株式投資のリスクの減らし方

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株式投資のリスクの減らし方

株式を購入する人は、値上がりすると思ってその株式を購入しますが、値上がりしないどころか値下がりしてしまう場合もあります。
株式を変動させる要因には金利の動向や天変地異など数えればきりがないほどあるので、将来のことを完全に予想できない以上、株式投資で絶対に損をしないということは不可能です。
できることは、株式投資でいかにリスクを小さくするかということです。
 リスクを小さくするためのポイントは、分散投資を行うということです。
例えば、景気の影響を受けやすい企業と受けにくい企業のように異なる値動きをする銘柄に分散することで、一方で損失が発生してももう一方で利益が出れば損失を減らすことができます。
分散効果は、銘柄が多ければ多いほどリスクが減っていくので、投資可能資金の範囲内である程度、投資銘柄を分散するようにしたほうがよいでしょう。

長期投資は本当に優れているのか

世の中には、短期投資で利益を得ることが悪で、長期投資は素晴らしいと考える人がいるようです。
投資家は誰でも効率よく儲けたいのです。短期で株価が値上がりすればそれは、良いことです。
しかし、実際には、短期に素晴らしいパフォーマンスを上げることは困難です。
仕方なく長期投資になってしまうというのが実際ではないでしょうか。
株価が株式の本質価値を下回っているいわゆるバリュー株にしても、市場が株式の本質価値を評価するのには大抵の場合、かなりの時間が必要なのです。
また、企業の業績成長に伴って株価が成長していくいわゆる成長株の場合でも、企業が1日2日のうちに成長するわけではありません。
成長には年単位の時間が必要です。
このように、短期投資が長期投資に比べて優れているわけではなく、長期投資は一つの投資手法に過ぎないというのが妥当でしょう。
短期投資で儲けることができる人は、難しいとは思いますが、短期投資で儲ければよいのです。

損切りはするべきか

 損切りとは、企業の業績や、市況に関らず、一定の損失が出た場合、自動的に株式を売却することを言います。ロスカットともいいます。例えば、1000円の株式が10%下がったら売ると決めていた場合、900円で売ることになります。
 利点としては、損失の実現をを先延ばしにしがちな人間な心理(損失回避心理)にとらわれないことが挙げられます。
損失が増加しつつあるときに一定の損失率で株式を売却することで、それ以上の損失を防ぐ効果があります。
株価が一定金額以下に下がったときに株式を売却するので、いわゆる塩漬けの状態を回避でき、キャッシュポジションを保持することが可能になります。
キャッシュを保有していることで、その後、さらに株価が下がっていったら、また買い戻すことも可能になります。
 短所としては、銘柄分析でもともと割安な株と判断していた銘柄を購入していた場合、その銘柄分析のの正当性が失われてしまうということです。
しっかりと銘柄分析をして、割安だと判断したのに、損切りをしてしまっては、銘柄分析の意味がなくなってしまいます。
すなわち、投資家としての自信喪失につながってしまいます。
 また、セリングクライマックス(売りが集中して売り物が出尽くし、大勢が一気に買いに転じるような局面)のときには、底値で売ってしまい、買い戻せない可能性があります。
 私個人の見解としては、条件付で損切りは必要ないと思います。
損切りの必要が無いような投資に値する銘柄ならわざわざ損失を出してまで売る必要はないと思うからです。
損切りの必要が無い銘柄なら、どんどん株式を買い下がっていくナンピンと呼ばれる手法をとっても構わないと思います。
ただし、投資するに値する銘柄は数が少ないので、二流三流の銘柄は損切りも必要なのではないかと思います。

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