万円。両耳で10〜100万円。「高性能な補聴器」は両耳で100万円以上。保険適用外(一部の補聴器は補装具費として助成される場合があるが、条件が厳しい)。「100万円の補聴器」は手取り16万円の人間には「到底手が出ない」。だが「聞こえない」状態は「仕事ができない」「人間関係が維持できない」「孤立が深まる」リスクを伴う。
「耳を守る」ための投資。投資1は「イヤホンの音量を下げる」(0円)。通勤電車で「ノイズキャンセリングイヤホン」を使えば「周囲の騒音を消せる」ため「音量を上げなくても聞こえる」。「大音量のイヤホン」は「騒音性難聴」の原因になる。投資2は「耳掃除をしすぎない」(0円)。耳かきのしすぎは「外耳道を傷つける」リスクがある。「耳は自浄作用がある」ので「基本的には掃除しなくてもいい」(耳鼻科医の意見)。投資3は「年に1回、聴力検査を受ける」(健康診断に含まれている場合は0円。単独の場合3000〜5000円)。「聞こえなくなってから気づく」より「聞こえるうちに検査する」ほうが「早期対応」が可能。
「耳の資産額」。補聴器の費用を基準にすると両耳で50〜100万円。「耳に50〜100万円の資産がある」。NISAの90万円と同等レベル。「NISAと同じ価値の資産が耳にある」。耳を守ることはNISAを守ることと同じ重要度。
第8章 「髪」の値段——薄毛対策にかかるコストと「1000円カット」の哲学
髪。45歳。「薄くなってきた」気がする。気のせいかもしれない。だが鏡で頭頂部を見ると「地肌が見えている」ような気がする。「AGA(男性型脱毛症)」の可能性。日本人男性の約30%が30代から、約50%が50代からAGAの症状を示すとされる。自分は「30%」の側か「50%」の側か。
AGA治療の費用。内服薬(フィナステリド):月5000〜10000円。外用薬(ミノキシジル):月3000〜8000円。クリニックでの治療:月1万〜3万円。植毛手術:100〜300万円。「髪を守るために月1万〜3万円」は手取り16万円の6〜19%。「手取りの19%を髪に使う」のは——現実的ではない。「髪はもやし炒めより優先されるか」。答えは——「もやし炒めが優先」。髪がなくても生きていける。もやし炒めがなければ生きていけない。
「髪を守らない」選択。AGA治療をしない。自然に任せる。薄くなったら「坊主頭」にする。坊主頭の散髪費用:セルフカットなら0円(バリカン3000円で一生使える)。1000円カットなら月1回1000円。「髪の維持費」を「月1000円以下」に抑える。「髪の資産額」を「0円」と割り切る。「髪にお金をかけない」ことで浮いたお金を「NISAに回す」。月1万円のAGA治療費をNISAに投資すれば20年で約411万円。「411万円の資産か、フサフサの髪か」。411万円を選ぶ。フサフサの髪は「自己満足」。411万円は「老後の生活費」。自己満足より生活費。これが手取り16万円の「髪の哲学」。
第9章 「肝臓」の値段——発泡酒4140本が肝臓にもたらした影響
肝臓。「沈黙の臓器」と呼ばれる。症状が出にくく、「気づいたときには重症」というケースが多い。45歳の健康診断。γ-GTP:52 U/L(基準値50以下。わずかに超過)。「わずかに超過」は「発泡酒4140本の影響」かもしれない。
23年間の飲酒量を推定する。28歳(もやし炒めデビュー後)から発泡酒を飲み始めた。月15本×12ヶ月×17年=3060本。それ以前(22〜27歳)は「たまに」。月5本×12ヶ月×6年=360本。合計約3420本(推定。4140本は別の算出方法による推定値との差異がある)。1本350ml。アルコール度数5%。1本あたりの純アルコール量は約14g。3420本×14g=47880g=約48kgのアルコール。「23年間で48kgのアルコールを肝臓で処理した」。48kgは成人男性の体重の約60%。「体重の6割分のアルコールを処理してきた肝臓」。よく耐えた。
肝臓が壊れた場合のコスト。脂肪肝(初期段階):生活改善で回復可能。治療費は「禁酒+運動」(0円)。肝硬変(中〜重度):入院治療。月の医療費5〜15万円(高額療養費制度適用後)。年間60〜180万円。肝移植(最重度):保険適用で自己負担200〜500万円。保険外の場合は数千万円。「肝臓の資産額」を肝移植基準で計算すると約300万円。NISAの3.3倍。
「肝臓を守る」ための投資。投資1は「発泡酒を週5本に減らす」。月15本→月20本(週5本。月曜〜金曜に1本ずつ。土日は飲まない)。——計算が合わない。「週5本」は月約21本で現在とほぼ同じ。「週4本に減らす」。月16本→月16本。ほぼ変わらない。「週3本に減らす」。月12本。月3本の節約=月405円の節約=年間4860円の節約。年間4860円を肝臓の保護に「投資した」と考える。投資2は「休肝日を週2日設ける」。連続して飲まない日を作ることで「肝臓の回復時間」を確保する。0円。投資3は「年に1回の血液検査でγ-GTPを確認する」。健康診断に含まれていれば0円。
第10章 「膝」の値段——人工関節は片膝200万円
膝。45歳。今のところ問題はない。だが「変形性膝関節症」は50歳以降に急増する。日本人の50歳以上の約40%が変形性膝関節症を持っているとされる。「10人中4人が膝に問題を抱える」。自分も50歳を超えれば「4割の確率」で膝の問題を抱える。
変形性膝関節症の治療費。初期段階:ヒアルロン酸注射(月1〜2回。1回3000〜5000円。保険適用で1000〜2000円)。月2000〜4000円。年間2万4000〜4万8000円。中期段階:装具(膝サポーター。2000〜10000円)。理学療法(月4回。1回500〜1000円。保険適用)。重度:人工膝関節置換術。保険適用で自己負担15〜30万円(高額療養費制度適用後)。保険外の高性能人工関節は片膝100〜200万円。両膝なら200〜400万円。
「膝の資産額」。人工関節基準で両膝300万円。NISAの3.3倍。「膝にNISAの3倍の資産がある」。膝を守る投資。投資1は「体重管理」。体重が重いほど「膝への負荷」が大きい。BMI23.5(現在)を22以下に下げることが目標。もやし炒めの鶏むね肉バージョン(低脂肪)を増やす。投資2は「スクワット」。膝周りの筋肉を鍛えることで「膝関節への負荷を分散する」。1日10回のスクワット。0円。所要時間2分。投資3は「正しい歩き方」。散歩のとき「かかとから着地→つま先で蹴る」の正しい歩行フォームを意識する。0円。
第11章 「脳」の値段——認知症の治療費と予防の経済学
脳。「体の中で最も高価なパーツ」かもしれない。脳が壊れれば「すべてが終わる」。記憶。思考。判断。コミュニケーション。もやし炒めの作り方。NISAの管理。すべてが「脳」に依存している。
認知症の治療・介護費用。認知症の介護にかかる費用は「年間100〜300万円」(介護保険の自己負担+自費サービス+家族の介護の機会コスト)。認知症の期間は平均5〜10年。総費用:500〜3000万円。「脳の資産額」は500〜3000万円。NISAの5.5〜33倍。「体のすべてのパーツの中で最も高価」。
認知症の予防策。研究では「認知症のリスクを下げる因子」として以下が挙げられている。運動(散歩30分/日。0円)。社会的交流(友人との会話。推し活のファンコミュニティ。0円〜月2500円)。知的活動(読書。通勤電車で年30〜40冊。0円)。食事(魚、野菜、ナッツの摂取。もやし炒めに鮭フレークを加える。+100円程度)。睡眠(7時間の質の良い睡眠。0円)。禁煙(自分は喫煙しないので対象外)。適度な飲酒(発泡酒1本/日は「適度」の範囲内——ギリギリ)。
自分の認知症予防スコア。散歩:○(毎日30分)。社会的交流:△(友達ゼロだがファンコミュニティの参加を検討中)。知的活動:○(年30冊の読書)。食事:△(もやし炒め中心。魚が不足。改善の余地あり)。睡眠:△(6.5時間。7時間に伸ばしたい)。飲酒:△(毎日1本。休肝日を設けたい)。7項目中「○」が2個、「△」が4個、「×」が0個。「認知症予防の基本はできているが改善の余地がある」。改善のコスト:鮭フレーク月400円+睡眠30分追加(0円)+休肝日の設定(0円)=月400円。「月400円の追加投資で認知症リスクを下げる」。400円はもやし炒め13食分。13食分のもやし炒めで「脳の500〜3000万円の資産」を守る。ROI:最低でも12500%。
第12章 「肌」の値段——男性も老化する。45歳の肌のメンテナンス
肌。「男には関係ない」と思うかもしれない。だが肌は「体の最大の臓器」であり「外部環境から体を守るバリア」だ。45歳の肌は——シミが増えた。シワが深くなった。乾燥しやすくなった。「見た目の問題」だけではなく「皮膚がんのリスク」にも関わる。
皮膚がんの治療費。初期段階(切除手術):保険適用で1〜5万円。進行した場合(広範切除+化学療法):保険適用で10〜50万円(高額療養費制度適用後)。「肌の資産額」を皮膚がん基準で計算すると10〜50万円。
肌を守る投資。投資1は「日焼け止め」。紫外線は「皮膚がんのリスク」を高める。散歩のときに日焼け止めを塗る。100均の日焼け止め110円。1本で1〜2ヶ月持つ。年間660〜1320円。「年間1000円の日焼け止めで皮膚がん10万円を予防する」。ROI10000%。投資2は「保湿」。乾燥は「肌のバリア機能を低下させる」。100均の保湿クリーム110円。1本で2〜3ヶ月持つ。年間440〜660円。投資3は「皮膚科の検診」。「気になるホクロ」がある場合は皮膚科を受診。「ホクロが悪性黒色腫(メラノーマ)かどうか」を確認。受診費1000〜3000円。「3000円で命を守る検査」。
第13章 「血管」の値段——脳卒中・心筋梗塞の予防コスト
血管。「目に見えない」が「最も重要なインフラ」。体中に血液を送る「パイプライン」。パイプラインが詰まれば「脳卒中」「心筋梗塞」。どちらも「命に直結する」。
脳卒中の治療費。急性期の入院・手術:保険適用で20〜50万円(高額療養費制度適用後)。リハビリ(3〜6ヶ月):月5〜15万円。後遺症の介護:年間100〜300万円。「脳卒中1回」のトータルコスト:100〜500万円。心筋梗塞の治療費。カテーテル手術:保険適用で10〜30万円(高額療養費制度適用後)。バイパス手術:保険適用で30〜50万円。リハビリ:月3〜10万円。トータルコスト:50〜200万円。
「血管の資産額」。脳卒中+心筋梗塞のリスクを合算すると150〜700万円。血管を守る投資。投資1は「減塩」(もやし炒めの減塩醤油。コスト差0円)。投資2は「散歩」(有酸素運動は血管を柔軟にする。0円)。投資3は「禁煙」(自分は喫煙しないので対象外。0円)。投資4は「血圧の測定」(家庭用血圧計。2000〜3000円。一度買えば10年使える。年間200〜300円)。投資5は「魚を食べる」(EPA・DHAが血管を保護する。缶詰のさんま110円。月4缶で440円。年間5280円)。
血管保護の年間投資額。血圧計300円(年あたり)+さんま缶5280円=5580円。「年間5580円で血管の150〜700万円の資産を守る」。ROI:最低でも2688%。
第14章 「免疫」の値段——風邪1回で失う収入と予防の経済学
免疫力は「目に見えない資産」だが「経済的な価値」は計算できる。風邪を引いて3日間寝込んだ場合。派遣社員は「欠勤=無給」。3日分の給与=手取り16万円÷20日×3日=2万4000円の損失。さらに「病院の受診費1500円+薬代1000円=2500円」。合計2万6500円。「風邪1回で2万6500円を失う」。年に2回風邪を引けば5万3000円。
インフルエンザの場合。5日間の自宅待機(出勤停止)。5日分の給与=4万円の損失。受診費+薬代(タミフル等)=5000〜8000円。合計4万5000〜4万8000円。「インフルエンザ1回で約4万5000円を失う」。
「免疫の資産額」。年間の「風邪・インフルエンザによる損失を防ぐ価値」として年間5〜10万円。20年間で100〜200万円。「免疫が20年間で100〜200万円の資産を守っている」。
免疫を守る投資。投資1は「十分な睡眠」(0円。7時間以上)。睡眠不足は免疫力を30〜50%低下させるとされる。投資2は「もやし炒め」(もやしのビタミンCが免疫を支える。60円/日)。投資3は「手洗い」(0円。20秒間。石鹸で)。投資4は「インフルエンザの予防接種」(年3500円)。投資5は「散歩」(適度な運動が免疫力を高める。0円)。
免疫保護の年間投資額。もやし炒め(免疫分の寄与として月500円と仮定)6000円+予防接種3500円=9500円。「年間9500円で免疫の100〜200万円の資産を守る」。ROI:最低でも1053%。
第15章 「体の減価償却」年表——22歳から45歳まで、各パーツはどれだけ「減った」か
車や建物は「減価償却」される。購入時の価値から毎年一定額を差し引き、「残存価値」を計算する。体も同じだ。22歳時点を「新品の体(資産価値100%)」として、45歳時点の「残存価値」を各パーツごとに推定する。
歯。22歳:100%(32本健在。虫歯ゼロ)。45歳:85%(31本。虫歯治療歴3本。親知らず抜歯1本)。「23年間で15%の減価」。年間の減価率0.65%。
目。22歳:100%(視力1.0)。45歳:70%(老眼の開始。近くが見えにくい。老眼鏡使用)。「23年間で30%の減価」。年間の減価率1.3%。
腰。22歳:100%(問題なし)。45歳:60%(椎間板症。慢性腰痛。ロキソニン常備)。「23年間で40%の減価」。年間の減価率1.7%。「腰は最も減価が激しいパーツ」。デスクワーク8時間×22年間の蓄積ダメージ。
胃。22歳:100%。45歳:75%(ストレス性胃炎の慢性化。減塩で管理中)。「23年間で25%の減価」。年間の減価率1.1%。
心臓。22歳:100%。45歳:90%(血圧がやや高め。機能的な問題はなし)。「23年間で10%の減価」。年間の減価率0.4%。「心臓は比較的頑丈」。
肝臓。22歳:100%。45歳:85%(γ-GTPがわずかに基準超過。発泡酒の影響)。「23年間で15%の減価」。年間の減価率0.65%。
精神(脳のメンタルヘルス)。22歳:80%(就職の不安があった時点で100%ではなかった)。45歳:70%(適応障害・パニック障害を経てエスシタロプラムで管理中。回復傾向)。「23年間で10%の減価」。ただし「最低時点」は37歳の「40%」だった。37歳→45歳で「40%→70%」に回復。回復は「エスシタロプラム+散歩+読書+もやし炒め」のおかげ。
膝。22歳:100%。45歳:95%(現時点で問題なし)。「23年間で5%の減価」。年間の減価率0.2%。「膝は今のところ良好」。だが「50歳以降に急落する可能性40%」。
体全体の「残存価値」。各パーツの残存価値の加重平均。歯85%+目70%+腰60%+胃75%+心臓90%+肝臓85%+精神70%+膝95%=平均78.75%。「22歳時点の約79%が残っている」。「21%が減価した」。21%の減価は「もやし炒めの哲学」の「代償」でもあり「サバイバルの証」でもある。23年間を生き延びるために「体の21%」を消費した。残りの79%で「あと20年を生きる」。79%あれば——十分だ。散歩で。もやし炒めで。NISAで。79%の体を「丁寧にメンテナンスする」。これが「45歳以降の最重要課題」だ。
第16章 「体への投資」の総額と「NISA」の比較——どちらが「リターンが高い」か
体への年間投資額を合算する。歯科検診:6000円。散歩:0円。減塩醤油:0円(通常醤油との差額はほぼゼロ)。日焼け止め:1000円。保湿クリーム:600円。血圧計(年あたり):300円。さんま缶(血管保護):5280円。インフルエンザ予防接種:3500円。心療内科(エスシタロプラム。自立支援医療制度利用):年1万2000円(月1000円×12)。花粉症の薬:4500円。整形外科(腰痛。年3〜4回):3000円。合計:約3万6180円。月あたり約3015円。
NISAへの年間投資額。月1万円×12ヶ月=12万円。体への年間投資額3万6180円。NISAの3分の1以下。「体への投資はNISAの3分の1のコストで、NISAの数十倍の資産を守っている」。
体の資産総額6710万円を守るための投資3万6180円。ROI:18543%。NISAの年利5%(=ROI5%)と比較すると「体への投資はNISAの3709倍リターンが高い」。「体への投資」は「世界で最もリターンが高い投資」であり「もやし炒め」は「世界で最もコスパの良い投資信託」だ。
第17章 「体のポートフォリオ」を組む——どのパーツに優先的に投資するか
投資の世界では「ポートフォリオ(資産配分)」が重要だ。「株式50%+債券30%+現金20%」のように「リスクとリターンのバランス」を考えて配分する。体の投資も同じだ。「すべてのパーツに均等に投資する」のは非効率。「最もリスクが高いパーツ」に「優先的に投資する」のが合理的。
リスクの高いパーツ。腰(残存価値60%。最も減価が進んでいる)。精神(残存価値70%。再発リスクあり)。胃(残存価値75%。ストレスで悪化しやすい)。肝臓(残存価値85%だがγ-GTPが基準超過。悪化する可能性)。
リスクの低いパーツ。膝(残存価値95%。現時点で問題なし)。心臓(残存価値90%。現時点で機能的な問題なし)。
「体のポートフォリオ」の最適配分。腰に30%(ストレッチ・姿勢改善に時間を多く割く)。精神に25%(散歩・読書・心療内科の継続。推し活の開始)。胃に15%(減塩・ピロリ菌検査)。肝臓に10%(休肝日の設定)。脳に10%(読書・社会的交流)。その他に10%(歯科検診・日焼け止め等)。
このポートフォリオは「腰と精神を最優先する」配分だ。「腰が壊れたら仕事ができない」「精神が壊れたらすべてが止まる」。この2つのリスクが「最も大きい」ため「最も多くの投資」を振り向ける。NISAのインデックスファンドは「分散投資」で「リスクを最小化する」。体のポートフォリオも「分散しつつ高リスクに重点配分する」。考え方は同じだ。「体のポートフォリオを組む」ことは「NISAのポートフォリオを組む」ことと同じ知的作業。「投資脳」は「体にも使える」。
第18章 「体の値段」を「人に伝える」——家族・友人にこの計算を教える意味
「歯が1本40万円」「脳が500〜3000万円」「体の資産総額が6710万円」。これらの数字は「自分だけの知識」にしておくのはもったいない。もし親に伝えたら——「そんなにかかるの? 歯を大事にしないとね」。もし推しのファンコミュニティで共有したら——「体の値段って考えたことなかった。歯医者行こう」。数字は「行動を変える力」を持っている。「歯を大事にしましょう」と言われても「ふーん」で終わる。「歯1本40万円です。32本で1280万円です」と言われると「1280万円!? 歯磨きする!」となる。
「体の値段」を知ることは「自分の体を『資産』として認識すること」であり「資産を守る行動(投資)」を促す。NISAの存在を知ったときに「投資を始めた」ように、体の値段を知ったときに「体への投資を始める」。「知識が行動を変える」。このエッセイが「読んだ人の体への投資を1つでも増やす」きっかけになれば——それは「文章の投資リターン」としては最高級だ。
第19章 「体の値段」と「年齢」の関係——45歳の体は22歳の体より「高い」か「安い」か
22歳の体。すべてのパーツが「新品」。残存価値100%。修理歴ゼロ。「22歳の体の資産総額」は——理論上は「最高値」だ。だが22歳の自分は「体の資産総額」を意識していなかった。「健康なのが当たり前」。当たり前だから「価値を感じない」。「空気の価値」に普段気づかないのと同じ。
45歳の体。残存価値は平均78.75%。修理歴あり(虫歯3本、ぎっくり腰、パニック障害)。「劣化している」のは事実。だが45歳の自分は「体の資産総額6710万円」を意識している。「意識している」からこそ「守ろうとする」。歯科検診に行く。散歩する。減塩する。「意識して守る45歳の体」は「意識せず放置する22歳の体」より「実質的な資産価値が高い」かもしれない。「新品だが手入れしていない車」と「中古だが定期点検を欠かさない車」。後者のほうが「長く走れる」。
「体の資産価値は『残存価値×メンテナンスの質』で決まる」。22歳:100%×0%(メンテナンスゼロ)=0%(資産が活かされていない)。45歳:79%×80%(散歩・歯科検診・減塩・心療内科等)=63%。「45歳の63%>22歳の0%」。数字のマジックのように見えるが「メンテナンスの有無」が「資産の実効的な価値」を決めるのは事実。「中古だがメンテナンスされた体」で「あと20年走る」。走り切れれば——65歳の体は「残存価値60%×メンテナンス90%=54%」。54%あれば——もやし炒めは作れる。発泡酒は飲める。散歩はできる。54%で十分だ。
第20章 「体の値段」と「保険」——手取り16万円で入るべき保険、入らなくていい保険
「体の資産6710万円を守るために保険に入るべきか」。結論から言えば「最低限の保険だけ入る」。
入るべき保険。保険1は「健康保険」(社会保険または国民健康保険)。これは「強制加入」なので「入る入らない」の選択肢はない。自己負担3割。高額療養費制度で月の自己負担上限が約5万7600円(年収370万円以下の場合)。「どんなに高額な治療でも月5万7600円以上は払わない」。これが「最強の医療保険」。民間の医療保険は「公的保険で足りない分を補う」ものであり「公的保険が手厚い日本では必須ではない」。
保険2は「地震保険(家財)」(災害サバイバルマニュアル参照)。年間2000〜3000円で最大200〜300万円の補償。コスパが極めて高い。
入らなくていい保険。民間の医療保険(月3000〜5000円)。23年間払い続けると82万8000〜138万円。「138万円をNISAに入れていたら約280万円になっていた」。「保険料として払うか、NISAに投資するか」。自分は「NISAに投資する」を選ぶ。理由は「公的保険(高額療養費制度)で十分だから」。月の医療費が5万7600円を超えることは「滅多にない」。滅多にないリスクのために月5000円を払うより「確実に増えるNISAに月5000円を入れる」ほうが「合理的」。
生命保険。独身・子どもなしの場合「自分が死んだときに困る人がいない」。生命保険の「受取人」がいない。「受取人がいない保険」は「払う意味がない」。「自分が死んだら保険金が親に行く」ケースはあるが「親に保険金が必要か」を考えると「親には年金と貯金がある」場合が多い。「月3000円の生命保険料」を「月3000円のNISA積立」に変えれば20年で約123万円。「123万円の資産」のほうが「使わないかもしれない保険」より価値がある。
「保険は『不安を買う行為』」とも言える。「もし入院したら」「もし手術したら」の不安を「保険料を払うこと」で軽減する。だが「不安を軽減する手段」は保険だけではない。「貯金50万円の生活防衛資金」があれば「入院しても50万円で対応できる」。「生活防衛資金=自分で作る最強の保険」。月1万円の貯金を50ヶ月(約4年間)続ければ50万円。「4年間で自作の保険が完成する」。保険会社に払う保険料の代わりに「自分の口座に保険料を払う」。自分の口座なら「解約返戻金」ではなく「全額」が戻る。手数料ゼロ。最強の保険。
第21章 「体の値段」と「もやし炒め」の関係——60円の食事が6710万円の体を支えている
もやし炒め1食60円。この60円が「体の資産6710万円」を支えている。もやしに含まれる栄養素。ビタミンC(免疫力の維持。風邪の予防)。ビタミンB群(エネルギー代謝の促進。疲労回復)。食物繊維(腸内環境の改善。便秘の予防)。カリウム(血圧の調整。高血圧の予防)。葉酸(細胞の生成を助ける)。もやし30円(1袋)でこれだけの栄養素が摂れる。
豚こま98円(100g)の栄養素。たんぱく質(筋肉の維持。免疫の原料)。ビタミンB1(糖質の代謝。疲労回復。豚肉はビタミンB1が豊富)。鉄分(貧血の予防)。亜鉛(免疫力の維持。味覚の維持)。
もやし+豚こま+醤油のもやし炒め(60円)。この組み合わせで摂れる栄養素は「ビタミンC、ビタミンB群、食物繊維、カリウム、葉酸、たんぱく質、鉄分、亜鉛」。「60円でこれだけの栄養素」。サプリメントで同じ栄養素を摂ろうとすると——マルチビタミン月1000〜2000円。プロテイン月3000〜5000円。合計月4000〜7000円。もやし炒め月30食=1800円。「サプリメントの4分の1以下のコストで同等以上の栄養素」。しかもサプリメントは「飲むだけ」。もやし炒めは「作って食べる」。「作る行為」に「達成感」がある。「食べる行為」に「満足感」がある。サプリメントには「達成感」も「満足感」もない。もやし炒めは「栄養+達成感+満足感」の三位一体。60円で。
「もやし炒めが体の6710万円を守っている」。1食60円の投資で6710万円の資産を維持する。年間21900円(60円×365日)の投資で6710万円の資産を守る。ROI:30639%。「もやし炒めは世界で最もリターンが高い投資信託」。何度計算しても結論は同じ。もやし炒めは「最強」だ。
第22章 「体の値段」を知った日は「人生の転換点」になる
「体の資産総額が6710万円」と知った日。何が変わるか。変化1は「歯磨きが丁寧になる」。歯1本40万円。32本で1280万円。「1280万円を磨いている」と思えば——3分間の歯磨きが「3分間の資産管理」に変わる。「歯磨きが面倒くさい」が「1280万円を守る行為」に変わる。面倒くさくない。むしろ「やりがいがある」。
変化2は「散歩が『投資行動』になる」。散歩30分は「腰の200万円+膝の300万円+脳の3000万円+血管の700万円=4200万円の資産を守る行為」。「4200万円を守るために30分歩く」。時給換算8400万円。世界一時給の高い30分。0円で。
変化3は「もやし炒めが『最高の投資商品』になる」。60円の投資で6710万円を守る。ROI30639%。「もやし炒めを食べるたびに『30639%のリターンだ』と思う」。思うだけで味が変わる(変わらないが、気分は変わる)。「投資家気分でもやし炒めを食べる」。NISAの残高を確認するのと同じ「満足感」がもやし炒めにもある。
変化4は「発泡酒の飲み方が変わる」。発泡酒は「肝臓の85%の資産を削る行為」でもある。「肝臓の資産300万円を削りながら135円の幸福を得ている」。このトレードオフを意識すると「1本で止める」意志が強くなる。「2本目を飲むと、肝臓の資産がさらに削られる」。1本で「ふぅ」と言って止める。「ふぅ」は「幸福の音」であると同時に「肝臓への投資の音」だ。
第23章 「体の値段」の国際比較——アメリカで同じ治療を受けたらいくらかかるか
日本の医療費は「世界的に見て安い」。同じ治療をアメリカで受けた場合の費用を比較する。
虫歯の治療。日本:保険適用で1本3000〜5000円。アメリカ:保険なしで1本200〜600ドル(約3万〜9万円)。「日本の6〜18倍」。インプラント。日本:1本30〜50万円。アメリカ:1本3000〜5000ドル(約45万〜75万円)。盲腸(虫垂炎)の手術。日本:保険適用で自己負担10〜15万円。アメリカ:保険なしで3万〜5万ドル(約450万〜750万円)。「日本の30〜50倍」。出産。日本:保険適用+出産育児一時金で自己負担0〜20万円。アメリカ:保険なしで3万〜5万ドル(約450万〜750万円)。
「体の資産総額」をアメリカ基準で再計算すると。歯32本:32×5000ドル=16万ドル(約2400万円)。日本基準の1280万円の約2倍。腰の手術:2万〜5万ドル(約300万〜750万円)。日本基準の200万円の1.5〜3.75倍。心臓のバイパス手術:10万〜20万ドル(約1500万〜3000万円)。日本基準の500万円の3〜6倍。体の資産総額(アメリカ基準):推定2億〜3億円。日本基準の6710万円の3〜4.5倍。
「アメリカに生まれていたら、体の資産総額は3億円だった」。だが「3億円の体」を守るための「医療費」もアメリカのほうが圧倒的に高い。「日本の健康保険制度」のおかげで「6710万円の体を月3015円で守れている」。アメリカでは同じ体を守るために「月数万〜数十万円」かかる(民間の健康保険料)。「日本に生まれたこと」の最大のメリットは「もやし炒めが安いこと」ではなく「医療費が安いこと」かもしれない。もしもシミュレーション(別稿参照)で「1978年生まれ・日本」の社会保障スコアが「6/10」だったが、「医療費の安さ」だけを見れば「9/10」をつけてもいい。「体の値段」の視点から見ると「日本に生まれたことは、少なくとも医療に関しては幸運だった」。
第24章 「体の値段」と「老後」——65歳以降の体のメンテナンスコスト
65歳以降。体の「減価償却」が加速する。残存価値が79%→50%→30%と下がっていく。メンテナンスコストは——上がる。「古い車ほど修理費が高い」のと同じ。
65歳以降の推定医療費。65〜70歳:年間10〜15万円(降圧剤+コレステロール薬+歯科+整形外科+心療内科)。70〜75歳:年間15〜25万円(上記+白内障手術の可能性+膝の治療の可能性)。75〜80歳:年間20〜40万円(上記+介護サービスの利用開始の可能性)。80〜85歳:年間30〜60万円(介護サービス+入院の可能性)。65歳〜85歳の20年間の医療費累計:推定350万〜700万円。
「350万〜700万円の医療費」を何で賄うか。年金(月10万円×12ヶ月×20年=2400万円。ただし医療費以外の生活費も含む)。NISAの取り崩し(65歳時点で推定400〜800万円)。貯金。「年金+NISA+貯金」で医療費を含む生活費を賄えるかどうか。シミュレーションすると「月12万円の収入(年金10万円+NISA取り崩し2万円)で月の生活費10万円+医療費月1〜3万円」。「ギリギリ」。もやし炒めの食費節約が「医療費の余裕」を生む。「60円のもやし炒めが、高齢期の医療費を捻出する余裕を作る」。もやし炒めは「今の食事」であると同時に「老後の医療費の原資」でもある。
第25章 「体の値段」を毎年更新する——誕生日の「体の棚卸し」
NISAの残高を年に1回確認するように、「体の資産」も年に1回棚卸しする。誕生日に。「デジタル終活を誕生日に行う」(デジタル遺品問題参照)のと同じ日に「体の棚卸し」も行う。
誕生日の体の棚卸しチェックリスト(15分)。チェック1:今年の健康診断の結果を確認。血圧は? コレステロールは? γ-GTPは? BMIは? 前年と比較して「改善」か「悪化」か。チェック2:歯科検診の結果を確認。虫歯は? 歯周ポケットは? 前年と変化はあるか。チェック3:体の「痛い場所」を確認。腰は? 膝は? 目は? 「去年よりひどい」か「同じ」か「改善した」か。チェック4:精神の状態を確認。エスシタロプラムの量は? 減薬できたか? パニック発作の頻度は? チェック5:「体の資産総額」を再計算。各パーツの残存価値を更新し、「今年の体の総資産」を算出。
「体の棚卸し」を毎年行うことで「体の変化」が可視化される。「去年より血圧が5下がった。散歩の効果だ」「去年より腰の痛みが減った。ストレッチの効果だ」「去年よりγ-GTPが上がった。発泡酒を減らすべきか」。「変化」が見えれば「対策」が打てる。見えなければ「気づいたときには手遅れ」。「体の棚卸しは15分の命の保険」。もやし炒め1.5回分の時間で「6710万円の体の健康チェック」が完了する。
第26章 「体の値段」と「遺体」の値段——死後の体にかかるコスト
生きている体の資産総額は6710万円。では「死後の体」の値段は? 死後の体にかかるコスト。葬儀費用:30〜200万円(家族葬なら30〜50万円。一般葬なら100〜200万円)。火葬費用:0〜10万円(自治体による。無料の場合もある)。墓・納骨堂:10〜300万円(永代供養墓なら10〜30万円)。「死後の体」のコストは50〜500万円。
「生きている体=6710万円の資産」。「死んだ体=50〜500万円のコスト」。「生きている間は資産。死んだらコスト」。この「資産→コスト」の転換が——怖い。だが「怖い」からこそ「生きている間に体を守る動機」が生まれる。「6710万円の資産を1日でも長く維持するために、もやし炒めを食べ、散歩をし、歯を磨き、エスシタロプラムを飲む」。すべての行為が「6710万円の資産を守る投資」であり「死後のコストを先延ばしにする行為」だ。
「死後のコスト」を最小化する計画もしておく。エンディングノートに「家族葬を希望」「永代供養墓を希望」と書いておけば、コストは30〜50万円に抑えられる。「30万円の死後」。NISAの90万円で賄える。「NISAが死後の費用をカバーする」。生きている間はNISAで資産を作り、死んだ後はNISAで葬儀代を払う。NISAは「生から死まで」をカバーする「人生の総合金融商品」だ。
第27章 「体の値段」と「氷河期世代」——手取り16万円の体は「安く売られた体」か
手取り16万円。時給1000円。「1000円で1時間分の体を売っている」。この「体の売値」は「体の資産総額6710万円」に見合っているか。6710万円の資産を持つ体を「時給1000円で売る」。6710万円÷1000円=6万7100時間。「6万7100時間働けば体の資産総額を回収できる」。年間1960時間(8時間×245日)働くとして、6万7100時間÷1960時間=34.2年。「34年間フルタイムで働いて、ようやく体の資産総額と同じ金額を稼げる」。22歳〜56歳まで働いてやっと。
だが正社員(時給2500円換算)なら6710万円÷2500円=2万6840時間。13.7年。「14年で体の資産総額を回収できる」。派遣社員の34年と正社員の14年。「20年の差」。同じ体を持っているのに「売値」が違う。「体の資産価値は同じなのに、労働市場での評価が違う」。これは「体の問題」ではなく「社会の構造の問題」だ。
「体を安く売らされている」。これが氷河期世代の現実だ。6710万円の体を時給1000円で売る。「ダイヤモンドをガラス玉の値段で売っている」ようなもの。ダイヤモンドの価値は変わらない。変わっているのは「市場の評価」だ。市場が「このダイヤモンドは1000円」と言っている。だがダイヤモンドは「6710万円の価値がある」ことを——自分だけは知っている。知っているから「大切に扱う」。時給1000円で売られていても「6710万円の体」を「丁寧にメンテナンスする」。散歩で。もやし炒めで。歯磨きで。エスシタロプラムで。「安く売られた体」を「高い価値で守る」。この「矛盾」の中で生きる。矛盾を受け入れながら、フライパンを振る。もやしを炒める。醤油をかける。「6710万円の体で作る60円のもやし炒め」。この落差が——「氷河期世代の日常」であり「もやし炒めの哲学の出発点」だ。
第28章 「体の値段」を知った後の「1日」——朝起きてから夜寝るまで
「体の資産総額6710万円」を知った後の1日をシミュレーションする。朝6時30分。起床。「6710万円の体が目覚めた」。ストレッチ5分。「腰の200万円を守るストレッチ」。歯磨き3分。「歯の1280万円を守る歯磨き」。もやし炒めの朝食版(目玉焼き+もやし炒めの残り)。「6710万円を支える60円の朝食」。
7時00分。通勤。電車40分。読書。「脳の3000万円を育てる読書」。8時00分。仕事開始。「6710万円の体を時給1000円で売り始める」。1時間ごとに立ち上がる。「腰の200万円を守るための1分間の立ち上がり」。12時00分。昼食。おにぎり2個+お茶。「6710万円を支える260円の昼食」。
17時30分。退勤。通勤電車40分。読書。帰宅。18時10分。散歩30分。「腰200万円+膝300万円+脳3000万円+血管700万円=4200万円を守る30分」。時給換算8400万円の散歩。18時40分。もやし炒めを作る。「6710万円の体に60円の投資信託を追加」。19時00分。発泡酒を開ける。「プシュッ」。「肝臓の300万円を少し削りながら、精神の4000万円を少し回復させる135円の取引」。損益は——プラス。精神の回復のほうが肝臓のダメージより大きい。たぶん。
21時00分。エスシタロプラム5mgを飲む。「精神の4000万円を守る5mgの投資」。歯磨き3分。「1280万円の2回目のメンテナンス」。22時00分。就寝。「6710万円の体を7時間かけて修復する」。睡眠は「体の修復工場」。7時間の修復で「明日もまた6710万円の体で目覚める」。
「体の値段」を知ると「1日のすべての行為」が「資産の管理行為」に見えてくる。歯磨きが「資産管理」。散歩が「資産管理」。もやし炒めが「資産管理」。睡眠が「資産管理」。「資産管理」だと思えば「面倒くさい」が「やりがい」に変わる。「歯磨きが面倒くさい」→「1280万円を守るための3分。やりがいがある」。「散歩が億劫」→「4200万円を守るための30分。億劫ではなく投資」。認知の転換。「面倒くさい→投資」。この転換が「体を守る行動の継続」を支える。そして「体を守る行動の継続」が「23年間のサバイバル」を支えてきた。これからも支え続ける。6710万円の体とともに。もやし炒めとともに。
結論——「もやし炒めは体の投資信託」
もやし炒めは「食事」であると同時に「体への投資」だ。もやしのビタミンCが「免疫」を守る。豚こまのたんぱく質が「筋肉」を守る。醤油の塩分は——控えめにすれば「血圧」を守る。1食60円のもやし炒めは「60円の体への積立投資」だ。60円×365日×20年=43万8000円の投資で「6710万円の体の資産」を維持する。ROI:15300%。もやし炒めは「世界一リターンの高い投資信託」だ。
このエッセイは、就職氷河期世代のひとりの個人的な記憶と感想に基づいています。医療費は一般的な目安であり、実際の費用は医療機関により異なります。

