氷河期世代の「サブスク」を全部見直す——月の固定費を3000円削る方法

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氷河期世代の「サブスク」を全部見直す——月の固定費を3000円削る方法

はじめに——「サブスクの幽霊」が財布を食い荒らしている

月末にクレジットカードの明細を見る。「あれ、この引き落としは何だ」。見覚えのない金額。980円。よく見ると、3ヶ月前に無料トライアルで登録した動画配信サービスだ。無料期間が終わり、自動的に有料プランに移行していた。3ヶ月間、一度も使っていないのに、2940円が消えていた。

このような「使っていないのに課金され続けているサブスク」を「サブスクの幽霊」と呼ぶ。幽霊は目に見えない。見えないから気づかない。気づかないまま、毎月確実に財布を食い荒らす。

手取り16万円の生活では、月500円のサブスクでも「必要かどうか」を真剣に検討すべきだ。月500円は年間6000円。NISAの積立を月500円分増やせる。10年で元本6万円+運用益。500円の幽霊が、10年後の数万円を消している。

このガイドでは、サブスクの「棚卸し」方法と、「残すべきサブスク」「解約すべきサブスク」の判断基準を示す。

サブスクの「棚卸し」をする

まず、自分が契約しているすべてのサブスクを洗い出す。方法は3つある。

方法1は「クレジットカードの明細を過去3ヶ月分チェックする」。毎月定額で引き落とされている項目をすべてリストアップする。「○○ 980円」「△△ 550円」「□□ 1100円」。見覚えのないサービス名があれば、検索して確認する。

方法2は「スマートフォンの設定からサブスクを確認する」。iPhoneは「設定→自分の名前→サブスクリプション」。Androidは「Google Play→メニュー→お支払いと定期購入→定期購入」。アプリ経由で契約したサブスクがすべて表示される。

方法3は「メールを検索する」。メールボックスで「お支払い」「請求」「自動更新」「subscription」で検索する。サブスク契約時の確認メールが見つかることがある。

洗い出したら、ノートに一覧を書く。サービス名、月額料金、契約日、最後に使った日。この一覧が「サブスクの棚卸し表」だ。

「解約すべきサブスク」の判断基準

判断基準1は「過去1ヶ月以内に使ったか」。1ヶ月間一度も使っていないサブスクは、解約候補。「来月使うかもしれない」は、たいてい使わない。1ヶ月使わなかったものは、来月も使わない確率が高い。解約して、必要になったら再契約すればいい。多くのサブスクは、再契約が簡単にできる。

判断基準2は「代替手段があるか」。有料の音楽サブスク→YouTubeの無料版やラジオで代替可能。有料のニュースアプリ→無料のニュースサイトで代替可能。有料のクラウドストレージ→スマートフォンの空き容量を整理すれば、無料プランで足りるかもしれない。代替手段があるなら、有料サブスクは不要。

判断基準3は「月額に見合う価値を感じているか」。月980円のサービスを「980円の価値がある」と実感しているなら、残す。「なくても困らないが、あると便利」程度なら、解約を検討。「あるかどうかも意識していない」なら、即解約。

独身男性によくあるサブスク一覧と判定

動画配信(Netflix、Amazon Prime Video、Disney+等)。月額990〜1980円。週に2〜3回以上視聴しているなら残す。月に1〜2回しか見ないなら解約。複数の動画サブスクに加入している場合は、1つに絞る。見たい作品がある期間だけ契約し、見終わったら解約する「間欠的利用」が最もコスパが良い。

音楽配信(Spotify、Apple Music、Amazon Music等)。月額980〜1080円。毎日聴いているなら残す。Spotifyの無料版(広告あり)で十分なら、有料版は不要。YouTubeで音楽を聴いている場合も、有料の音楽サブスクは不要。

Amazon Prime。月額600円(年額5900円なら月あたり492円)。Amazonで月に1回以上買い物をするなら、送料無料の恩恵だけで元が取れる。Prime VideoやPrime Readingも使えば、コスパは非常に高い。独身一人暮らしにとって、最もコスパが良いサブスクの一つ。残す価値あり。

クラウドストレージ(iCloud、Google One等)。月額130〜380円。スマートフォンの写真が多すぎて無料枠を超えている場合に必要。対策として、古い写真をパソコンや外付けHDDに移動すれば、無料枠で済む場合がある。写真を整理して無料枠に収まれば解約。

ゲームのサブスク(PlayStation Plus、Nintendo Switch Online等)。月額400〜850円。オンライン対戦を頻繁にするなら必要。月に1〜2回しかゲームしないなら不要。

ジム・フィットネス。月額5000〜10000円。これが最もコストが高いサブスク。週に3回以上通っているなら元が取れる。月に2〜3回しか行っていないなら、解約して自宅トレーニング(0円)と散歩(0円)に切り替える。月5000円の節約効果は大きい。年間6万円。NISAに回せる。

新聞デジタル版。月額1000〜4000円。ニュースはYahoo!ニュースやNHKニュースで無料で読める。深い分析記事が必要な場合を除き、解約可能。

セキュリティソフト。月額300〜500円。Windows 11にはWindows Defenderが標準搭載されており、一般的な用途では十分。追加のセキュリティソフトは不要な場合が多い。解約を検討。

「解約」の具体的手順

サブスクの解約は、サービスによって手順が異なるが、基本は以下の通り。

アプリ経由の契約の場合。iPhoneは「設定→自分の名前→サブスクリプション→該当サービス→サブスクリプションをキャンセル」。Androidは「Google Play→メニュー→お支払いと定期購入→定期購入→該当サービス→定期購入を解約」。

Webサイト経由の契約の場合。各サービスのWebサイトにログインし、「アカウント設定」「お支払い」「サブスクリプション管理」から解約手続きを行う。「解約」のボタンが見つかりにくい場合がある(意図的に見つけにくくしているサービスもある)。「○○ 解約方法」で検索すれば、手順を解説したサイトが見つかる。

解約時に「本当に解約しますか?」「割引プランに変更しませんか?」と引き止められることがある。引き止めに応じない。「解約」を押す。押せば終わる。

削減効果のシミュレーション

棚卸しの結果、以下のサブスクを解約するとする。使っていなかった動画配信サービス:月990円。音楽配信(無料版に切り替え):月980円。ジム(自宅トレに切り替え):月5000円。セキュリティソフト:月300円。クラウドストレージ(写真整理で無料枠に):月130円。合計削減額:月7400円。

月7400円の削減。年間88800円。NISAに月7400円追加で積立すると、20年×年利5%で約305万円。サブスクの幽霊を退治するだけで、20年後に305万円の資産が生まれる。幽霊退治のコストはゼロ(解約手続きの30分だけ)。リターンは305万円。こんなに割の良い「仕事」は他にない。

「残すべきサブスク」の活用法

解約せず残したサブスクは、「元を取る」意識で活用する。Amazon Primeなら、Prime VideoとPrime Readingをフル活用する。月600円でどれだけのコンテンツを楽しめるか。映画1本(映画館なら1900円)、本1冊(書店なら1500円)。月にこれだけ楽しめば、600円は完全に回収できる。

「残す=活用する」。「残すけど使わない」は最悪のパターン。残したなら、使い倒す。使い倒せないなら、解約する。この二択。中途半端はお金の無駄だ。

「年に1回の棚卸し」を習慣にする

サブスクの棚卸しは、年に1回行う。1月(新年の始まり)か、誕生月。カレンダーに「サブスク棚卸しの日」を登録しておく。年に1回、30分の棚卸しで、年間数万円の節約を維持できる。30分で数万円。時給に換算すると——計算するまでもない。やるべきだ。

まとめ——「幽霊」を退治して、お金を取り戻す

サブスクの幽霊は、見えないからこそ怖い。見えないまま、毎月確実にお金を食い荒らす。棚卸しで幽霊を「見える化」し、解約で退治する。退治した分のお金はNISAに入れる。幽霊のお金が、20年後の資産に変わる。

今日、クレジットカードの明細を開いてみてほしい。見覚えのない引き落としはないか。あれば、それが「幽霊」だ。幽霊を見つけたら、解約ボタンを押す。押すだけで、お金が戻ってくる。戻ってきたお金は、自分の未来のために使う。

このエッセイは、就職氷河期世代のひとりの個人的な記憶と感想に基づいています。

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