45歳独身の「映画」との再会——月500円で映画を趣味にする完全ガイド

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はじめに——「最後に映画を見たのはいつだ」

最後に映画館で映画を見たのはいつだろう。5年前?10年前?「タイタニック」?それは1997年だ。28年前。さすがにその後に1〜2回は見ているはずだが——記憶がない。映画館の料金が1900円になり、「1900円あればもやし炒め63食分」と計算した瞬間に、映画館は「行く場所」から「行かない場所」に変わった。

だが「映画を見ること」自体が高いわけではない。映画館が高いだけだ。自宅で見れば月500円以下で「映画が趣味」になる。しかも映画は「2時間の非日常体験」を提供してくれる。6畳のワンルームにいながら、宇宙に行ける。戦場に行ける。恋ができる。冒険ができる。2時間の間だけ「もやし炒めの日常」から離れられる。映画は「最もコスパの良い非日常体験」だ。

「月500円以下」で映画を見る5つの方法

方法1は「Amazon Prime Video」(月600円。ただしPrime会員費であり、映画だけでなく送料無料等の特典も含む)。見放題の映画が数千本。新作は有料レンタルだが、旧作は見放題に多数含まれている。「月600円で映画見放題+Amazonの送料無料」。コスパは全動画配信サービスの中で最高クラス。

方法2は「図書館のDVD」。多くの公立図書館では映画のDVDを無料で貸し出している。最新作はないが、名作・旧作が揃っている。2週間借りられる。0円。パソコンにDVDドライブがあれば(外付けDVDドライブはAmazonで1500〜2000円)、自宅で再生できる。

方法3は「テレビの映画放送」。地上波の「金曜ロードショー」(日本テレビ系。金曜21時)。BSの映画チャンネル。NHK BSプレミアムの映画枠。0円(NHK受信料は別途だが、すでに支払っている場合)。「何が放送されるかわからない」ランダム性が「サプライズ」として機能する。「今夜は何の映画だろう」のワクワクがある。

方法4は「YouTube」。著作権が切れたクラシック映画(チャップリン等)や、公式に無料公開されている映画がYouTubeにある。「YouTube 映画 無料」で検索。数は限られるが0円。

方法5は「映画館の割引日を狙う」。月に1〜2回だけ映画館に行きたいなら。毎月1日の「ファーストデー」(1100〜1300円)。レイトショー(20時以降。1300〜1500円)。イオンシネマの「ハッピーマンデー」(1100円)。割引日を活用すれば1100円で映画館体験が可能。もやし炒め37食分だが「大画面+大音量+暗闇の没入感」は自宅では得られない。3ヶ月に1回なら年間4400円。月367円。

「一人映画」の楽しみ方——独身者の最強の趣味

映画は「一人で楽しむ」のに最も適したエンタメだ。暗闇の中で、スクリーンだけを見つめる。隣に誰かがいる必要がない。むしろ一人のほうが集中できる。「ここで泣いたら恥ずかしい」と気にしなくていい。泣きたければ泣く。笑いたければ笑う。感想を誰かと共有する必要もない。「自分だけの感動」を「自分だけで味わう」。これが一人映画の贅沢だ。

自宅での一人映画の環境づくり。部屋を暗くする(カーテンを閉め、照明を消す)。スマートフォンを「機内モード」にする(通知で没入が途切れるのを防ぐ)。飲み物を用意する(発泡酒1本。またはコーヒー)。お菓子を用意する(ポップコーン。100均で110円の電子レンジ用ポップコーン)。再生ボタンを押す。2時間の「自分だけの映画館」が始まる。

「何を見ればいいかわからない」問題——ジャンル別おすすめの探し方

「映画に詳しくない。何を見ればいいかわからない」。これが「映画が趣味にならない」最大の理由。解決策は「ジャンルで選ぶ」こと。

アクション好きなら。テンポが速く「退屈しない」のが特徴。初心者向け。洋画のアクション大作がAmazon Prime Videoに多数。「アクション 名作」で検索。

笑いたいなら。コメディ映画。日本のコメディ映画もAmazon Prime Videoにある。「コメディ 邦画 おすすめ」で検索。疲れているときに頭を使わずに笑える。

泣きたいなら。ヒューマンドラマ。感動系の邦画・洋画。「泣ける映画 おすすめ」で検索。一人暮らしの部屋で泣いても誰にも見られない。存分に泣く。泣くのは「感情のデトックス」であり、泣いた後は「すっきりする」。

考えたいなら。サスペンス、ミステリー、SF。「頭を使う映画」が好きなら。「伏線がすごい映画 おすすめ」で検索。1回目で気づかなかった伏線を探すために2回目を見る。「2回楽しめる映画」はコスパが2倍。

何でもいいなら。Amazon Prime Videoの「トップ10」を上から順に見る。「多くの人が見ている映画」はハズレが少ない。

「映画ノート」をつける——感想を1行書くだけ

見た映画の感想を「1行」だけノートに書く。「タイトル。日付。感想1行」。「○○。5/1。主人公が自分と重なって泣いた」。これだけ。10秒の作業。

映画ノートが10本分、20本分と溜まると「自分はこういう映画が好きなのか」と自己理解が深まる。「泣ける映画ばかり見ている」→「自分は今、泣きたいのかもしれない」。映画の選び方に「自分の心理状態」が反映される。映画ノートは「心の記録」でもある。

「映画が趣味」と言える自分——会話のネタになる

「趣味は何ですか?」と聞かれて困る45歳独身男性は多い(独身15参照)。「映画鑑賞です」。この答えは「無難」でありつつ「教養がありそう」な印象を与える。「最近見た映画で面白かったのは?」と聞かれたときに、「○○が良かったです。主人公の△△が……」と答えられれば、会話が広がる。映画は「趣味」であると同時に「コミュニケーションツール」だ。

映画の「精神的効果」——2時間の「別の人生」体験

映画は「2時間だけ別の人生を生きる」体験だ。手取り16万円のもやし炒め生活から、2時間だけ「別の世界」に行ける。宇宙飛行士になれる。スパイになれる。恋人ができる。冒険に出られる。2時間後に現実に戻る。現実は変わっていない。だが「2時間の別世界体験」が、現実への「見方」を少しだけ変えてくれる。「もやし炒めの生活も、映画の主人公に比べればマシかもしれない」。あるいは「映画の主人公のように、自分も少しだけ勇気を出してみようか」。映画は「現実を変える」のではなく「現実への態度を変える」。態度が変われば、現実の感じ方が変わる。

まとめ——「月500円で人生の彩りが増える」

月500円(Amazon Prime Video 600円。または図書館DVD 0円)。年間6000円以下。この金額で「月に4〜8本の映画」が見られる。4〜8本の「別世界体験」が月に手に入る。もやし炒めの日常に「映画の彩り」が加わる。彩りがあれば、日常が「少しだけ面白く」なる。

今夜、Amazon Prime Videoを開こう(または図書館でDVDを借りよう)。部屋を暗くする。発泡酒を開ける。再生ボタンを押す。2時間後、エンドロールが流れる。「面白かった」。この一言が出れば、「映画が趣味」の始まりだ。

このエッセイは、就職氷河期世代のひとりの個人的な記憶と感想に基づいています。

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