- はじめに──なぜ「ようこりんの銘柄」を知る価値があるのか
- 第1章 ようこりんの銘柄選びの哲学──まず知っておくべき基本
- 第2章 ようこりんが最初に出会った銘柄──日本金銭機械(6418)
- 第3章 ようこりんを救った銘柄──トヨタ自動車(7203)
- 第4章 アベノミクスで活躍した銘柄──ミネベアミツミ(6479)
- 第5章 2026年の本命銘柄──ラクーンホールディングス(3031)
- 第6章 2026年3月の権利確定銘柄──11銘柄の詳細解説
- 第7章 違和感のあるセクター──陸運業の銘柄たち
- 第8章 違和感のあるセクター──化学業の銘柄たち
- 第9章 名古屋発の銘柄たち──地元への愛と投資
- 第10章 ようこりんが愛する優待──東天紅、ブロンコビリーなど外食銘柄
- 第11章 エンターテインメント銘柄──任天堂、オリエンタルランド
- 第12章 美容・ファッション銘柄──女性投資家ならではの視点
- 第13章 タカラトミー(7867)──おもちゃ大手の名物優待
- 第14章 高島屋(8233)──老舗百貨店の優待
- 第15章 個別企業の決算を見抜く力──ようこりんの分析手法
- 第16章 月別の優待銘柄──ようこりん流の年間スケジュール
- 第17章 ようこりんが「避ける」銘柄──やってはいけない投資
- 第18章 ようこりん流ポートフォリオの全体像
- 第19章 銘柄選びから見えるようこりん哲学のまとめ
- 第20章 私たちはようこりんから何を学べるか
- おわりに──銘柄選びは「自分との対話」
- 参考資料・一次情報源
- 注意事項
はじめに──なぜ「ようこりんの銘柄」を知る価値があるのか
株式投資の世界には、たくさんの「成功した投資家」がいます。テスタさんや桐谷広人さん、cisさんなど、それぞれ独自のスタイルで億単位の資産を築いています。
その中で、専業主婦から1億8000万円の資産を築いた「ようこりん」さんという投資家は、私たち一般の個人投資家にとって、特別な意味を持っています。なぜなら、彼女が選ぶ銘柄は、特別な情報網や巨額の資金を必要としない、誰でも真似ができる「再現性の高い」選択ばかりだからです。
本記事では、ようこりんさんがこれまで投資してきた銘柄、現在保有していると公言している銘柄、雑誌やインタビューで推奨してきた銘柄を、徹底的に洗い出して紹介していきます。
ただ銘柄を並べるだけではありません。「なぜその銘柄を選んだのか」「どのような理由で評価されているのか」「私たちはそこから何を学ぶべきか」を、独自の視点から分析していきます。
お付き合いいただければ、ようこりんさんの投資の「中身」が見えてくるはずです。きっと、ご自身の銘柄選びにも活かせるヒントが見つかると思います。
それでは、ようこりんさんの投資銘柄の世界へ、ご案内していきましょう。
第1章 ようこりんの銘柄選びの哲学──まず知っておくべき基本
1-1. 銘柄を見る前に、選び方の基準を理解する
ようこりんさんの具体的な銘柄を見ていく前に、まず彼女が「どのような基準で銘柄を選んでいるのか」を理解しておきましょう。これを押さえておくと、なぜその銘柄を選んだのか、深く理解できます。
マネーポストWEBの記事では、ようこりんさんの銘柄選びの基準が明確に語られています。
「優待株は安定感があるだけでなく、割安で放置されている銘柄を見つけられれば、伸びる可能性も大きい。そのきっかけとなるのが優待の新設や拡充。情報が出たら要チェックです。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、配当や業績、最近では営業利益率をチェックします。そうすると中には『これは買いしかない』と思える銘柄が結構あるんです」
「具体的には、PBRが1倍割れ、PERが10倍前後の銘柄に注目する。配当利回りが2%以上あれば、優待の内容次第で総合利回りが4%程度になることもあるという」
つまり、ようこりんさんが銘柄を選ぶ時の主要なチェックポイントは以下の通りです。
PBRが1倍割れ、PERが10倍前後、配当利回りが2%以上、業績が安定または成長傾向、営業利益率が高い、株主優待の内容が魅力的、優待の新設や拡充情報がある──こうした条件を総合的に判断しているのです。
1-2. ようこりん流の「3つの視点」
ようこりんさんの銘柄選びを見ていると、3つの異なる視点を使い分けていることが分かります。
第一の視点は「バリュー投資家」としての視点です。PBRやPERといった指標で割安かどうかを判断します。
第二の視点は「オーナー」としての視点です。日経新聞のインタビューで、ようこりんさんは「私が好きなのは株式会社。日本人なので、株式投資で日本企業を応援したいんです」と発言されています。つまり、企業のオーナーとして長期的に応援したい会社を選んでいるのです。
第三の視点は「消費者」としての視点です。マネーポストWEBの記事で、ようこりんさんは「優待で手に入るサービスを受けたり、商品を手に入れたりすることで、オーナー(株主)として企業を見る視点と、消費者として体験する視点の両方を味わえます」と語っています。
この3つの視点を同時に持っているからこそ、机上の数字だけでは見えてこない、本当に価値のある銘柄を選ぶことができるのです。
1-3. 「違和感のあるセクター」という独自視点
ようこりんさんの銘柄選びには、もう一つ重要な視点があります。それは「違和感のあるセクター」に注目するという視点です。
マネーポストWEBの記事で、ようこりんさんは次のように語っています。
「私の投資スタイルはバリュー投資なので、いろいろな業界の株価が右肩上がりの中で、下がりすぎている業界や銘柄はつい気になって、仕込みのタイミングをうかがいます」
「市場ではぜんぜん話題にならない銘柄の中にも、実は財務内容や株主構成がしっかりしている企業もあります。そういう違和感のある企業こそ、狙い目だと私は思います」
普通の投資家は「みんなが注目している銘柄」を追いかけがちですが、ようこりんさんは「みんなが見過ごしている銘柄」を狙うのです。これが、彼女の銘柄選びの最大の独自性であり、結果として高いリターンを生む秘密だと、私は分析しています。
1-4. グロース市場という穴場
2026年に向けて、ようこりんさんが新たに注目しているのが、東証グロース市場の中の割安株です。
マネーポストWEBの2026年1月の記事で、ようこりんさんはこう語っています。
「日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など様々な指標がありますが、特にグロース株のチャートを一度見てほしい。グロース株は日経平均が5万円を突破したとは思えない、軟調な値動きをしています。一方で、日経平均が下がったタイミングで、グロース市場はプラスになっていることもあります。つまり、グロース市場には、日経平均には影響を受けない、違う言い方をすれば、見過ごされているような企業がある。この中から財務や業績をみて、仕込むべき銘柄を探しています」
通常、グロース市場というのは「成長株」が集まる場所で、バリュー投資家からは敬遠されがちです。しかし、ようこりんさんは、その中の「割安で見過ごされている銘柄」を狙う、という独自のアプローチを取っています。
これは、私が独自に分析するに、極めて優れた戦略です。日経平均が高値圏にある時、誰もがプライム市場の有名銘柄に注目します。その結果、グロース市場の銘柄は相対的に放置されることになります。ここに、バリュー投資家にとっての「お宝」が眠っているのです。
第2章 ようこりんが最初に出会った銘柄──日本金銭機械(6418)
2-1. 投資家・ようこりんの原点
ようこりんさんが2005年12月に投資を始めた時、最初に買ったのが日本金銭機械(6418)でした。
楽天証券「トウシル」のインタビューで、ようこりんさんは次のように語っています。
「もう20年ほど前のことですが、友人に『日本金銭機械(6418)という貨幣製造会社の株が上がるだろうから買ってみたら』と勧められたんです。その頃、500円玉が新しくなるという話があったので。それで、証券口座を開設し、少しだけ買ってみました」
つまり、日本金銭機械はようこりんさんの「投資家としての原点」となった銘柄なのです。
2-2. 日本金銭機械とはどんな会社か
日本金銭機械は、貨幣処理機器のメーカーです。本社は大阪府にあり、海外でも事業を展開しています。
主な事業は、紙幣識別機、コインメック、両替機、レジ釣銭機など、お金を扱う機械の製造です。これらは、銀行、コンビニ、スーパー、自動販売機など、お金を扱うあらゆる場所で使われています。
ようこりんさんが投資した2005年当時、日本では500円玉のデザインが新しくなるという話があり、これを受けて貨幣識別機の需要が増えるだろう、と友人が予想したわけです。
2-3. なぜこの銘柄が「ラッキー」だったのか
ようこりんさんは、この銘柄を「テーマ性」で買いました。「500円玉が新しくなる」というニュースから、貨幣製造会社が儲かるだろうという、いわばニュース連想ゲームのような予想でした。
楽天証券「トウシル」のインタビューで、ようこりんさんは「すると、友人が言った通り株価が上昇して、かなり稼がせてもらったのです」と語っています。
私が独自に分析するに、これは「ビギナーズラック」の典型例とも言えます。投資を始めて間もないうちに、たまたま読みが当たって、大きく儲かる。多くの初心者が経験することです。
しかし、ようこりんさんがすごいのは、ここで満足せず、その後も投資を続けたことです。多くの初心者は、初心者の勝利で増長して、次のトレードで大損して市場から退場します。しかし、ようこりんさんはコツコツと投資を続け、最終的に1.8億円の資産を築き上げたのです。
2-4. 偶然に潜んだ「優待投資」との出会い
実は、この日本金銭機械の購入には、もう一つ重要な意味がありました。それは、ようこりんさんと「株主優待」との出会いだったのです。
楽天証券「トウシル」のインタビューで、ようこりんさんは次のように語っています。
「その銘柄が優待銘柄で。その後しばらく、カタログギフトが年に一度届くのが不思議でしょうがなかったんです(笑)。後で、これが株主優待だったのかと知ったんです」
つまり、ようこりんさんは「優待投資家」として始まったのではなく、たまたま最初に買った株が優待銘柄だったために、優待の魅力を知ることになった、というわけです。
日本金銭機械が株主にカタログギフトを配っていたことが、ようこりんさんを優待の世界に引き込んだ。これは、一種の運命的な出会いだったと言えるかもしれません。
2-5. この銘柄から学ぶこと
日本金銭機械という銘柄から、私たちが学べることは何でしょうか。私の独自の視点でまとめてみます。
第一に、「投資の始まりは小さな一歩で良い」ということです。ようこりんさんは、最初から完璧な分析や深い知識を持って投資を始めたわけではありません。友人の勧めで、500円玉のニュースから、何となく買ってみた。それが投資人生の始まりだったのです。
第二に、「偶然の出会いを大切にする」ということです。たまたま買った株が優待銘柄だった。多くの人なら、それで終わりかもしれません。しかし、ようこりんさんはそこから優待の世界に深く入っていきました。偶然のチャンスを活かす姿勢が、彼女の成功の秘訣の一つだと言えるでしょう。
第三に、「ニュースから連想する」という発想は、有効ということです。「500円玉が新しくなる」というニュースから「貨幣製造会社が儲かる」と連想する。これは、ピーター・リンチが推奨する「身近な気づきから銘柄を見つける」というアプローチに通じます。
第3章 ようこりんを救った銘柄──トヨタ自動車(7203)
3-1. リーマンショックからの復活劇
ようこりんさんの投資人生で、最大の試練となったのが2008年のリーマンショックでした。1200万円まで増やした資産が、一時は700万円程度まで減ったとされています。
このどん底からの復活を支えたのが、トヨタ自動車の株でした。
サンワード証券のプロフィールには「トヨタの株でトレードがうまくいき、損を取り返しながら、優待にシフトしていく」と明記されています。
楽天証券「トウシル」のインタビューで、ようこりんさんは次のように語っています。
「700万円まで減った資金を3,000万円に増やしたのは、トレーディングの成果です。毎日チャートを見ながら、必死の思いで増やしました」
700万円から3000万円というのは、約4倍以上に増やしたことを意味します。これを実現したのが、トヨタ株を中心としたトレードだったのです。
3-2. なぜトヨタ株だったのか
ようこりんさんがトヨタ株でトレードに成功した理由には、いくつかの要因があると、私は分析しています。
第一の要因は「地元企業だから」ということです。ようこりんさんは愛知県在住です。愛知県といえば、トヨタ自動車のお膝元。地元の人々は、トヨタの動向を肌で感じることができます。新型車の発売、工場の稼働状況、為替の影響、海外戦略──こうした情報が、地元では特に詳しく伝わってきます。
第二の要因は「世界的優良企業だから」ということです。トヨタは、世界販売台数で世界一を競う、日本を代表する企業です。リーマンショックで大きく下がった後も、必ず回復するという信頼があります。
第三の要因は「流動性が高いから」ということです。トヨタ株は売買が活発で、いつでも売買できます。トレードをするには、流動性の高い銘柄が必須です。
第四の要因は「為替と連動するから」ということです。トヨタは海外売上比率が高いため、円安になると業績が上がり、円高になると業績が下がります。為替の動きを読めれば、株価の動きも予測しやすくなります。
3-3. ピーター・リンチの教えとの一致
ようこりんさんがトヨタ株でトレードに成功したことは、世界的に有名な投資家ピーター・リンチの教えと一致しています。
ピーター・リンチは、著書『ピーター・リンチの株式投資』の中で、「自分が理解できる企業に投資する」「身近な企業を選ぶ」と説いています。
ようこりんさんは、愛知県という土地に住み、トヨタという企業を肌で感じる環境にありました。だからこそ、トヨタ株の動きをある程度予測でき、トレードで成果を上げられたのだと考えられます。
これは、私が独自に分析する重要なポイントです。私たちも、自分が住む地域や働く業界の中に、よく知っている企業があるはずです。そうした「身近な企業」を中心に投資することで、機関投資家にも勝てる可能性があるのです。
3-4. 「割安で買えていた」というポイント
トヨタ株でようこりんさんが成功した理由として、もう一つ重要なのは「リーマンショックで暴落していたから」ということです。
リーマンショック前のトヨタ株は高値圏にありました。しかし、リーマンショックで一気に半値程度まで下がりました。この「下がった水準」で買うことができたので、その後の戻り相場で大きな利益を得られたのです。
これは、まさにバリュー投資の典型例です。普段、投資家は「上がっていく株」を追いかけがちですが、「下がりすぎた優良株」を買う方が、リスクとリターンのバランスが優れているのです。
ようこりんさんが、この体験から「割安で買うことの重要性」を体得し、その後のバリュー投資にシフトしていったのだと、私は考えています。
3-5. トヨタ株から学ぶ「地元企業」戦略
ようこりんさんのトヨタ株での成功から、私たちが学べる教訓は何でしょうか。
最も重要なのは、「自分が住んでいる地域の優良企業に注目する」という戦略です。
東京に住んでいるなら、東京を本拠地とする企業(例えば、三井不動産、JR東日本、日本電気など)。大阪に住んでいるなら、関西に強い企業(例えば、近鉄グループホールディングス、阪急阪神ホールディングスなど)。名古屋に住んでいるなら、トヨタや、その関連企業群。
地元企業の動向は、地元の人々が最もよく知っています。新店舗のオープン、工場の拡張、人事異動、地元での評判──こうした情報は、機関投資家でも掴みにくい「現場の情報」です。これらを活用することで、個人投資家でも優位に立てるのです。
第4章 アベノミクスで活躍した銘柄──ミネベアミツミ(6479)
4-1. 2017年に購入したミネベア
ようこりんさんは、楽天証券「トウシル」のインタビューで、ミネベアミツミ(旧ミネベア)について言及しています。
「一点集中買いみたいなことはしていません。ミネベアを買ったのは少し後、2017年のことですし」
つまり、2017年にミネベアミツミを購入していたわけです。アベノミクス相場の中盤から後半にかけての時期です。
4-2. ミネベアミツミとはどんな会社か
ミネベアミツミは、長野県を本拠地とする精密機械メーカーです。世界トップシェアを持つボールベアリングをはじめ、電子部品、家電製品、自動車部品など、幅広い製品を製造しています。
2017年といえば、任天堂の「ニンテンドースイッチ」が発売され、大ヒットしていた時期です。日経新聞の記事によれば、ミネベアミツミは「買収した旧ミツミ電機がゲーム機の部品や組み立てを手掛け、株式市場で任天堂関連株と位置づけられている」とのこと。
つまり、ようこりんさんがミネベアミツミを購入した2017年は、ちょうど任天堂Switchブームの影響で、ミネベアミツミの業績にも追い風が吹いていた時期だったのです。
4-3. なぜミネベアミツミを選んだのか
ようこりんさんがミネベアミツミを選んだ理由を、私なりに分析してみます。
第一に、ベアリング世界一というグローバルな競争力。日本企業が世界で勝てている分野の一つです。
第二に、任天堂Switchブームの恩恵。当時、Switchは爆発的に売れており、その部品を供給するミネベアミツミも業績が良かった。
第三に、PERやPBRが割安だった可能性。バリュー投資家として、割安に放置されていた銘柄を見つけ出したのでしょう。
第四に、優待があった。ミネベアミツミは、株主優待として自社カレンダーを配布しています。実用性は低いものの、株主への気遣いを感じる優待です。
4-4. 「集中投資ではない」というスタンス
ここで重要なのは、ようこりんさんが「ミネベアに集中投資した」のではなく、「ミネベアも買った」というスタンスだということです。
ようこりんさんは「一点集中買いみたいなことはしていません」と語っているように、常に分散投資を基本としています。ミネベアミツミは、ポートフォリオの一つとして、その他の数百銘柄と並んで保有していたのでしょう。
これは、私が独自に重視するポイントです。多くの個人投資家は、「これは絶対に上がる」と信じた銘柄に集中投資して、大きく勝とうとします。しかし、それは大きく負けるリスクとセットです。
ようこりんさんは、確信があっても、ポートフォリオ全体の中での比率を守る。これが、長期的に勝ち続ける秘訣なのです。
4-5. ミネベア株のその後
ミネベアミツミの株価は、2017年以降、Switch効果で上昇しました。ようこりんさんがいつ売ったかは公表されていませんが、おそらく一定の利益を得たのではないかと推測されます。
ただし、日経新聞の記事によれば、その後ミネベアミツミは「ニンテンドースイッチの追い風に乗れていない」状況も経験しています。「買収した旧ミツミ電機がゲーム機の部品や組み立てを手掛け、株式市場で任天堂関連株と位置づけられているのにもかかわらず、株価は年初来高値から2割安い水準にある」(2020年の記事)とのことです。
これは、「テーマ株」に投資する難しさを示しています。一時的なブームで株価は上がっても、ブームが終わると元に戻ったり、さらに下がったりすることがあるのです。
ようこりんさんが、その後どのように対応したかは分かりませんが、おそらく分散投資の中の一つとして、淡々と保有しているのでしょう。
第5章 2026年の本命銘柄──ラクーンホールディングス(3031)
5-1. 「2026年の注目銘柄」として推薦
2025年末から2026年初頭にかけて、ようこりんさんが各種メディアで強く推奨しているのが、ラクーンホールディングス(3031)です。
マネーポストWEBの記事で、ようこりんさんは次のように語っています。
「配当と優待がもらえて、時価総額が低くて割安なので株価上昇も期待できるラクーンホールディングスは要注目」
週刊ポスト2026年1月2・9日号でも、桐谷広人さん、かんちさん、ペリカンさんと並んで、ようこりんさんが「2026年の配当・優待注目銘柄」として推薦しています。
5-2. ラクーンホールディングスとはどんな会社か
ラクーンホールディングスは、東証プライムに上場する情報・通信業の企業です。証券コードは3031。
主な事業は、アパレルや雑貨などのBtoB電子商取引「スーパーデリバリー」の運営です。アパレル・雑貨などのメーカーと、小売・サービス業などの販売業者を仲介し、国内外の販売業者が商品を直接仕入れられるプラットフォームを提供しています。
そのほか、企業間決済や請求を代行するサービス「Paid」や、取引先の代金未払い時に同社が代行支払する売掛保証サービス「URIHO」も提供しています。
ラクーンホールディングスの2025年4月期(通期)の連結業績予想は、売上高が61億円(前期比5.0%増)、営業利益が12億5000万円(前期比120.5%増)、経常利益が12億5000万円(前期比133.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が7億円(前期比114.7%増)と発表されています。
つまり、業績は急回復・急成長中の企業なのです。
5-3. 新設された優待制度の中身
ラクーンホールディングスは、2025年1月16日に株主優待制度を新設しました。これが、ようこりんさんの注目を集めた大きな要因です。
新設された優待制度の内容は以下の通りです。
まず、対象となる株主の条件です。毎年「4月末と10月末」時点の株主が対象です。500株以上を1年以上継続保有する必要があります(初回の2025年10月末時点の株主のみ、500株以上を半年以上継続保有でOK)。
優待品は、「PayPayマネーライト」「QUOカードPay」「Amazonギフトカード」「Visa eギフトvanilla」などと交換できるデジタルギフトです。500株以上1000株未満で年間1万5000円分(年2回×7500円分)、1000株以上で年間3万円分(年2回×1万5000円分)がもらえます。
5-4. 配当と優待を合わせた「総合利回り」
ようこりんさんがこの銘柄を強く推す最大の理由は、配当と優待を合わせた「総合利回り」の高さです。
ラクーンホールディングスは配当利回りが約2.75%あります。これに加えて、500株保有時の優待利回り(年間1万5000円分のデジタルギフト÷投資額)は約4.12%になります。
つまり、配当+株主優待利回りは合計で約6.87%という高水準になるのです。
これは、まさにようこりんさんが好む「総合利回り4%以上」を大きく上回る、極めて魅力的な数字です。
5-5. 「時価総額が低い」という強み
ようこりんさんのコメント「時価総額が低くて割安なので株価上昇も期待できる」という部分も、注目に値します。
ラクーンホールディングスは、東証プライム上場ではありますが、時価総額はそれほど大きくありません。これは、機関投資家からの注目が比較的低く、株価が割安に放置されている可能性が高いということを意味します。
もし、何らかのきっかけ(業績の急上昇、テーマとしての注目、機関投資家の参入など)があれば、株価は大きく上昇する可能性があります。
これは、私の独自の見解ですが、ようこりんさんの「違和感のあるセクター」を狙うスタイルと完全に一致します。誰もが注目するメガキャップ株ではなく、まだ評価されていない中小型株を狙う。これが、彼女の真骨頂なのです。
5-6. 株主優待新設による株価上昇の実例
優待新設の発表後、ラクーンホールディングスの株価は大きく動きました。
ダイヤモンド・ザイの記事によれば、「ラクーンホールディングスの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(1月16日)の終値728円より147円も高い875円(+20.19%)を記録しており、明日以降の値動きにも注目が集まりそうだ」とのこと。
優待新設が発表されただけで、株価が20%以上上昇する。これが、ようこりんさんの「優待新設・拡充情報を要チェック」という戦略の有効性を示す好例です。
私の独自の分析では、ようこりんさんが優待新設情報を非常に重視するのは、こうした「即座の株価上昇」を狙えるからだと考えます。優待新設の発表は、企業にとっては「個人株主を増やしたい」「株価を上げたい」という意思表示。それを読み取ることで、短期的な利益と長期的な保有メリットの両方を得られるのです。
第6章 2026年3月の権利確定銘柄──11銘柄の詳細解説
6-1. ようこりんが選んだ「イチ推し11銘柄」
マネーポストWEBの2026年3月8日の記事で、ようこりんさんが「3月権利確定銘柄の中で、優待も魅力的で『大化け』も期待したい」として11銘柄を紹介しました。
これらの銘柄は、ようこりんさんの現在の銘柄選びの基準をリアルに反映したものと言えます。
記事のタイトルは「《資産1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんイチ推しの11銘柄》締め切り間近! 2万円ちょっとで買える通信大手ほか、掃除グッズ、靴、コンタクトなど生活に役立つ優待を一挙公開」となっています。
タイトルから読み取れる注目ポイントは以下です。「2万円ちょっとで買える通信大手」「掃除グッズ」「靴」「コンタクト」「生活に役立つ優待」──つまり、生活密着型で、低価格から買える銘柄が選ばれているということです。
6-2. ソフトバンク(9434)──通信大手の安定優待株
11銘柄の中で、特に詳しく紹介されているのがソフトバンク(9434)です。
ようこりんさんはこう語っています。
「1年以上100株の保有で、PayPayマネーライト1000円分がもらえます。株価は200円台なので、2万円ほどで保有でき、手も出しやすい。1株当たりの配当が8.6円で配当利回りも4%以上あります」
ソフトバンクの優待制度を整理すると、100株以上を1年以上保有することで、PayPayマネーライト1000円分がもらえます。3月末と9月末のいずれかの基準日が起点となります(両方からは受け取れません)。
注目すべきは、「2万円ほどで保有できる」という低価格性です。日経平均が5万円を超えている時代に、わずか2万円台で買える優待銘柄というのは、極めて貴重です。
配当利回りも4%以上と高く、優待と合わせた総合利回りは約9%にも達します(PayPayマネーライト1000円÷2万円×100=5%+配当4%)。
これは、まさにようこりんさんの理想を体現するような銘柄です。
6-3. ソフトバンクが優れている3つの理由
私の独自の視点で、ソフトバンクという銘柄の優位性を3つにまとめます。
第一に、「業績の安定性」です。ソフトバンクは通信キャリア大手で、毎月安定した収益を生み出しています。経済が悪化しても、人々は携帯電話を使い続けるため、業績が大きく崩れにくいビジネスモデルです。
第二に、「PayPayエコシステムとの連携」です。ソフトバンクが提供するPayPayは、日本のキャッシュレス決済で大きなシェアを持っています。優待でもらえるPayPayマネーライトは、実質的に現金と同じように使えるため、優待品としての価値が高いのです。
第三に、「親会社(ソフトバンクグループ)の戦略変更リスク」がありますが、それを差し引いても優待利回りの高さは魅力的です。
6-4. シード(7743)──コンタクトレンズの優良株
ようこりんさんが11銘柄の中で2番目に詳しく紹介しているのが、シード(7743)です。
ようこりんさんはこう語っています。
「コンタクトレンズの会社です。100株保有かつ1年以上継続保有という条件があるため、来年に向けて仕込むといい」
シードは、東証プライムに上場するコンタクトレンズメーカーです。日本国内で初めて使い捨てコンタクトレンズの国産化に成功した企業として知られています。
優待内容は、保有株式数および保有期間に応じて、株主優待券(コンタクトレンズ・メガネ用)、自社コンタクトレンズケア用品セット、選択式の食品を中心とした優待商品(クオカードやGUなど)の3コースから選べる仕組みです。
6-5. シードを選ぶ理由──ようこりん流の長期視点
ようこりんさんがシードを推す理由として、「100株保有かつ1年以上継続保有という条件があるため、来年に向けて仕込むといい」と発言している点に注目してください。
これは、ようこりんさんの「長期視点」を象徴する発言です。優待をもらうためには1年以上の継続保有が必要──つまり、すぐにリターンが得られるわけではない。それでも、「来年に向けて仕込む」という発想で、今から保有を始めることを推奨しているのです。
これは、私の独自の見解では、極めて重要なポイントです。短期的な値上がりだけを狙う投資家には、「1年待つ」という発想は受け入れにくいものです。しかし、ようこりんさんは「優待をもらうまでの1年間」を「機が熟すまでの準備期間」と捉えているのです。
しかも、その間も配当はもらえますし、株価が上昇する可能性もあります。1年後に優待がもらえれば、その時にはもっと魅力的な銘柄になっているはずです。
6-6. コンタクトレンズ業界の魅力
シードという銘柄が示すのは、「業界の構造的な強さ」です。
コンタクトレンズというのは、一度ユーザーになれば、ほぼ一生使い続ける商品です。視力が悪い人は、メガネを使うかコンタクトを使うか選びますが、コンタクトを選んだ人の多くは、長期間使い続けます。
しかも、コンタクトレンズは消耗品です。定期的に買い替える必要があります。これは、企業にとって安定した「リカーリング収益」を生み出すビジネスモデルです。
最近では、視力が悪い人だけでなく、ファッション目的のカラーコンタクトを使う人も増えています。市場は拡大傾向にあります。
シードは、こうした安定的かつ成長性のある業界で、国産メーカーとしての地位を確立しています。これが、ようこりんさんが評価する理由の一つでしょう。
6-7. その他の11銘柄に含まれている可能性が高い銘柄
マネーポストWEBの記事は、有料会員限定で全11銘柄の詳細を公開しているため、無料部分からは2銘柄(ソフトバンク、シード)しか確認できません。
しかし、記事のタイトルにある「掃除グッズ」「靴」「コンタクト」「生活に役立つ優待」というキーワードから、他の銘柄を推測することができます。
「掃除グッズ」関連の優待を出している企業として有名なのは、アイリスオーヤマ(非上場)以外では、ダスキン(4665)、ハウスクリーニング関連企業、家庭用品メーカーなどが考えられます。
「靴」関連の優待を出している企業として有名なのは、ジーフット(2686)、エービーシー・マート(2670)、リーガルコーポレーション(7938)などです。ようこりんさんは別の記事でジーフットについて言及しています。
これらは推測の域を出ませんが、ようこりんさんが日常生活に役立つ優待を重視していることが分かります。
6-8. 11銘柄から見えるようこりんの哲学
11銘柄全体から見えるようこりんさんの哲学を、私なりにまとめてみましょう。
第一に、「低価格で買えること」を重視しています。2万円台のソフトバンクから、おそらく10万円前後の銘柄まで、誰でも手が出せる価格帯を選んでいます。
第二に、「生活密着型」であることを重視しています。掃除、靴、コンタクト、通信──これらは全て、日常生活で必ず使うものです。優待が「実生活で役立つ」ことを重視しているのです。
第三に、「長期保有を前提」としています。多くの優待で1年以上の継続保有が条件となっており、短期売買では恩恵を受けられません。
第四に、「総合利回り」が高いものを選んでいます。配当だけ、優待だけ、ではなく、両方を合わせた総合利回りを重視しています。
これらは、まさにようこりん流の「ほんわか投資」の真髄を体現する選択と言えるでしょう。
第7章 違和感のあるセクター──陸運業の銘柄たち
7-1. なぜ陸運業に注目するのか
ようこりんさんが2025年8月のマネーポストWEBで強く言及したのが、「陸運業」というセクターでした。
「最近、株価が下がりすぎだな、と注目しているセクターは陸運業と化学ですね」「陸運業や化学のセクターの中には、生活に直結するような銘柄も多くあります。株価が安いときに買って、株主優待や配当金を受け取りながら、納得できるところまでガチホすればいい。じわじわ伸びてくるのを期待して待つのは楽しいですよ!」
陸運業というのは、鉄道、バス、トラック輸送、宅配便など、陸上の輸送業を指します。日本経済を支える基幹インフラの一つです。
7-2. 富士急行(9010)──陸運業の代表銘柄
ようこりんさんがマネーポストWEBで具体的に注目銘柄として挙げたのが、富士急行(9010)でした。
スマートニュースの記事によれば、「ようこりんさんがまず注目しているのが富士急行(東証プライム・9010)だ。遊園地、ホテル、ゴルフ場、スキーリゾート、鉄道やバスなどの交通サービス、観光、流通、不動産など多様な事業を展開」と紹介されています。
富士急行は、山梨県を本拠地とする企業で、富士山周辺を中心とした観光・運輸事業を展開しています。「富士急ハイランド」というテーマパークの運営者として、全国的に有名です。
7-3. 富士急行の優待内容
富士急行の株主優待は、極めて魅力的な内容です。
主な優待内容は、電車・バス・観光施設で使える共通優待割引券(5枚以上)と、「富士急ハイランド」などのレジャー施設の優待券です。
具体的に使える施設は、富士急行全線とバス、富士急ハイランド、さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト、富士サファリパーク、ハイランドリゾートホテル&スパなど、多岐にわたります。
さらに、長期保有特別優待として、過去3年間すべての基準日(3月31日、9月30日)の株主名簿において対象となる株式数以上を継続して保有し、かつ株主番号が継続して同一である株主に、「ハイランドリゾートホテル&スパ」「ホテルマウント富士」の指定するツインルーム室料100%割引またはホテル内レストラン利用料30%割引券が、3年経過ごとに発行されます。
つまり、長期保有すると、ホテルに1泊無料で泊まれる優待がもらえるのです。これは、ようこりんさんのような「長期保有派」にとって、極めて魅力的な優待です。
7-4. なぜ富士急行が「下がりすぎ」なのか
ようこりんさんが富士急行を「下がりすぎ」と判断する理由を、私なりに分析してみます。
第一に、コロナ禍の影響です。コロナ禍で観光業は大打撃を受けました。富士急行も例外ではなく、業績が悪化しました。その後、インバウンド需要も戻りつつありますが、株価はまだコロナ前の水準に戻っていません。
第二に、観光業のリスク認識です。観光業は、地震、台風、感染症、戦争などの外部要因に弱いというイメージがあります。そのため、株価が低く評価されがちです。
第三に、富士山という資産の価値。富士山という、世界遺産であり日本のシンボルでもある山を、観光資源として活用できる企業は、富士急行をおいて他にありません。これは、極めて強力な「経済的な堀」です。
ようこりんさんは、こうした「下がる理由」がある中でも、本質的な企業価値は維持されていると判断したのでしょう。
7-5. 陸運業の他の魅力銘柄
陸運業セクターには、富士急行以外にも多くの優待銘柄があります。
例えば、JR東日本(9020)、JR西日本(9021)、JR東海(9022)といったJR各社。これらは、鉄道事業に加えて、不動産、流通、ホテルなどの事業も展開しています。優待として、鉄道運賃の割引券などがもらえます。
近鉄グループホールディングス(9041)、東急(9005)、京王電鉄(9008)、小田急電鉄(9007)、京成電鉄(9009)などの私鉄各社も、それぞれ優待を実施しています。
また、ヤマト運輸の親会社であるヤマトホールディングス(9064)、SGホールディングス(9143)といった物流大手も、株主優待を実施しています。
陸運業というセクターは、日本のインフラを支える企業群であり、業績が安定しています。優待目的でなくても、ポートフォリオの安定性を高めるためのコア銘柄として、検討する価値があるでしょう。
7-6. 陸運業セクター全体の評価
私の独自の視点で、陸運業セクター全体を評価してみましょう。
メリットとしては、内需中心のビジネスで為替リスクが少ない、社会インフラで業績が安定している、配当が比較的安定している、優待が実用的(鉄道運賃割引など)、不動産資産を多く保有している──といった点が挙げられます。
デメリットとしては、成長余地が限られている、人口減少の影響を受ける、自然災害などの外部リスクがある、設備投資が大きい──といった点があります。
総合的に見て、陸運業は「コア銘柄」として、ポートフォリオの安定性を高めるのに適したセクターだと言えます。ようこりんさんが好む「割安に放置されている」銘柄が見つけやすいセクターでもあります。
第8章 違和感のあるセクター──化学業の銘柄たち
8-1. なぜ化学業に注目するのか
ようこりんさんが陸運業と並んで注目するセクターが、「化学業」です。
マネーポストWEBの記事で、ようこりんさんは「化学セクターの中には化粧品ブランドや薬品会社なども含まれる。下がっている銘柄を株主優待目当てで選ぶこともあるという」と語っています。
化学業というセクターは、非常に幅広く、純粋な化学品メーカーから、化粧品、医薬品、塗料、繊維まで、多様な企業が含まれます。
8-2. 化学セクターに含まれる主な優待銘柄
化学セクターの中で、株主優待を実施している有名企業をいくつか紹介します。
化粧品関連では、資生堂(4911)、コーセー(4922)、ファンケル(4921)、ポーラ・オルビスホールディングス(4927)、ノエビアホールディングス(4928)などがあります。これらの企業は、自社化粧品を株主優待として贈呈することが多いです。
医薬品関連では、エーザイ(4523)、ロート製薬(4527)、第一三共(4568)、塩野義製薬(4507)、武田薬品工業(4502)などがあります。一部の企業は自社製品の優待を実施しています。
塗料・化学品関連では、関西ペイント(4613)、日本ペイントホールディングス(4612)、東洋紡(3101)、住友化学(4005)、三井化学(4183)などがあります。
8-3. アクシージア(4936)──ようこりんも使う美容ブランド
ようこりんさんが化粧品関連で具体的に名前を挙げた銘柄が、アクシージア(4936)です。
ダイヤモンド・ザイの座談会で、ようこりんさんは次のように語っています。
「私はアクシージア(4936)の株主優待でもらえる目元シートで、本当にシワが薄くなったの! 会社は2期連続で減益だけど、女性は結果が出た化粧品は継続して買うから、評判が広まれば業績も回復すると思う。配当も出ているから心配はしてない」
アクシージアは、東証グロースに上場する化粧品メーカーです。中国でのEコマースを中心に事業展開しており、グロース市場の中の化粧品関連銘柄として注目されています。
8-4. アクシージアから読み取れる「消費者視点」
ようこりんさんがアクシージアについて語った内容から、彼女の「消費者視点」の強さが読み取れます。
「目元シートで、本当にシワが薄くなったの!」──これは、まさに消費者として商品を実際に使い、その効果を実感した上での発言です。
「女性は結果が出た化粧品は継続して買う」──これは、消費者の購買行動を、自分の経験から理解しているからこそ言える分析です。
「会社は2期連続で減益だけど」「配当も出ているから心配はしてない」──これは、業績悪化のリスクを認識しつつも、消費者として商品の品質を信頼しているからこそ保有を続けられるという、独自の判断です。
私が独自に分析するに、これがバリュー投資の真の意味です。単に数字だけで割安と判断するのではなく、「企業の本質的な価値」を理解した上で、その価値が株価に反映されていない時に買う。アクシージアの場合、業績は一時的に悪くても、商品の品質と顧客のリピート率が高ければ、いずれ業績は回復する──そういう判断なのです。
8-5. ヤーマン(6630)──同じ座談会で言及された美容企業
同じダイヤモンド・ザイの座談会で、別の女性ブロガーが言及したのがヤーマン(6630)です。
「ヤーマン(6630)の株主優待で手に入れた、無添加のファンデーションもよかった。ほかにも美容系の魅力的な商品から選べる。業績悪化で株価も下降トレンドだから財務とかの確認は必須だけど、底値を確認できたら女性にはおすすめしたい銘柄の1つかな」(同座談会のかすみちゃんさんの発言)
ヤーマンは、美顔器など美容家電を中心に手掛ける企業です。「キャビスパRFコア」など、自宅で使える美容機器で有名です。
ようこりんさん本人がヤーマンに投資しているかは明言されていませんが、座談会で他の女性投資家が言及した銘柄として、ようこりんさんも認識している可能性が高いと言えます。
8-6. 化学セクターの長期的魅力
私の独自の視点で、化学セクター全体の長期的魅力を分析してみます。
第一に、「リカーリング収益」を生むビジネスモデルが多いことです。化粧品も医薬品も、一度顧客になれば継続購入される傾向が強い商品です。
第二に、「ブランド力」が重要な業界であることです。資生堂、ロート、コーセー、ファンケルなどのブランドは、長年にわたって築き上げられたものであり、簡単には覆りません。
第三に、「インバウンド需要」の影響を受けやすいことです。日本の化粧品は海外でも人気があり、訪日観光客の購入も多いです。
第四に、「研究開発の強さ」が日本企業の強みであることです。化学品、医薬品、化粧品とも、長年の研究開発の蓄積が競争力の源泉となっています。
総合的に見て、化学セクターは「割安に放置されている時に買って、長期保有する」というようこりんさん流の投資スタイルに、極めて適したセクターだと言えるでしょう。
第9章 名古屋発の銘柄たち──地元への愛と投資
9-1. 愛知県在住投資家としての強み
ようこりんさんは愛知県在住の専業主婦投資家です。この「地理的条件」は、ようこりんさんの銘柄選びに大きな影響を与えています。
愛知県は、日本の三大都市圏の一つである中京圏の中心地です。トヨタ自動車を筆頭に、世界的な企業が集まっています。また、独自の名古屋証券取引所もあり、東京や大阪には上場していない地元企業も存在します。
ようこりんさんは、地元名古屋・愛知の企業の優待を、頻繁に利用していることがブログから分かります。これは、地元企業を肌で感じながら投資する、極めて有利な立場と言えるでしょう。
9-2. ヨシックスホールディングス(3221)──や台ずしを運営
ようこりんさんのブログに頻繁に登場する銘柄が、ヨシックスホールディングス(3221)です。
ヨシックスホールディングスは、名古屋市本社の企業で、寿司居酒屋「や台ずし」、低価格居酒屋「ニパチ」などを展開しています。2025年6月末時点で店舗数は379店舗、うち「や台ずし」が347店舗を占めます。
ようこりんさんのブログには、「ヨシックスの海鮮ちらしこれ、めちゃたくさん入っていたし美味しかったです!」「本日、大暴落だったけど、ヨシックスも最近買った銘柄もあんまり下がらない!やっぱり、株はその銘柄の割安な時に買えば良いんだね」という記述があります。
つまり、ようこりんさんは実際にヨシックスの優待を使って食事をし、商品の品質を肌で確認しているのです。
9-3. ヨシックスの優待制度
ヨシックスホールディングスの株主優待は、3月末と9月末の年2回実施されます。
優待内容は、「や台ずし」グループ各店舗で使える食事優待券と、20%割引券の組み合わせです。
100株保有の場合、食事優待券3000円分(年間6000円分)と20%割引券10枚(年間20枚)がもらえます。300株以上保有の場合、食事優待券1万円分(年間2万円分)と20%割引券10枚(年間20枚)がもらえます。
特筆すべきは、食事券と20%割引券を併用できることです。これにより、実質的にお店で支払う金額を大きく抑えることができます。
9-4. ヨシックスがようこりんに人気な理由
私の独自の視点で、なぜようこりんさんがヨシックスを好むのか、分析してみます。
第一に、「地元発企業」だからです。名古屋に本社を置く企業を応援したいという気持ちがあるでしょう。
第二に、「優待が実用的」だからです。家族で食事に行くたびに使える優待券は、家計を実質的に助けてくれます。
第三に、「業績が安定している」からです。ヨシックスは、立地・建物コスト・原価管理を徹底することで、外食業界で高い利益率を実現しています。
第四に、「割安な水準で買えた」可能性が高いからです。コロナ禍で外食業界全体が暴落した時に、ようこりんさんが買い増しした可能性があります。
9-5. 中日本興業(9643)──名古屋の映画館運営
ようこりんさんのブログには、「中日本興業の優待もありがとうね」という記述があります。
中日本興業(9643)は、名古屋証券取引所メイン市場単独上場の映画興行会社です。「ミッドランドスクエアシネマ」「ミッドランドシネマ名古屋空港」などの映画館を運営しています。
中日本興業の優待は、「覚王山カフェ Ji.Coo.」のほか、グループ店舗で使える優待食事割引券(1000円相当~)などです。映画館のチケットも含まれているため、家族で映画館に行く機会が多い家庭にとっては、極めて魅力的な優待です。
9-6. 名古屋証券取引所単独上場銘柄の魅力
中日本興業のように、名古屋証券取引所単独上場の銘柄は、東京の機関投資家からの注目が低い傾向があります。これは、ようこりんさん流の「違和感のあるセクター」「見過ごされている銘柄」を狙う戦略と、極めて相性が良いのです。
名古屋証券取引所単独上場銘柄の中には、業績が安定しているのに、株価が割安に放置されている企業が少なくありません。地元の投資家でなければ、なかなか発見できない「お宝銘柄」が眠っているのです。
ようこりんさんが愛知県在住であることは、こうした地元銘柄を発見する上で、大きなアドバンテージになっているのです。
9-7. アスタリスク──グランピング施設の優待
ようこりんさんのブログに、興味深い記述があります。
「200株あるとグランピング施設『THE GLAMPING PLAZA』の優待券平日1泊素泊まり(休前日・当社指定日を除く)2名まで無料招待昔から持ってる株なのでOK」
これは、おそらくアスタリスク(6522)の株主優待のことを指しているのではないかと推測されます。アスタリスクは、コード関連製品の開発企業で、グランピング施設「THE GLAMPING PLAZA」も運営しています。
「昔から持ってる株」という表現から、ようこりんさんが長期保有していることが分かります。グランピング施設に無料で泊まれる優待というのは、非常にユニークで、家族との思い出作りに使える優待です。
9-8. エコモット──IoT関連企業の優待
ようこりんさんのブログには、エコモットについての記述もあります。
「別におススメじゃないからね~でもKDDIが大株主のデジタル企業だったとはエコモット エコモット(株) なかなか上手な優待だね~つい5,000円程(3種類で)現金も使ってしまった~」
エコモット(3987)は、北海道札幌市に本社を置く、IoT関連企業です。KDDIが大株主となっていることで知られています。
ようこりんさんは「別におすすめじゃない」と謙遜していますが、優待を実際に使って「上手な優待だね」と評価しています。これは、ようこりんさんの「消費者視点」での評価が、銘柄判断に大きく影響していることを示しています。
9-9. 地元銘柄を活用する「実体験型」投資
私の独自の分析では、ようこりんさんの「地元銘柄を活用する」戦略には、いくつかの大きなメリットがあります。
第一に、「実際に使える優待が増える」というメリットです。住んでいる地域の企業の優待は、当然使いやすい。これは、優待の実質価値を最大化することにつながります。
第二に、「企業の動向を肌で感じられる」というメリットです。地元企業の店舗の客入り、地元での評判、地元メディアの報道など、機関投資家には入手しにくい情報が、地元に住んでいると自然と入ってきます。
第三に、「割安に放置されている可能性が高い」というメリットです。特に地方の中小型株は、東京の機関投資家の注目が低く、株価が割安に放置されていることがあります。
私たち個人投資家も、自分が住んでいる地域の上場企業を、もう一度見直してみる価値があるでしょう。
第10章 ようこりんが愛する優待──東天紅、ブロンコビリーなど外食銘柄
10-1. 東天紅(8181)──中華料理の老舗
ようこりんさんのブログに、「東天紅へ初めて行きました~(株)東天紅2年近く前に株を買ったけど敷居が高そうでなかなか行けなかったです」という記述があります。
東天紅(8181)は、東京・上野を本拠地とする中華料理店です。1961年創業の老舗で、宴会場や個室を備えた本格的な中華料理を提供しています。
優待内容は、東天紅の店舗で使える優待券(食事代金の割引)です。
ようこりんさんは、3,850円のランチを優待券で2割引で食べて「大満足でした!」と感想を述べています。これは、ようこりんさんの「消費者視点」を象徴するエピソードです。
10-2. ブロンコビリー(3091)──ステーキの優待
ようこりんさんのブログには、ブロンコビリーへの言及もあります。
ブロンコビリー(3091)は、名古屋発祥のステーキ・ハンバーグ・サラダバーのレストランチェーンです。中部地方を中心に展開しており、最近は関東にも進出しています。
ブロンコビリーの株主優待は、自社製品の優待カード、または食事優待券です。ステーキ好きにとっては、極めて魅力的な優待です。
10-3. 吉野家(9861)──牛丼の優待
ようこりんさんのXアカウントの投稿に、「吉野家、よみうりランド、イートアンドとか丸ごとも多いし」という記述があります。
吉野家ホールディングス(9861)は、牛丼チェーン「吉野家」を運営する企業です。優待は、店舗で使える食事券(サービス券)です。
吉野家は、低価格で食事ができるため、優待券を使えば実質無料で食事ができることもあります。ようこりんさんのような「家計を実質的に助ける」優待を重視する投資家にとって、極めて使い勝手の良い優待です。
10-4. よみうりランド(9671)──テーマパークの優待
ようこりんさんのXアカウントの投稿で言及されている「よみうりランド」は、株式会社よみうりランド(9671)のことです。
よみうりランドは、東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがる遊園地「よみうりランド」を運営する企業です。優待は、入園券などのレジャー施設利用券です。
家族で出かけるテーマパークの優待というのは、ようこりんさんのような「家族との時間を大切にする投資家」にとって、極めて魅力的なものです。
10-5. イートアンド(2882)──大阪王将を運営
ようこりんさんのXアカウントの投稿で言及されている「イートアンド」は、現在の社名はイートアンドホールディングス(2882)です。
イートアンドホールディングスは、中華料理チェーン「大阪王将」や、冷凍餃子などの食品事業を展開する企業です。優待は、食事券や自社食品の詰め合わせなどです。
特に、冷凍餃子は家庭で簡単に調理できるため、家計を支える優待として人気があります。
10-6. 「優待をオバケにする」とは
ようこりんさんのXアカウントには、「この一年間で優待をオバケにしたやつ~吉野家、よみうりランド、イートアンドとか丸ごとも多いし」という記述があります。
「優待をオバケにする」というのは、ようこりんさん流の言い回しで、おそらく「優待を使い切れずに有効期限切れにしてしまう」「優待を放置してしまう」といった意味だと推測されます。
400銘柄以上を保有していると、それぞれの優待を全て使い切るのは物理的に困難になります。そのため、一部の優待は使い切れないことがあるのです。
これは、「優待投資の限界」を示すエピソードでもあります。あまりに多くの銘柄を持ちすぎると、優待を活用しきれなくなる。私たちも、自分が使い切れる範囲で優待銘柄を保有することが大切なのです。
10-7. 外食優待の総合的な価値
ようこりんさんが多数保有する外食優待銘柄から、私たちが学べることをまとめてみましょう。
まず、外食優待は「家計を直接助ける」優待の代表格です。食事は誰でも毎日必要なものなので、外食優待は実生活で確実に活用できます。
次に、外食優待は「家族や友人とのコミュニケーション」を促す効果があります。優待券があるからこそ、「今日は外食しよう」となる。家族との楽しい時間を生み出してくれるのです。
さらに、外食優待は「企業の動向を肌で感じる」機会になります。実際に店舗に行くことで、店の客入り、料理の質、店員の対応など、企業の経営状態を観察できます。
これらは、ようこりんさんが優待投資を「ただ得をするための投資」ではなく、「人生を豊かにする投資」として位置づけている理由です。
第11章 エンターテインメント銘柄──任天堂、オリエンタルランド
11-1. 任天堂(7974)──ようこりんも保有するゲーム大手
ようこりんさんのブログには、任天堂(7974)に関する記述が頻繁に登場します。
「昨日の上げをチャラにする下げの任天堂!もう100株買ってみた!買値平均は少しは下がったが・・・まだ売り継続なの??」
「7974を200株残しておいたのは・・・」
これらの記述から、ようこりんさんが任天堂株を保有し、株価の上下を見ながら積極的にトレード(または買い増し)をしていることが分かります。
任天堂は、ファミコンから始まり、現在の「ニンテンドースイッチ」まで、世界的なゲームメーカーとして君臨し続けています。マリオ、ゼルダ、ポケモン、ピカチュウなど、世界的IP(知的財産)を多数持っています。
11-2. 任天堂の優待制度の特殊性
任天堂は、長年にわたって株主優待を実施していませんでした。
その代わり、任天堂は配当を重視しており、業績が良い時には大幅な増配を行います。ようこりんさんのようなインカム重視の投資家にとっても、配当が魅力的な企業です。
ただし、2024年に株式分割を実施し、株価が大きく下がったことで、個人投資家にも手が届きやすくなりました。これ以降、任天堂を新規購入する個人投資家が増えているという報道もあります。
11-3. ようこりんが任天堂を選ぶ理由
ようこりんさんが任天堂を保有する理由を、私なりに分析してみます。
第一に、「世界的優良企業」としての安心感です。任天堂は日本を代表する企業の一つであり、長期的に成長する可能性が高いと判断されています。
第二に、「ブランド力の強さ」です。マリオやゼルダといったIPは、世代を超えて愛され続けています。これは、極めて強力な「経済的な堀」です。
第三に、「割安なタイミングで買えた」可能性です。任天堂株は、ヒット作の有無で大きく値動きします。新作が出る前の「閑散期」は、株価が割安になる傾向があります。
第四に、「分散投資の一環として」です。ようこりんさんは400銘柄以上を保有しているため、任天堂もそのうちの一つとして組み入れているのでしょう。
11-4. オリエンタルランド(4661)──ディズニーの優待
ようこりんさんのブログには、オリエンタルランド(4661)に関する記述もあります。
「3,000円程で買ったオリエンタルランド任天堂と同じ日にナンピン~!」
オリエンタルランドは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営する企業です。日本のテーマパーク業界の代表格であり、世界的にも評価の高い企業です。
オリエンタルランドの株主優待は、保有株数に応じて、東京ディズニーリゾートの1デーパスポートがもらえるというものです。100株保有で1枚、400株以上で複数枚もらえます。
11-5. ディズニー優待の魅力
ディズニーランド・シーの1デーパスポートは、2024年現在、約9000円から1万円程度の価値があります。これを優待として無料でもらえるというのは、極めて魅力的です。
ただし、オリエンタルランドの株価は、1株5000円前後(2024年時点)と高めで、100株購入には50万円程度が必要です。この投資額で、年間1枚のパスポートがもらえるとすると、優待利回りは約2%程度となります。
しかし、ディズニーランドが好きな家族にとっては、お金以上の価値があります。「家族でディズニーランドに行ける」という体験は、優待利回りという数字では測れない価値を持っているのです。
11-6. エンタメ銘柄の保有意義
私の独自の視点で、エンタメ銘柄(任天堂、オリエンタルランドなど)を保有する意義を分析してみます。
第一に、「分散投資の一環」としての意義です。生活密着型の銘柄(外食、小売、通信など)ばかりだと、ポートフォリオが偏ります。エンタメ銘柄を組み入れることで、業種の分散が進みます。
第二に、「世代を超えた長期成長」が期待できる点です。マリオやミッキーマウスは、何十年経っても愛され続けています。こうした「永続的なブランド力」を持つ企業は、長期保有に適しています。
第三に、「インバウンド需要」の恩恵を受けやすい点です。海外からの観光客にとって、東京ディズニーランドは必訪スポットです。任天堂のIPも、世界中で愛されています。
ようこりんさんが、こうしたエンタメ銘柄も組み入れている点に、ポートフォリオ設計の上手さが見て取れます。
第12章 美容・ファッション銘柄──女性投資家ならではの視点
12-1. アクシージア(4936)再考──実体験で選ぶ
第8章でも触れましたが、アクシージア(4936)は、ようこりんさんが特に評価する化粧品銘柄です。
ダイヤモンド・ザイの座談会で、ようこりんさんは「私はアクシージア(4936)の株主優待でもらえる目元シートで、本当にシワが薄くなったの!」と発言しています。
これは、極めて重要な「実体験ベースの投資判断」です。化粧品というのは、効果に個人差が大きく、実際に使ってみないと品質が分かりません。ようこりんさんは、自分で使ってみて効果を実感したから、保有を続けているのです。
12-2. アダストリア(2685)──アパレル大手
ダイヤモンド・ザイの座談会で、ようこりんさんと共演した別の女性投資家が言及したのが、アダストリア(2685)です。
「ワールド(3612)なんかの定番ブランドの買物券なんかもいいけど、いま楽しみにしているのはアダストリア(2685)。外食のゼットンを傘下にして、優待券がゼットン系の飲食店でも使えるようになった。代官山のオシャレなカフェとかで使えるの! アパレルも飲食も楽しめるのでおすすめ」(夕刊マダムさんの発言)
アダストリアは、「グローバルワーク」「ニコアンド」「LOWRYS FARM」「BAYFLOW」など多数のアパレルブランドを展開する企業です。さらに、ゼットンを傘下に収めることで、飲食事業にも進出しました。
ようこりんさん本人がアダストリアを保有しているかは明言されていませんが、座談会で他の女性投資家が言及した銘柄として、ようこりんさんも認識している可能性が高いです。
12-3. ワールド(3612)──アパレルブランドの優待
座談会で言及されたワールド(3612)も、アパレル業界の老舗企業です。「タケオキクチ」「アンタイトル」「アクアスキュータム」など、多数のブランドを展開しています。
優待としては、自社買物券がもらえます。これは、アパレル商品が好きな投資家にとって、極めて魅力的な優待です。
12-4. ジーフット(2686)──イオン系列の靴店
座談会で、ようこりんさんは次のように発言しています。
「イオン系靴店のジーフット(2686)は、株主優待で買物券がもらえるけど、隠れ優待で1000株(投資額約29万円)保有すると、イオンラウンジの利用権ももらえる。同じラウンジ利用権がもらえるイオン(8267)の株を買うには最低37万円いるので、裏ワザかも」
これは、極めて興味深い「隠れ優待」の活用例です。
イオン(8267)の株主優待として有名なのは、買物時のキャッシュバックと「イオンラウンジ」の利用権です。イオンラウンジは、イオンモール内に設置されている、株主専用の休憩所で、無料でコーヒーやお菓子を楽しめる施設です。
イオン本体の株を100株買うには、当時で約37万円が必要でした。一方、イオン系列のジーフットなら、1000株(約29万円)でラウンジ利用権がもらえる。つまり、より少ない投資額で、同じ便益を得られるのです。
12-5. 「裏ワザ」を活用するようこりんの賢さ
このジーフットの「隠れ優待」を見つけて活用する姿勢に、ようこりんさんの賢さが表れています。
通常、投資家はメインの優待にばかり目がいきます。しかし、ようこりんさんは、優待の細かい条件まで読み込み、「同じベネフィットを、より安く得る方法」を探しています。
これは、私が独自に重視するポイントです。投資の世界でも、「賢い消費者」のような視点が役立ちます。同じ商品を、より安く手に入れる方法を探す。同じベネフィットを、より少ない投資額で得る方法を探す。こうした姿勢が、長期的なリターンの差を生むのです。
12-6. クロスプラス(3320)──婦人服の優待
座談会では、クロスプラス(3320)も言及されています。
「婦人服のクロスプラス(3320)の株主優待は、自社買物券に加えて抽選で30万円の旅行券が当たる。でも、宝くじみたいなもので当たらないけどね」(かすみちゃんさんの発言)
クロスプラスは、東証スタンダードに上場する婦人服メーカーです。自社買物券に加えて、抽選で旅行券がもらえるというユニークな優待を実施しています。
12-7. 美容・ファッション銘柄の女性投資家ならではの強み
私の独自の視点で、美容・ファッション銘柄を女性投資家が好む理由を分析してみます。
第一に、「商品を実際に使える」という強みです。男性投資家には、女性向け化粧品やアパレルの品質を肌で判断するのは難しい。女性投資家は、自分で使ってみることで、企業の実力を肌で感じることができるのです。
第二に、「市場の動向を体感できる」という強みです。流行や消費者ニーズの変化を、自分の買い物体験から感じ取ることができます。
第三に、「友人からの情報」も得やすいという強みです。女性同士の会話の中で、最近流行っているブランドや化粧品の情報が自然と入ってきます。
これらは、女性投資家ならではの「個人投資家の優位性」と言えるでしょう。ようこりんさんは、こうした女性ならではの視点を、銘柄選びに最大限活かしているのです。
第13章 タカラトミー(7867)──おもちゃ大手の名物優待
13-1. リカちゃん人形を飾る「優待部屋」
ようこりんさんの「優待部屋」のエピソードに、タカラトミーが登場します。
日経新聞のインタビューで、ようこりんさんは次のように語っています。
「もともとは届いた優待品を一時入れておくとか、タカラトミーの株主限定のオリジナルリカちゃん人形を飾っておく部屋だったんですが、優待品があまりにもたくさん来るので人にあげても使い切れず、今では倉庫のようになってしまいました」
つまり、ようこりんさんはタカラトミーの株主限定オリジナルリカちゃん人形をコレクションしているのです。
13-2. タカラトミーとはどんな会社か
タカラトミー(7867)は、日本を代表するおもちゃメーカーです。「トミカ」「プラレール」「リカちゃん」「ベイブレード」など、ロングセラー商品を多数持っています。
旧タカラと旧トミーが合併して誕生した企業で、東証プライムに上場しています。
13-3. タカラトミーの優待制度
タカラトミーの株主優待は、以下のような内容です。
100株以上の保有で、「株主限定オリジナルリカちゃん人形」の優待品(または同等のおもちゃ)が年1回もらえます。
さらに、「タカラトミーモール」というオンラインショップで使える割引券(10%、30%、40%など、保有株数と継続保有期間によって割引率が変わる)がもらえます。
長期保有特典として、3年以上保有すると割引率が大きくなる仕組みもあります。
13-4. なぜ「リカちゃん人形」が人気なのか
「株主限定オリジナルリカちゃん人形」は、市場では手に入らない、株主だけがもらえる限定品です。
リカちゃん人形は、1967年に発売されて以来、半世紀以上にわたって愛され続けているロングセラー商品です。コレクターも多く、限定モデルは高値で取引されることもあります。
つまり、優待でもらえるオリジナル人形は、「資産価値」も持っているのです。ようこりんさんが「リカちゃん人形を飾っておく部屋」を作っているのも、こうした価値を理解しているからでしょう。
13-5. おもちゃ業界の長期的魅力
私の独自の視点で、おもちゃ業界(タカラトミーなど)の長期的魅力を分析してみます。
第一に、「世代を超えたファン」を持つロングセラーが多いことです。リカちゃん、プラレール、トミカ──これらは、親が子供に与え、その子供がさらに自分の子供に与える、世代を超えた商品です。
第二に、「日本のキャラクター文化」が世界で評価されていることです。ポケモン、ガンダム、トランスフォーマー(タカラトミーが日本展開)など、日本発のキャラクターは海外でも人気があります。
第三に、「IP活用」の幅が広いことです。おもちゃだけでなく、アニメ、ゲーム、映画、テーマパークなど、多角的に展開できます。
第四に、「景気変動の影響を受けにくい」面があることです。子供におもちゃを買い与えるという行為は、不況でも続けられます。
これらの理由から、おもちゃ銘柄は長期保有に適した銘柄と言えるでしょう。
第14章 高島屋(8233)──老舗百貨店の優待
14-1. 高島屋への言及
ようこりんさんのブログには、高島屋への言及があります。
「カルヴェアーティサンが絶品!カルメロショコラティエの『トライアングル』でホワイトデーを特別に。高島屋オンラインで見つかる、選び抜かれたチョコレートアソートをお楽しみください」「高島屋さんの記事にも出ていた~」
高島屋(8233)は、日本を代表する老舗百貨店です。東京、横浜、大阪、京都、名古屋などに店舗を展開しています。
14-2. 高島屋の株主優待
高島屋の株主優待は、店舗での買物割引券です。100株以上の保有で、10%割引のカードがもらえます。
割引対象は、高島屋の店舗、オンラインストアでの買物全般です。
百貨店の10%割引というのは、極めて価値の高い優待です。特に、お中元やお歳暮、ブランド品の購入時には、大きな節約になります。
14-3. 百貨店銘柄の現在価値
百貨店業界は、近年苦境に立たされています。インターネット通販の台頭、若者の百貨店離れ、コロナ禍での外出自粛など、逆風が続いています。
しかし、その分、株価は割安に放置されている可能性が高いセクターでもあります。
ようこりんさんが、高島屋に関心を持つのは、こうした「割安に放置されている老舗銘柄」を狙う、彼女のバリュー投資スタイルと一致します。
百貨店業界の中でも、高島屋は富裕層を顧客に持ち、安定した収益基盤を持っています。インバウンド需要も期待できるため、長期的には反転の可能性があります。
14-4. 百貨店優待の隠れた魅力
百貨店の優待には、隠れた魅力があります。
それは、「贈答品の購入」に使えるという点です。お中元、お歳暮、結婚祝い、出産祝いなど、日本の文化には贈答の習慣が根強く残っています。これらの贈答品を百貨店で買う時に、10%割引が使えるのは、極めて大きなメリットです。
ようこりんさんのように、家族や知人との関係を大切にする投資家にとって、百貨店優待は実用的かつ意義深いものなのです。
第15章 個別企業の決算を見抜く力──ようこりんの分析手法
15-1. 業績チェックの重要性
ようこりんさんは、優待だけで銘柄を選んでいるわけではありません。マネーポストWEBの記事で、彼女は次のように語っています。
「PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、配当や業績、最近では営業利益率をチェックします」
つまり、業績や財務指標をしっかりチェックしているのです。
15-2. なぜ業績チェックが重要なのか
業績が悪化している企業は、いずれ優待を廃止する可能性があります。あるいは、優待を継続できても、株価が下がり続けて、優待でもらえる価値以上の損失が出る可能性があります。
ようこりんさんが優待だけで銘柄を選ばないのは、こうしたリスクを避けるためです。
15-3. ようこりんが見る業績指標
ようこりんさんが具体的に見ている業績指標を、整理してみましょう。
第一に、「営業利益率」です。これは、売上高に対する営業利益の割合で、企業の本業の収益力を示します。営業利益率が高い企業は、競争力があり、価格決定力を持っていることを意味します。
第二に、「過去数年の業績推移」です。業績が安定または成長傾向にあるかをチェックします。
第三に、「自己資本比率」です。これは、総資産に対する自己資本の割合で、財務の健全性を示します。
第四に、「キャッシュフロー」です。利益が出ていても、キャッシュフローが悪化していれば、業績の質が悪いと判断できます。
15-4. ようこりんの「違和感センサー」
ようこりんさんが言う「違和感」というのは、こうした業績指標を見て感じる「あれ、なんでこの会社が安いんだろう?」という感覚です。
例えば、業績が安定しているのにPBRが1倍を割れている、配当を増やしているのに株価が下がっている、優待を新設したのに株価が上がらない──こうした「違和感」を感じる銘柄が、ようこりんさんの狙い目になります。
「違和感」というのは、定量化しにくいものですが、長年の投資経験から養われる感覚です。ようこりんさんは、20年以上の投資経験から、この「違和感センサー」を磨き上げてきたのです。
第16章 月別の優待銘柄──ようこりん流の年間スケジュール
16-1. 3月権利確定銘柄が最重要
ようこりんさんは、マネーフォワード「MONEY PLUS」での連載で、月別の優待銘柄を紹介してきました。
その中でも、特に重視しているのが3月権利確定銘柄です。
「6月ですね。梅雨でジメジメ、祝日がない月と少し気分が沈みがちかもしれません。しかしながら多くの株主達にとっては、とっても楽しみな月。それは3月決算の会社が上場会社の6割以上を占めていることから、6月は配当や優待が1番多く送られてくる月であり、株主総会も1番多いのです」
日本の上場企業の約6割が3月決算であり、3月末を権利確定日とする企業が多いです。そのため、3月権利確定銘柄を制することが、優待投資の核心となります。
16-2. 4月の優待銘柄──少ないからこそ厳選
ようこりんさんは、4月の優待について次のように語っています。
「4月は本当に気温差が激しいですね。朝、夕は寒かったかと思えば、日中は汗ばみ昼間は半袖で過ごしている人も見かけます。もうすぐゴールデンウイークも近いことですし、体調を崩さないようにして楽しみましょうね。さて4月の優待は31社ととても少ないですので、今回は、ズバリ!最近、私が買い増ししている銘柄を2社、優待と共に詳しく紹介したいと思います」
「4月の優待は31社ととても少ない」「魅力的な優待がある会社もありますので3社をご紹介しますね。すでに株価がかなり高い会社もありますので、覚えておいて、日経が大暴落した日か権利落ち後の安値を狙って投資するのも手だと思います」
4月権利確定銘柄は数が少ないため、厳選した銘柄を狙う戦略が有効です。また、株価が高いものについては、「暴落時や権利落ち後の安値を狙う」という、ようこりんさんらしい戦略が見えます。
16-3. 6月の優待銘柄──業績重視で選ぶ
ようこりんさんが6月の優待について語った内容は、次の通りです。
「さて6月の優待は114社とそれなりにありますが、株価が既に上がって買い難い会社が多いとき。そこで、6月限定で業績が良く上値余地がありそうな銘柄で、かつ1単元が買いやすく優待も魅力的な会社を3社選んでみました。株価の動きだけはわかりませんが、もちろん私はガチホールドしています」
ここで重要なのは、「業績が良く」「上値余地がありそう」「1単元が買いやすく」「優待も魅力的」という4つの条件を同時に満たす銘柄を選んでいるという点です。
これは、ようこりんさん流の「総合判断」の典型例です。優待だけ、業績だけ、価格だけ、ではなく、すべての要素をバランスよく見て判断するのです。
16-4. 10月の優待銘柄──少なくても工夫
ようこりんさんは10月について、次のように語っています。
「日が短くなってきましたね。5時頃にはもう、うす暗くて何だか寂しい気分になってきますが、過ごしやすい気候なので長い夜はのんびりと家で過ごして、優待株の研究に時間を使おうと思っています。さて、日経平均も12日現在で高値更新しましたので売りたい水準の優待株も出てきました。10月の優待はとても少なくて31社ですので、今回は私が過去に売買した銘柄や探し方などの投資戦略法を紹介したいと思います」
10月も優待銘柄は31社と少ないため、ようこりんさんは「私が過去に売買した銘柄や探し方などの投資戦略法を紹介」というアプローチを取っています。
16-5. 12月の優待銘柄──新設・拡充銘柄に注目
ようこりんさんが12月の優待について語った内容は、次の通りです。
「2017年の12月で上場している会社はおよそ3,650社あり、その中で株主優待がある会社は毎年増えて今ではナント1,420社以上になりました!したがって、5社買えば2社は必ず優待株が入るという割合ですね。またその中でも12月権利の会社は176社あります。今回は今年新設された優待や拡充された優待を中心に3社お伝えしたいと思います」
ここでも、「新設された優待や拡充された優待」を重視するスタイルが見えます。
16-6. 1月の優待銘柄──少額で買える銘柄を厳選
ようこりんさんは1月について、次のように語っています。
「明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。2018年の元旦は穏やかな日から始まりましたね。1月4日の大発会では日経平均株価が大幅に上昇!2万3,000円台を回復したどころか、チャート的にも上抜けました。今後はどうなっていくのでしょうか?私の保有している株もどんどん値上がり、買い難くなってきました。が、こんな時代でも買える銘柄は探せばあるのです!と言っても私的な目線ですが(笑)。1月銘柄は37社しかないのですが、その中で私が選んだ5万円台から買える1月銘柄を3社お伝えしますね」
1月の優待銘柄は37社と少ないですが、その中から「5万円台から買える」銘柄を厳選しているのが、ようこりんさんらしいスタイルです。
16-7. 年間スケジュールで「ガチホ」を実現
ようこりんさんの月別優待銘柄選びから見えるのは、「年間を通じて、コツコツと銘柄を増やしていく」というスタイルです。
3月、6月、9月、12月の権利確定日にこだわらず、年間を通じて優待が届くようにポートフォリオを組むことで、毎月のように優待品が手元に届く生活が実現できます。
これは、私が独自に重視するポイントです。優待を「毎月のお楽しみ」にすることで、株価の上下に一喜一憂せずに済む。心理的な安定が、長期投資の継続を可能にするのです。
第17章 ようこりんが「避ける」銘柄──やってはいけない投資
17-1. 暴落時にようこりんが触らない銘柄
ようこりんさんのブログから、彼女が「暴落時にも触らない」「警戒している」銘柄のタイプが見えてきます。
第一に、「業績悪化が続いている銘柄」です。優待があっても、業績が下降トレンドにある銘柄は避けます。
第二に、「優待だけで成り立っている銘柄」です。優待利回りは高くても、配当も業績も伴わない銘柄は、優待廃止のリスクがあります。
第三に、「テーマ性のみで急騰した銘柄」です。一時的なブームで株価が急騰した銘柄は、ブームが去ると一気に下落します。
第四に、「ファンダメンタルズが不明確な銘柄」です。事業内容や財務情報が不透明な企業は、リスクが高すぎます。
17-2. 優待廃止リスクへの対応
ようこりんさんのブログには、「優待廃止」というカテゴリーがあります。
例えば、ある銘柄が優待を廃止した場合、ようこりんさんは状況を分析して保有を続けるか売却するかを判断します。
優待廃止になっても、業績や財務が健全で、配当が安定している銘柄であれば、保有を続けることがあります。一方、優待廃止が業績悪化の兆候である場合は、損切りすることもあります。
ここでも、「優待だけで判断しない」というようこりんさんの哲学が見えます。
17-3. 信用取引・レバレッジを避ける
ようこりんさんのスタイルでは、信用取引やレバレッジを使った取引は基本的に避けられています。
これは、リーマンショックの教訓も関係していると思われます。信用取引でレバレッジをかけていれば、リーマンショックでの損失は実際の40%減ではなく、もっと深刻なものになっていた可能性があります。
「現物株のみで投資する」「借金してまで投資しない」というのは、ようこりんさんの基本姿勢です。これは、長期投資を継続するための重要な原則です。
17-4. 流行のテーマ株への警戒
ようこりんさんは、流行のテーマ株にも警戒的です。AI関連株、半導体株、再生可能エネルギー株など、テーマ性で急騰している銘柄には、簡単には手を出しません。
これは、彼女のバリュー投資スタイルと矛盾するからです。テーマ性で急騰している銘柄は、すでに割高になっている可能性が高い。割安に放置されている銘柄を狙うのが、ようこりんさん流なのです。
ただし、テーマ株が暴落して、割安水準まで下がった時には、買うこともあります。「テーマ株自体を否定する」のではなく、「テーマ性で割高になっている時は買わない」というスタンスです。
第18章 ようこりん流ポートフォリオの全体像
18-1. 400銘柄超の分散投資
ようこりんさんが保有する銘柄数は400銘柄を超えています。これは、極めて広い分散投資です。
私の独自の試算では、もしこれらの銘柄に均等に投資していたとしたら、1銘柄あたりの平均投資額は40万円程度になります(資産1.8億円÷400銘柄=45万円)。
実際には、銘柄によって投資額に大きな差があるはずです。トヨタなど大型株には数百万円単位で投資している銘柄もあれば、5万円程度しか投資していない小型株もあるでしょう。
18-2. ポートフォリオの推定構成
ようこりんさんのポートフォリオ構成を、ブログや発言から推測してみます。
優待銘柄が約97%(本人の発言から)、純粋な配当・値上がり益狙いの銘柄が3%程度、株式以外の資産はほとんど保有していない可能性が高いです。
業種別では、外食・小売り、生活必需品、エンタメ、化粧品・化学、陸運業、通信、不動産、金融など、極めて広く分散していると思われます。
時価総額別では、大型株から小型株まで、幅広く保有しているはずです。最近の発言からは、中小型株、特にグロース市場の中の割安株にも注目していることが分かります。
18-3. ポートフォリオ管理の難しさ
400銘柄を管理するのは、相当な労力が必要です。
毎日の株価チェック、決算情報のフォロー、優待品の管理、税金の計算、株主総会への参加……。これらを全て一人でこなすのは、もはや「主婦業の傍ら」とは言えないレベルの作業です。
しかし、ようこりんさんは20年以上、これを続けてきました。それを可能にしているのが、ブログという「思考整理ツール」と、長年で築いた効率的な作業ルーティンなのです。
18-4. 一般投資家への教訓
ようこりんさんのポートフォリオから、一般投資家が学べる教訓をまとめます。
第一に、「広く分散投資する」ことの重要性です。1銘柄や数銘柄に集中していると、その銘柄のリスクをまともに受けてしまいます。
第二に、「自分が管理できる範囲で投資する」ことの重要性です。400銘柄を管理するのはようこりんさんだからできることです。私たちは、自分が把握できる範囲(例えば30〜50銘柄)に絞ることが現実的です。
第三に、「業種を分散する」ことの重要性です。同じ業種ばかりでは、業種特有のリスクが集中してしまいます。
第19章 銘柄選びから見えるようこりん哲学のまとめ
19-1. 「実体験」を伴う投資判断
ようこりんさんの銘柄選びを総括すると、最大の特徴は「実体験を伴う」ということです。
外食銘柄なら実際にお店に行く。化粧品銘柄なら実際に使ってみる。テーマパーク銘柄なら実際に行ってみる。映画館銘柄なら実際に映画を観る。
机上の数字だけで判断するのではなく、消費者として商品やサービスを体験することで、企業の本質を見抜く。これが、ようこりんさんの最大の強みです。
19-2. 「家計と投資の融合」という思想
ようこりんさんの投資は、家計と完全に融合しています。
優待で食事代を節約する、優待で日用品を購入する、優待でレジャーを楽しむ──こうした「家計を直接助ける」投資が、ようこりんさんの真骨頂です。
「お金を増やす」ことだけが投資ではない。「生活を豊かにする」ことも、投資の重要な目的なのだと、ようこりんさんは教えてくれます。
19-3. 「割安」を見極める力
数百銘柄を保有しながら、それぞれの割安・割高をしっかり判断している。これは、極めて高度な技術です。
PER、PBR、配当利回り、営業利益率、業績推移、長期チャート、優待利回り──これらの指標を総合的に見て、その時々で何が割安かを判断しているのです。
私たちも、こうした基本的な指標を理解し、活用することで、ようこりんさんに近づくことができます。
19-4. 「違和感」を逃さない感性
ようこりんさんが繰り返し強調する「違和感」というキーワード。これは、定量化できない、長年の経験で養われる感性です。
「みんなが見過ごしている銘柄」「不当に売られている銘柄」「業績が良いのに評価されていない銘柄」──こうした銘柄を発掘する力こそが、長期で勝てる投資家の必要条件なのです。
19-5. 「日本企業を応援する」という愛情
ようこりんさんの投資哲学の根底には、「日本企業を応援したい」という愛情があります。
「本当は優待品は2番目で、私が好きなのは株式会社。日本人なので、株式投資で日本企業を応援したいんです」
この思想は、長期保有を可能にする心理的な支えになっています。単なる利益追求の対象として企業を見ていれば、業績が悪化した瞬間に売りたくなる。しかし、「この会社を応援したい」という思いがあれば、多少の業績悪化があっても、見守ろうという気持ちになれるのです。
第20章 私たちはようこりんから何を学べるか
20-1. 「身近な企業」を見直そう
ようこりんさんは、自分が住む愛知県の企業(トヨタ、ヨシックス、中日本興業、ブロンコビリーなど)を、ポートフォリオの重要な位置に置いています。
私たちも、自分が住む地域や、よく利用する企業を、もう一度見直してみる価値があります。日々の生活で「使っているサービス」「行きつけのお店」「ファンになっているブランド」──これらの中に、投資すべき優良企業が隠れているかもしれません。
20-2. 「実体験」を投資判断に活かそう
ようこりんさんのように、自分が実際に使ったサービスや商品を、投資判断に活かしましょう。
化粧品なら「実際に効果があったか」、レストランなら「料理は美味しいか、客は入っているか」、家電なら「便利で長く使えるか」──こうした「消費者としての評価」を、投資判断に活かすのです。
20-3. 「優待+配当」の総合利回りを重視しよう
ようこりんさんは、配当だけ、優待だけ、ではなく、「総合利回り」で銘柄を評価します。
配当利回り2%以上、優待利回り2%以上、合計4%以上──これを目安にすると、ようこりんさんに近い銘柄選びができます。
20-4. 「割安」を狙おう
ようこりんさんは、徹底して「割安」にこだわります。
PBR1倍割れ、PER10倍前後、過去の高値から大きく下がっている銘柄──こうした銘柄の中から、業績がしっかりしている企業を選ぶのです。
20-5. 「長期保有」を覚悟しよう
ようこりんさんの投資は、長期保有が前提です。シードのように「来年に向けて仕込む」という発想で、1年、3年、5年と保有する覚悟を持ちましょう。
その間、優待と配当をもらいながら、株価が上がるのを待つ。これがようこりんさん流なのです。
20-6. 「楽しむ」ことを忘れない
最後に、ようこりんさんの投資から学ぶ最大の教訓は、「楽しむ」ということです。
優待品が届いたら家族と一緒に楽しむ。レストランの優待券で食事に出かける。テーマパークの優待でレジャーを楽しむ。株主総会で経営者の話を聞く──こうした「楽しみ」が、長期投資を続けるエネルギーになります。
「お金を増やすだけでなく、人生を健やかにする投資」──これこそが、ようこりんさんが私たちに伝えたい、最も大切なメッセージなのです。
おわりに──銘柄選びは「自分との対話」
10万字以上にわたって、ようこりんさんの投資銘柄を見てきました。日本金銭機械、トヨタ、ミネベアミツミ、ラクーンホールディングス、ソフトバンク、シード、富士急行、ヨシックス、中日本興業、タカラトミー、任天堂、オリエンタルランド、アクシージア、高島屋……たくさんの具体的な銘柄が登場しました。
しかし、これらの銘柄を「鵜呑みにして買う」のは、ようこりんさん自身が最も望まない行動かもしれません。
なぜなら、ようこりんさんが繰り返し強調するのは、「自分で考える」ということだからです。
「株式投資をするうえで、情報はとても大切です。しかし、情報を手にしたら、自分で考えるというワンクッションを入れるようにしてください」(マネーポストWEB)
つまり、ようこりんさんの銘柄をそのまま真似るのではなく、「なぜようこりんさんがその銘柄を選んだのか」を理解し、その思考プロセスを自分の銘柄選びに応用することが大切なのです。
愛知県在住のようこりんさんがトヨタやヨシックスを選んだように、私たちも自分の住む地域、自分の生活、自分の興味に合った銘柄を選ぶべきです。
ようこりんさんが「実体験」を伴って判断するように、私たちも自分が実際に使う商品やサービスを軸に判断すべきです。
ようこりんさんが「総合利回り」を重視するように、私たちもインカムゲインの安定性を意識すべきです。
そして何より、ようこりんさんが「楽しむ」ことを大切にするように、私たちも投資を「楽しめる活動」にしていきたいものです。
この記事が、皆さんの銘柄選びの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
ぜひ、ご自身の生活、興味、価値観を踏まえて、「あなたなりのポートフォリオ」を作ってみてください。そして、ようこりんさんのように、20年、30年と続けていけば、必ずや資産は積み上がっていくはずです。
長い記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
参考資料・一次情報源
本記事の執筆にあたり、以下の情報源を参考にしました。それぞれの一次情報を直接ご確認いただくことで、より深くようこりんさんの投資銘柄について理解できると思います。
【ようこりん本人による発信】
- ブログ「ほんわかようこりん」
- URL:https://ameblo.jp/youkorinn37/
- アメーバブログにて、ほぼ毎日更新。具体的な売買記録、優待品の使用感、保有銘柄の評価など、銘柄選びの参考になる情報が満載。
- X(旧Twitter)アカウント
- URL:https://x.com/CDNFusxnupI6X1w
- 「優待をオバケにしたやつ」(吉野家、よみうりランド、イートアンドなど)といった具体的銘柄への言及も見られる。
- 著書『手堅く稼ぐ主婦投資家が教える おいしく始める株投資』
- 発行:スタンダーズ
- 編集:ループスプロダクション
- 出版:2020年
- ISBN:978-4866364544
- 割安株(バリュー株)の見つけ方、株主優待の活用法、ようこりんさん実例の解説など、銘柄選びの実践的内容を網羅。
【インタビュー記事・取材記事】
- 楽天証券「トウシル」インタビュー(前編)
- 「『ほんわか』優待投資家より勝負師タイプ?億超え投資ロード!ようこりんさん・前編」
- URL:https://media.rakuten-sec.net/articles/-/33435
- 公開:2021年8月12日
- 日本金銭機械、トヨタ株、リーマンショックの経験について詳述。
- 楽天証券「トウシル」インタビュー(中編)
- 「保有銘柄は400以上。優待投資家生活を公開!ようこりんさん・中編」
- URL:https://media.rakuten-sec.net/articles/-/33434
- 公開:2021年8月12日
- ミネベアを2017年に購入したエピソード、優待銘柄シフトの理由などを語る。
- マネーポストWEB「夫が給料ダウンの時も『優待』が助けてくれた」
- URL:https://www.moneypost.jp/1376726
- 公開:2026年3月8日
- 優待投資の魅力、PBR1倍割れ・PER10倍前後・配当利回り2%以上という具体的基準を語る。
- マネーポストWEB「《資産1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんイチ推しの11銘柄》」
- URL:https://www.moneypost.jp/1376727
- 公開:2026年3月8日
- ソフトバンク(9434)、シード(7743)など、2026年3月権利確定の注目11銘柄を紹介。
- マネーポストWEB「資産1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんが注目“株価が下がりすぎている”陸運・化学セクター」
- URL:https://www.moneypost.jp/1304324
- 公開:2025年8月9日
- 富士急行(9010)など、陸運業・化学セクターの具体的銘柄を紹介。
- マネーポストWEB「資産1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんが熱視線」
- URL:https://www.moneypost.jp/1304323
- 公開:2025年8月9日
- 「違和感のあるセクター」という独自の銘柄発掘視点について。
- マネーポストWEB「《資産1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんの投資術》」
- URL:https://www.moneypost.jp/1356695
- 公開:2026年1月8日
- グロース市場の中の割安株という独自視点について。
- マネーポストWEB「《資産1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんが選ぶ注目の5万円/10万円株》」
- URL:https://www.moneypost.jp/1356696
- 公開:2026年1月8日
- 安定インフラ企業、自動車部品メーカーなど割安株6銘柄を紹介。
- マネーポストWEB「《資産1.8億円のようこりん氏が厳選》オイシイ優待がキラリと光る『10万円株』3銘柄」
- URL:https://www.moneypost.jp/1283422
- 公開:2025年6月17日
- マネーポストWEB「【10万円株で500万円の利益も!】資産1.8億円超えの専業主婦投資家が説く”投資の第一歩”」
- URL:https://www.moneypost.jp/1283421
- 公開:2025年6月17日
- マネーポストWEB「《資産2億円の専業主婦投資家・ようこりんさんが指南する投資戦略》」
- URL:https://www.moneypost.jp/1280100
- 公開:2025年6月10日(女性セブン)
- 「まずは10銘柄に分散投資」というアドバイスについて。
- マネーポストWEB「億り人専業主婦・ようこりんさんが解説するテクニカル分析の判断ポイント」
- URL:https://www.moneypost.jp/1269608
- 公開:2025年5月14日
- ボリンジャーバンドの活用方法について。
- マネーポストWEB「《資産1.8億円の専業主婦投資家・ようこりんさんイチ推しの5銘柄》」
- URL:https://www.moneypost.jp/1359839
- 公開:2026年1月19日
- 営業利益率50%超えなど、2026年の注目5銘柄を紹介。
- Yahoo!ニュース「桐谷広人さん、かんちさん、ペリカンさん、ようこりんさん…億り人たちが厳選した『配当・株主優待』の2026年注目銘柄」
- URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/edb983e7b18ada94b73a8e26bf4c9ab9b18f74db
- 公開:2025年12月27日
- ラクーンホールディングス(3031)への注目について。
- 日本経済新聞「株主優待投資の魅力と銘柄選び、主婦投資家が語る」
- URL:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB195RL0Z10C23A7000000/
- 公開:2023年7月19日
- タカラトミーのリカちゃん人形などを保有する「優待部屋」のエピソード。
- ダイヤモンド・ザイ「女性の優待ブロガー3人座談会」
- URL:https://diamond.jp/zai/articles/-/1046706
- ようこりん、かすみちゃん、夕刊マダムによる優待座談会。
- アクシージア(4936)、ジーフット(2686)、ヤーマン(6630)、ワールド(3612)、アダストリア(2685)、クロスプラス(3320)などへの言及。
- マネーフォワード「MONEY PLUS」ようこりん連載
- URL:https://media.moneyforward.com/authors/9
- 月別の優待銘柄紹介などの連載記事。
【企業セミナー・公式紹介】
- サンワード証券「ようこりん流 投資戦略」セミナー紹介
- URL:https://www.sunward-t.co.jp/seminar/2025/07/19_2/index_k.html
- プロフィール紹介、銘柄の選定方法、もし大暴落がやってきたら?など。
- 明治安田生命「夢の株主優待生活」ライフフィールドマガジン
- URL:https://www.meijiyasuda.co.jp/dtf/lfm/money/articles43.html
- ようこりん氏監修の優待投資解説記事(2024年7月)。
【個別銘柄の参考情報】
- ラクーンホールディングス(3031)公式IR
- URL:https://www.raccoon.ne.jp/investor/shareholder_return
- 株主優待の詳細情報。
- 株探「ラクーンHDが株主優待制度を導入へ」
- URL:https://s.kabutan.jp/news/n202501160844/
- 2025年1月16日の優待新設発表。
- ダイヤモンド・ザイ「ラクーンHD、株主優待を新設し、配当+優待利回り=6.8%に!」
- URL:https://diamond.jp/zai/articles/-/1044657
- 公開:2025年1月17日
- 優待新設当日の株価急騰(PTS取引で+20.19%)について。
- Yahoo!ファイナンス「ソフトバンク(株)【9434】株主優待」
- 株主優待ガイド「ソフトバンク(株)(9434)」
- Yahoo!ファイナンス「(株)シードの株主優待 – 7743」
- 株主優待研究所「シード(7743)の株主優待紹介」
- 株主優待研究所「富士急行(9010)の株主優待紹介」
- 株主優待研究所「中日本興業(9643)の株主優待紹介」
- 株主優待研究所「ラクーンホールディングス(3031)の株主優待紹介」
- Wikipedia「中日本興業」
- URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%88%E6%A5%AD
- 中日本興業の沿革と事業内容について。
- ヨシックスホールディングス(3221)公式サイト
- URL:https://www.yossix.co.jp/
- 名古屋発の外食企業・や台ずし運営。
注意事項
本記事は、ようこりんさん本人の公開された発言・著書・ブログ記事・インタビュー記事を基に、第三者(筆者)が独自に分析・編集したものです。
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具体的な銘柄やセクターの状況は、本記事の執筆時点と読者が記事を読む時点で大きく変化している可能性があります。最新の株価、業績、優待内容については、必ず一次情報源(企業のIR資料、証券会社のサイトなど)で確認するようにしてください。
株式投資にはリスクが伴います。元本割れの可能性があることを十分にご理解の上、無理のない範囲で投資をお楽しみください。
特に、ようこりんさんが推奨した銘柄であっても、ご自身の投資スタイル、ライフスタイル、リスク許容度に合うかどうかは、別途検討が必要です。「ようこりんが買っているから自分も買う」という思考停止の投資ではなく、ようこりんさんの「思考プロセス」を学んだ上で、ご自身に合った銘柄を選ぶことを強くお勧めします。

