第一三共のグローバル製薬×ADC×エンハーツモデル ~ 「魔法の弾丸」ADCで世界のがん治療を変える、日本発のゲームチェンジャー~

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はじめに ~ がん治療を塗り替える「エンハーツ」という奇跡

製薬業界には、ときに「ゲームチェンジャー」と呼ばれる薬が登場します。しかし、その言葉が安易に使われがちな中で、例外的に実態を伴っているのが、第一三共の「エンハーツ」です。

エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン、T-DXd)は、ADC(抗体薬物複合体)という技術を武器にした、がん治療薬。HER2陽性乳がんをはじめ、複数のがん種で治療成績を塗り替え、「史上最大の乳がん治療薬」を目指す存在です。ADCは、がん細胞を狙い撃ちする抗体に、強力な抗がん剤(薬物)を結合させた、いわば「魔法の弾丸」。正常な細胞へのダメージを抑えつつ、がん細胞だけに薬物を届けます。

この技術で世界をリードするのが、日本の製薬企業・第一三共です。エンハーツは英アストラゼネカとの提携で世界展開され、2024年度の売上収益は約5,400億円(提携先の共同販促費含む)に膨張。第一三共は売上・利益とも過去最高を5期連続で更新しています。

第一三共株式会社(証券コード4568、東証プライム)の2025年3月期は、売上収益1兆8,862億円(前期比+17.8%)、営業利益3,319億円(+56.9%)、純利益2,958億円(+47.3%)。ROEは13%台へ急改善。2026年3月期は売上収益2兆円超を見込んでいます。

しかし、第一三共のビジネスモデルにも、複数の弱点があります。エンハーツへの依存、ADC以外のモダリティの空白、競合の急追、特許切れ、開発リスク――。

本記事では、第一三共の「グローバル製薬×ADC×エンハーツ」モデルを多角的に分析し、その独自の強さと弱点の両面に迫ります。

第一三共の歴史 ~ 2社合併からADCのリーダーへ

第一三共の起源は、第一製薬と三共という2社にあります。

2005年、第一製薬と三共が経営統合し、「第一三共」が誕生。

三共:1899年創業(高峰譲吉のタカジアスターゼ等)。 第一製薬:1915年創業。

合併後の歴史:

  • 抗凝固薬、循環器、感染症等
  • 2008年、インドのランバクシー(後発品)を買収(後に売却、苦い経験)

2010年代、がん領域への注力。ADC(抗体薬物複合体)技術の開発。

2015年、ADC技術プラットフォーム「DXd ADC技術」の確立。

2019年、エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)を発売。米国・日本。

2019年、英アストラゼネカとエンハーツの提携(総額最大69億ドル)。

2020年代、エンハーツの適応拡大(乳がん、胃がん、肺がん等)。ADCパイプラインの拡充。

2023年、米メルクとADC(ダトポタマブ デルクステカン等)の提携(総額最大220億ドル=約3.3兆円)。

2024年~2025年、エンハーツの世界的成長。2番目のADC「ダトロウェイ」の発売。売上・利益が過去最高を5期連続更新。

現在、第一三共は、ADC技術を武器に、がん領域でグローバルなリーダーへと急成長しています。

第一三共のビジネスモデル ~ ADCを軸としたがん領域

第一三共のビジネスモデルは、ADC(抗体薬物複合体)を軸としたがん領域への注力から成り立っています。

主要製品:

第一に、「エンハーツ」(主力、ゲームチェンジャー)。

  • トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)、抗HER2 ADC
  • HER2陽性乳がん、HER2低発現乳がん、胃がん、肺がん等
  • 2024年度売上約5,400億円(共同販促費含む)
  • 英アストラゼネカと提携
  • 「史上最大の乳がん治療薬」を目指す

第二に、「ダトロウェイ」(第2の柱)。

  • ダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd)、TROP2標的ADC
  • 2025年に米国・日本で発売
  • 米メルクと提携

第三に、「リクシアナ」(抗凝固薬)。

  • 血栓塞栓症の予防・治療
  • 安定収益

第四に、「DXdファミリー」(ADCパイプライン)。

  • パトリツマブ デルクステカン(HER3標的)
  • イフィナタマブ デルクステカン(B7-H3標的)
  • 7つのADC(DXd ADC技術等から創製)

その他:

  • ジャパンユニット(ロキソニン、マイティア等のOTC)

事業の特徴:

  • ADC技術を武器としたがん領域
  • エンハーツの世界的成長
  • アストラゼネカ・メルクとの大型提携
  • 過去最高益を5期連続更新

第一三共は、独自のADC(抗体薬物複合体)技術を武器に、エンハーツを中心としたがん領域で、グローバルに急成長する製薬企業です。

ADC(抗体薬物複合体)という「魔法の弾丸」

第一三共の競争力の核心が、ADC(抗体薬物複合体)技術です。

ADCとは:

  • Antibody-Drug Conjugate(抗体薬物複合体)
  • がん細胞表面の特定の抗原を標的とする抗体
  • 抗体に、強力な抗がん剤(薬物)をリンカーで結合
  • がん細胞だけに薬物を届ける
  • 「魔法の弾丸」(正常細胞へのダメージを抑える)

第一三共のADC技術(DXd ADC技術):

  • がん細胞表面の抗原を標的とした抗体
  • トポイソメラーゼⅠ阻害剤(DXd)をリンカーで結合
  • がん細胞内部へDXdを届ける
  • 独自の技術プラットフォーム

ADCのパイプライン(DXdファミリー):

  • エンハーツ(抗HER2 ADC)
  • ダトロウェイ(TROP2標的)
  • パトリツマブ デルクステカン(HER3標的)
  • イフィナタマブ デルクステカン(B7-H3標的)
  • 7つのADC(臨床開発段階)

ADC市場:

  • この5年で市場規模が4倍以上に拡大
  • がん治療のトレンド
  • グローバル製薬大手が注目

第一三共は、独自のADC技術(DXd ADC技術)で、エンハーツをはじめとする革新的ながん治療薬を生み出しています。ADCは、がん細胞を狙い撃ちする「魔法の弾丸」であり、がん治療のゲームチェンジャー。第一三共は、このADC分野で世界をリードしています。

エンハーツと大型提携(アストラゼネカ・メルク)

第一三共の成長を支えるのが、エンハーツと大型提携です。

エンハーツの成長:

  • 2019年発売
  • HER2陽性乳がんから、HER2低発現乳がん、超低発現乳がん、胃がん、肺がん等へ適応拡大
  • 2024年度売上約5,400億円(前期比大幅増)
  • 米国・欧州主要国を中心に成長
  • 早期治療ラインへの適応拡大(術前・術後)
  • 「史上最大の乳がん治療薬」を目指す

英アストラゼネカとの提携:

  • 2019年、エンハーツの開発・商業化で提携
  • 総額最大69億ドル
  • 共同開発・共同販促
  • グローバル展開

米メルクとの提携:

  • 2023年、ADC(ダトポタマブ デルクステカン等)で提携
  • 総額最大220億ドル(約3.3兆円)の超大型提携
  • 提携金(一時金)が利益に貢献

提携の意義:

  • グローバル展開(自社単独では難しい)
  • 開発リスク・コストの分担
  • 提携金(巨額の一時金)
  • マーケティング力

第一三共は、エンハーツを英アストラゼネカ、ダトロウェイ等を米メルクと提携し、グローバルに展開。特にメルクとの3.3兆円という超大型提携は、第一三共のADC技術の価値を示すもの。大型提携が、第一三共のグローバル展開と業績を支えています。

業績の推移と過去最高益

第一三共の近年の業績推移を整理しておきましょう。

2025年3月期(2024年度、過去最高):

  • 売上収益 1兆8,862億円(前期比+17.8%)
  • 営業利益 3,319億円(+56.9%)
  • 当期純利益 2,958億円(+47.3%)
  • 売上・利益とも過去最高を5期連続更新
  • ROE 13%台(2021年度8%台から急改善)

業績を支えた5つのエンジン:

  1. エンハーツの世界的”適応拡大ドライブ”(売上4,638億円、+38.6%)
  2. 抗凝固薬リクシアナの粘り腰
  3. 円安と米国市場の需要加速
  4. メルクとの総額3.3兆円の超大型提携金
  5. ジャパンユニットでのロキソニン・マイティア等のOTC好調

2026年3月期(2025年度)見通し:

  • 売上収益 2兆円超を見込む
  • 第5期中期経営計画(2021〜2025年度)の売上目標を前倒し達成

株主還元:

  • 2年連続増配(2022・2023年度)、2024年度も増配(年間60円予想)
  • 自己株式の取得・消却

第一三共は、エンハーツを軸に、売上・利益とも過去最高を5期連続更新。ADC技術を武器にした快進撃を続けています。

弱点1:エンハーツへの依存

第一三共の最大の弱点は、エンハーツへの依存です。

エンハーツ依存:

  • エンハーツが業績急拡大の主役
  • 2024年度売上約5,400億円
  • 第一三共の成長の中心

リスク:

  • 一つの製品への依存度の高まり
  • エンハーツの成長鈍化リスク
  • 副作用問題(間質性肺疾患等)
  • 競合の登場

第一三共の急成長は、エンハーツに大きく依存しています。エンハーツは画期的な薬ですが、一つの製品への依存は、その製品が成長鈍化した場合や、副作用問題(エンハーツには間質性肺疾患のリスク)、競合の登場のリスク。エンハーツへの依存が、構造的なリスクです。

弱点2:ADC以外のモダリティの空白

第一三共は、ADCに注力する一方、ADC以外のモダリティ(創薬技術)の空白が課題です。

モダリティの偏り:

  • ADC(抗体薬物複合体)に集中
  • DXdファミリー(7つのADC)
  • ADC以外(低分子、抗体、細胞・遺伝子治療等)が手薄

リスク:

  • ADCへの集中(一本足打法のリスク)
  • ADC市場の競争激化
  • ADC以外の技術の遅れ
  • 次世代モダリティの空白

第一三共は、ADCで世界をリードする一方、ADCに集中しすぎているという課題も。ADC以外のモダリティ(低分子、二重特異性抗体、細胞・遺伝子治療等)が相対的に手薄。ADC市場が競争激化した場合、ADC以外の柱が乏しいリスク。ADC以外のモダリティの空白が、課題です。

弱点3:競合の急追(ADC覇権レース)

第一三共のADCは、競合の急追に直面しています。

ADC競合:

  • グローバル製薬大手がADC開発を加速
  • ファイザー(シージェン買収)、アストラゼネカ、メルク、ロシュ等
  • 「ADC覇権レース」
  • 各社のADCパイプライン

リスク:

  • ADC市場の競争激化
  • 競合のADCの登場
  • エンハーツの競合(HER2 ADC等)
  • 技術の追随

ADC市場は、この5年で4倍以上に拡大し、グローバル製薬大手が次々とADC開発を加速。ファイザーはシージェン(ADC企業)を約430億ドルで買収。「ADC覇権レース」が激化しています。第一三共は先行していますが、競合の急追により、優位性が脅かされるリスク。競合の急追が、課題です。

弱点4:特許切れ(将来)

第一三共のエンハーツも、将来的には特許切れのリスクがあります。

特許切れの課題:

  • エンハーツの特許切れ(将来)
  • バイオシミラー(バイオ後続品)
  • 製品ライフサイクル

リスク:

  • 将来の特許切れ
  • バイオシミラーの参入
  • 売上減
  • 次世代製品の必要性

エンハーツは現在成長期ですが、将来的には特許切れ(パテントクリフ)を迎えます。特許切れ後はバイオシミラーが参入し、売上が減少。第一三共は、エンハーツに続くADC(ダトロウェイ等)を育成していますが、エンハーツの特許切れ後を見据えた次世代製品の育成が必要。特許切れ(将来)が、構造的なリスクです。

弱点5:新薬開発の失敗リスク

製薬ビジネスの本質的なリスクが、新薬開発の失敗です。

開発失敗のリスク:

  • ADCパイプライン(7つのADC)の臨床試験
  • 適応拡大の失敗
  • 承認が得られないリスク
  • 巨額の研究開発費

リスク:

  • 新薬・適応拡大の失敗
  • 臨床試験での失敗
  • パイプラインの不確実性
  • 研究開発費の負担

第一三共は、ADCパイプライン(ダトロウェイ、パトリツマブ、イフィナタマブ等)の開発・適応拡大に注力していますが、新薬開発・適応拡大は高い失敗率を伴います。臨床試験での失敗、承認が得られないリスク。新薬開発の失敗は、エンハーツ後の成長を脅かすリスク。新薬開発の失敗リスクが、課題です。

弱点6:副作用・安全性のリスク

第一三共のエンハーツ等のADCは、副作用・安全性のリスクを抱えています。

副作用リスク:

  • エンハーツの間質性肺疾患(ILD)
  • ADCの副作用
  • 安全性のモニタリング

リスク:

  • 副作用による使用制限
  • 安全性問題
  • 規制当局の対応
  • 信頼への影響

エンハーツには、間質性肺疾患(ILD)という重篤な副作用のリスクがあります。ADCは強力な抗がん剤を使うため、副作用の管理が重要。副作用・安全性の問題が深刻化すれば、使用制限・信頼低下のリスク。副作用・安全性のリスクが、課題です。

弱点7:米国・グローバル市場への依存と為替

第一三共は、米国・グローバル市場への依存と為替リスクを抱えています。

米国・為替依存:

  • エンハーツの主要市場は米国・欧州
  • 円安が業績を押し上げ(2024年度)
  • グローバル展開

リスク:

  • 米国市場への依存
  • 円高転換による業績への影響
  • 米国薬価(IRA)
  • グローバル市場の変動

第一三共のエンハーツ等は、米国・欧州が主要市場であり、円安が業績を押し上げています(2024年度のエンジンの一つ)。円高転換すれば、円換算業績にネガティブ影響。米国IRA(薬価交渉)等のリスクも。米国・グローバル市場への依存と為替が、リスクです。

弱点8:提携依存(アストラゼネカ・メルク)

第一三共のグローバル展開は、提携(アストラゼネカ・メルク)に依存しています。

提携依存:

  • エンハーツは英アストラゼネカと共同
  • ダトロウェイ等は米メルクと共同
  • 利益・コストの分担

リスク:

  • 提携先の経営方針
  • 利益の分担(自社単独より利益が減る)
  • 提携関係の変化
  • パートナーへの依存

第一三共は、エンハーツをアストラゼネカ、ダトロウェイをメルクと共同で展開。提携によりグローバル展開・リスク分担ができる一方、利益を分け合うため、自社単独より利益率が下がる面も。提携関係の変化もリスク。提携依存が、課題です。

弱点9:過去のM&Aの教訓(ランバクシー)

第一三共は、過去のM&A(ランバクシー)で苦い経験をしています。

ランバクシーの教訓:

  • 2008年、インドの後発品大手ランバクシーを買収(約4,900億円)
  • 品質問題、米FDAの輸入禁止等
  • 巨額の損失
  • 2015年、インドのサンファーマに売却(事実上の撤退)

リスク:

  • M&Aの失敗リスク
  • 海外企業の統合
  • 品質・規制リスク
  • 投資判断

第一三共は、過去にインドのランバクシー買収で、品質問題・FDA規制等により巨額の損失を被り、事実上撤退しました。これはM&Aの失敗の教訓。今後のM&A・提携でも、同様のリスクがあります。過去のM&Aの教訓が、リスク管理の課題です。

弱点10:エンハーツ後の成長の持続性

第一三共は、エンハーツ後の成長の持続性が課題です。

成長持続性の課題:

  • エンハーツの成長はいずれ鈍化
  • ダトロウェイ等の次世代ADC
  • ADC以外のモダリティ
  • エンハーツ後の柱

リスク:

  • エンハーツ依存からの脱却
  • 次世代製品の成長
  • 成長の持続性
  • パイプラインの世代交代

第一三共は、エンハーツで急成長していますが、いずれ成長は鈍化し、特許切れも迎えます。エンハーツ後の成長を支えるのは、ダトロウェイ等の次世代ADC、そしてADC以外のモダリティ。これらが期待通り成長するかは不確実。エンハーツ後の成長の持続性が、第一三共の長期的な課題です。

まとめ ~ ADCで世界のがん治療を変える日本企業

第一三共のグローバル製薬×ADC×エンハーツモデルを、改めて整理しましょう。

強みとしては、2005年の第一製薬・三共合併から誕生したグローバル製薬企業、ADC(抗体薬物複合体)技術のグローバルリーダー、エンハーツ(がん治療のゲームチェンジャー、2024年度売上約5,400億円)、2025年3月期売上1兆8,862億円・営業利益3,319億円(過去最高を5期連続更新)、ROE13%台、DXdファミリー(7つのADC)、ダトロウェイ(第2の柱)、英アストラゼネカ・米メルクとの大型提携(メルクとは3.3兆円)、リクシアナ(抗凝固薬)、2026年3月期売上2兆円超見込み、増配・自己株式取得。

ただし弱点も多数あります。エンハーツへの依存、ADC以外のモダリティの空白、競合の急追(ADC覇権レース)、特許切れ(将来)、新薬開発の失敗リスク、副作用・安全性のリスク(間質性肺疾患)、米国・グローバル市場への依存と為替、提携依存(アストラゼネカ・メルク)、過去のM&Aの教訓(ランバクシー)、エンハーツ後の成長の持続性。

第一三共の本質的な強さは、「独自のADC(抗体薬物複合体)技術を武器に、エンハーツという『がん治療のゲームチェンジャー』を生み出し、世界のがん治療を変えている」点にあります。

第一三共は、ADC(抗体薬物複合体)という、がん細胞を狙い撃ちする「魔法の弾丸」技術で世界をリード。エンハーツは、HER2陽性乳がんをはじめ複数のがん種で治療成績を塗り替え、「史上最大の乳がん治療薬」を目指す存在へと成長しました。英アストラゼネカ・米メルクとの大型提携(メルクとは3.3兆円)でグローバル展開し、売上・利益とも過去最高を5期連続更新する快進撃を続けています。

一方で、エンハーツへの依存、ADC以外のモダリティの空白、グローバル大手の「ADC覇権レース」での急追という課題も。第一三共は、ダトロウェイ等の次世代ADCを育成し、エンハーツ後の成長を模索しています。

私たちやその家族が、がんと闘うとき、第一三共のADC(エンハーツ等)が、命を救う「魔法の弾丸」となるかもしれません。日本発の技術が、世界のがん治療を変えています。

ビジネスを設計する人にとって、第一三共の事例は「独自技術(ADC)による差別化」「ゲームチェンジャー製品(エンハーツ)の創出」「大型提携によるグローバル展開」「主力製品への依存とリスク」「技術の集中と分散のバランス」「過去のM&A(ランバクシー)の教訓」――多面的な教訓を提供してくれます。

10年後、第一三共はエンハーツ後の成長を実現しているでしょうか。ADC覇権レースを勝ち抜いているでしょうか。ADC以外のモダリティを育てているでしょうか――。それは、現代日本の製薬業界における興味深いテーマの一つです。

参考資料

  • 第一三共株式会社 公式IRサイト https://www.daiichisankyo.co.jp/investors/
  • 第一三共株式会社「第一三共の現況と成長戦略(2025年1月12日)」https://www.daiichisankyo.co.jp/files/investors/individual/calendar/20250112/20250112_presentation.pdf
  • ファーマ経営研究所「エンハーツ旋風の次に来るものは?― 第一三共 2025年3月期通期決算を深掘り」https://note.com/pharma_manage/n/n02a4807f12bd
  • Worries.com「第一三共の将来性を徹底分析|エンハーツ依存のリスクと成長戦略の実態」https://worklife-carrer.hatenablog.com/entry/2025/05/20/071508
  • AnswersNews「第一三共、5ADC開発の現在地…エンハーツは『史上最大の乳がん治療薬に』」https://answers.and-pro.jp/pharmanews/29882/
  • 第一三共株式会社「プレスリリース(エンハーツ・ADC関連)」https://www.daiichisankyo.co.jp/
  • アストラゼネカ、メルク、ファイザー、ロシュ、武田薬品、アステラス製薬等競合企業の公式情報
  • 第一製薬・三共・第一三共の企業史関連書籍
  • 日本経済新聞、東洋経済オンライン、AnswersNews、ファーマ経営研究所等の第一三共関連報道
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