就職氷河期世代のWeb系スキル(HTML/CSS/WordPress)で在宅収入を作る完全ガイド【プログラミング挫折組でもできるWeb制作の始め方】

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就職氷河期世代のWeb系スキル(HTML/CSS/WordPress)で在宅収入を作る完全ガイド【プログラミング挫折組でもできるWeb制作の始め方】

はじめに——プログラミングに挫折した人へ

「プログラミングを始めて3日で挫折した」というエッセイを以前書いた。Python、JavaScript、Ruby。プログラミング言語は、氷河期世代にとって高い壁だ。論理的思考、英語の関数名、エラーメッセージの解読。挫折する人が多いのは当然だ。

だが「Web制作」は、プログラミングとは少し違う。HTML/CSSは厳密にはプログラミング言語ではなく「マークアップ言語」と「スタイルシート言語」だ。ロジック(条件分岐やループ)を書く必要がない。「この文字を大きくする」「この画像を右に寄せる」「この背景を青にする」。見た目を指定するだけだ。プログラミングに挫折した人でも、HTML/CSSなら理解できる可能性が高い。

さらにWordPressを覚えれば、HTML/CSSの知識だけで「Webサイト制作」の仕事ができるようになる。WordPressは世界のWebサイトの約40%以上で使われているCMS(コンテンツ管理システム)であり、企業のコーポレートサイト、個人のブログ、店舗のホームページなど、幅広く利用されている。

このガイドでは、プログラミングに挫折した氷河期世代が、HTML/CSS/WordPressのスキルで在宅収入を作るための具体的な手順を解説する。

HTML/CSSとは何か——5分でわかる基礎

HTMLは「HyperText Markup Language」の略。Webページの構造を定義する言語だ。「ここが見出し」「ここが段落」「ここが画像」「ここがリンク」。Webページの骨格を作る。

CSSは「Cascading Style Sheets」の略。HTMLで作った骨格に、見た目(デザイン)を適用する言語だ。「見出しの文字は24ピクセル」「段落の文字色は黒」「背景色は白」「ボタンは角丸」。色、大きさ、配置、フォント、余白。見た目に関するすべてをCSSで指定する。

HTML/CSSの学習の特徴は「書いたらすぐに結果が見える」ことだ。テキストエディタにHTMLを書き、ブラウザで開くと、即座に表示される。「こう書いたらこうなる」が目に見える。このフィードバックの速さが、学習のモチベーションを維持する。プログラミングのように「エラーが出て動かない」という挫折体験が少ない。

学習ロードマップ——ゼロから月5万円の在宅収入まで

HTML/CSS/WordPressのスキルで在宅収入を得るまでのロードマップを示す。

フェーズ1(1〜2ヶ月目)はHTML/CSSの基礎学習だ。無料の学習サイト「Progate」や「ドットインストール」で基礎を学ぶ。Progateは無料プランでHTML/CSSの入門コースが受けられる。1日30分〜1時間の学習で、2〜4週間で基礎が身につく。見出し、段落、リスト、画像、リンク、テーブル。これらのHTMLタグを覚え、CSSで色やレイアウトを指定できるようになる。

フェーズ2(3〜4ヶ月目)はWordPressの学習。WordPressは無料でインストールできる。レンタルサーバー(月500〜1000円程度)を契約し、WordPressをインストールする。テーマ(テンプレート)を選び、ページを作成する。管理画面の操作方法、投稿の作成、固定ページの作成、プラグインの導入。これらの基本操作を覚える。YouTubeに無料のWordPressチュートリアルが大量にある。

フェーズ3(5〜6ヶ月目)は実践と作品制作。自分のポートフォリオサイト(実績をまとめたサイト)を作る。架空の店舗やサービスのWebサイトを3〜5個作り、ポートフォリオに掲載する。このポートフォリオが、仕事を受注する際の「営業ツール」になる。

フェーズ4(7ヶ月目以降)は案件獲得。クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークス)でWordPressサイト制作の案件に応募する。最初は低単価(1〜3万円)の案件から始め、実績を積む。実績が増えれば、単価を上げられる。WordPress1サイトの制作で5〜10万円が相場。月に1〜2サイト制作すれば、月5〜20万円の在宅収入になる。

費用はいくらかかるか

HTML/CSS/WordPressの学習にかかる費用を整理する。

学習費用。Progateの無料プランで基礎は学べる。有料プラン(月額1078円)に加入すれば全コースが受講できるが、HTML/CSSだけなら無料プランで十分。YouTubeの無料動画も活用すれば、学習費用はほぼゼロ。

レンタルサーバー費用。WordPressを動かすためにレンタルサーバーが必要。月額500〜1000円程度。年間6000〜12000円。エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップなどが有名。

ドメイン費用。独自ドメイン(○○.comなど)は年額1000〜2000円程度。レンタルサーバーの契約時にドメインが無料でもらえるキャンペーンもある。

書籍代。HTML/CSSの入門書が1500〜3000円。WordPressの入門書が2000〜3000円。合計3500〜6000円。図書館で借りればゼロ。

合計の初期費用は、最小限で年間7000〜15000円程度。民間のWebデザインスクール(30〜60万円)に比べれば、圧倒的に安い。

Web制作の仕事の種類

HTML/CSS/WordPressのスキルで受注できる仕事の種類を紹介する。

仕事1は「WordPressサイトの新規制作」。個人事業主や中小企業のコーポレートサイト、店舗のホームページ、ランディングページなどを制作する。単価は5〜30万円。テーマ(テンプレート)をベースにカスタマイズする方法なら、フルスクラッチ(ゼロからコーディング)より工数が少なく、初心者でも対応できる。

仕事2は「既存サイトの修正・更新」。すでに運営されているWebサイトの文言修正、画像の差し替え、ページの追加など。単価は1件3000〜1万円。軽い作業が多く、初心者に向いている。継続案件(月額契約で毎月更新作業を行う)になれば、安定した収入源になる。

仕事3は「WordPressの保守・管理」。WordPressのアップデート、プラグインの更新、セキュリティ対策、バックアップなどを月額契約で請け負う。月額3000〜1万円が相場。1件あたりの作業時間は月1〜2時間程度。10件契約すれば、月3〜10万円の安定収入。

仕事4は「ブログ記事の執筆+投稿作業」。WordPressへの記事投稿、画像の挿入、SEO設定など。ライティングスキルとWordPressの操作スキルの両方が活かせる。1記事3000〜1万円。氷河期世代のエッセイ執筆経験が、ここで活きる可能性がある。

40代50代がWeb制作を学ぶ際の注意点

Web制作の世界は、若い人が多い。20代30代のフリーランスが主流だ。40代50代で参入する場合の注意点を書いておく。

注意点1は「デザインセンスは必須ではない」こと。Web制作=Webデザインと思われがちだが、デザインとコーディングは別のスキルだ。WordPressのテーマを使えば、デザインの知識がなくても見栄えのよいサイトが作れる。デザインセンスに自信がない人でも、テーマのカスタマイズとコンテンツの入力ができれば仕事になる。

注意点2は「最新技術を追い続ける必要がある」こと。Web技術は進化が速い。数年前の知識が陳腐化することがある。常に新しい情報をキャッチアップする姿勢が必要。だがHTML/CSSの基本は20年以上変わっていないので、基礎を固めておけば、新技術への対応も比較的容易だ。

注意点3は「単価競争に巻き込まれやすい」こと。クラウドソーシングではWordPressサイト制作の案件に多数の応募が集まる。価格で競争すると、時給200円の世界に陥る(別のエッセイで書いた通り)。価格以外の差別化——特定業界への特化、丁寧なコミュニケーション、アフターサポートの充実——を意識する。

注意点4は「営業力が必要」であること。スキルがあっても仕事が来るわけではない。クラウドソーシングへの応募、SNSでの情報発信、知人への声かけ、地元の商工会議所でのネットワーキング。営業活動を継続しないと、案件は途切れる。

Web制作×氷河期世代の強み

意外かもしれないが、氷河期世代にはWeb制作の仕事に向いている面がある。

強み1は「丁寧さ」。20年以上の事務経験で培った丁寧さ、正確さ、納期遵守の意識は、Web制作でも活きる。クライアントとのメールのやり取り、要件の正確な把握、納品物の品質管理。若いフリーランスが「雑」になりがちな部分で、差別化できる。

強み2は「ビジネスの理解」。Web制作は「クライアントのビジネスの課題をWebで解決する」仕事だ。クライアントが何を求めているか、どういう目的でサイトを作りたいのかを理解する力。これは社会人経験の長い氷河期世代のほうが、若い人より優れている場合がある。

強み3は「文章力」。Webサイトのコンテンツ(テキスト)は、制作の大部分を占める。文章を書く力があれば、「サイト制作+コンテンツ制作」のワンストップサービスを提供できる。このエッセイシリーズで文章を書き続けてきた経験は、ここで活きる。

まとめ——「Web制作」は氷河期世代の在宅ワークの現実解

HTML/CSS/WordPressのスキルは、プログラミングに挫折した人でも習得可能だ。学習費用は年間1万円程度。学習期間は6ヶ月〜1年。在宅で仕事ができる。年齢に関係なく続けられる。

「プログラミングは無理だった」と思っている人に伝えたい。HTML/CSSはプログラミングとは違う。「見た目を指定する」スキルだ。書いたらすぐに結果が見える。エラーで動かないストレスが少ない。一度覚えれば、一生使える。

在宅収入の入口として、Web制作は現実的な選択肢だ。最初は月1〜2万円から。実績を積めば月5〜10万円。年金と合わせれば生活が成り立つ。この「合わせ技」で老後を乗り越える。合わせ技の一つとして、Web制作スキルを持っておく価値はある。

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