五味氏の投資哲学の真髄は、抽象的な原則ではなく、個別の具体的な投資判断の中にこそ宿っています。
「現物取引」「長期投資」「集中投資」というキーワードは、誰でも口にできます。問題は、それを実際の市場でどう実装するのか、ということです。具体的な銘柄に、いつ、いくらで、どれだけ買い、どのように保有し続け、どこで売る(あるいは売らない)のか。この実装のレベルにこそ、本物の投資家とそうでない投資家の差が現れます。
五味氏の代表的な投資案件を、これまで以上に深く、ディテールに踏み込んで分析していきます。一つひとつの事例を、まるで顕微鏡で観察するように見ていただきたいと思います。
ここで一つ、注目していただきたい五味氏ご本人の発言があります。「経験があれば儲かるとは限らないが、大きなチャンスが来たときに、大きく勝つのか小さく勝つのかは、経験の差がものを言う」という趣旨の言葉です。
つまり、五味氏の中では、「チャンスを認識する力」と「チャンスを大きな勝ちに変える力」は別物であり、後者には経験の蓄積が必要だと考えているわけです。これから紹介する個別案件は、まさにその「経験の蓄積」のプロセスそのものを示しています。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)× パズドラ ― 「資産5,000万円から数十億円へのジャンプ」
投資の前史 ― ゲーム好き青年の蓄積
ガンホー投資を語る前に、五味氏の「ゲーム業界への土地勘」について触れる必要があります。
五味氏は中学生で投資を始めた頃から、ITバブル期にスクウェア(現スクウェア・エニックス)に投資して利益を上げていたとされます。つまり、**ゲーム業界は五味氏にとって「20年来のホームグラウンド」**だったわけです。
ファイナル・ファンタジー、ドラゴンクエスト、ポケットモンスター、モンスターハンター。日本のゲーム業界の歴史を実体験で追ってきた一人のゲーム好きとして、五味氏は「ヒット作の匂い」を嗅ぎ分ける独自の感覚を、長い時間をかけて研ぎ澄ましてきました。
これは、バフェットが言う「能力の輪(Circle of Competence)」の典型的な実例です。自分が時間と情熱を注いできた領域においては、機関投資家やプロのアナリストよりも深い理解を持てる、というのが「能力の輪」の発想です。
2012年2月 ― 「パズドラ」リリース
「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」は、2012年2月20日にiOS版がリリースされ、同年9月18日にAndroid版がリリースされました。リリース当初、誰もが「これは大ヒットする」と確信していたわけではありません。
実は、ガンホー自身も、リリース直前まではパズドラに大きな期待をかけていなかったと言われています。当時のガンホーは「ラグナロクオンライン」などのPCゲームが収益の柱であり、スマホゲームは新規事業に過ぎませんでした。
しかし、パズドラは口コミと宣伝で爆発的にユーザー数を増やしていきます。
- 2012年2月 リリース
- 2012年6月 累計100万ダウンロード突破
- 2013年1月 1,000万ダウンロード突破
- 2013年9月 2,000万ダウンロード突破
- 2014年5月 3,000万ダウンロード突破
この成長カーブを、五味氏はゲームをプレイしながら肌で感じ取っていきました。
五味氏の投資判断 ― 「ほぼ全資金をガンホーに投下」
五味氏がガンホーに投資したきっかけは、「パズドラを実際にプレイして、これは大ヒットすると確信した」というシンプルなものです。確信を得た五味氏は、ほぼ全ての資金をガンホー株に投下したとされます。
ここで考えてみたいのは、当時の五味氏の資産規模です。2010年頃には資産1,000万円、2012年に1億円に到達したとされています。つまり、パズドラがリリースされた2012年前後、五味氏の手持ち資産は数千万円から1億円程度だった可能性が高い。
その「ほぼ全額」をガンホーに投下するというのは、現代の感覚で言えば、**「全財産を1社に賭ける」**ような行為です。一般的な投資セオリーから言えば、暴挙です。
しかし、五味氏には根拠がありました。パズドラは既にユーザーを獲得し、課金システムも機能している。ゲーム好きとして、その面白さと中毒性を体験している。ヒットの「兆候」ではなく「証拠」を見ている状態だったわけです。
ガンホー株価の爆発的上昇
2012年初頭から2013年5月にかけて、ガンホーの株価は信じがたいレベルで上昇しました。
2012年初頭、ガンホーの株価は数万円台でした(当時は1株あたりの単価が高かった)。それが2013年5月には1株あたり170万円台まで上昇。株式分割を経たのち、時価総額は一時1兆5,000億円を超え、日本の任天堂(当時の時価総額)に迫る規模となりました。
つまり、わずか1年半で、ガンホー株は数十倍になったのです。
五味氏が「ほぼ全資金」を投下していたとすれば、数千万円が数億円から十数億円規模に膨らんだ計算になります。これが、五味氏が2010年頃の1,000万円から、2012年に1億円、そして2014年以降に数十億円、200億円、250億円へと駆け上がる、最初の決定的なきっかけとなった可能性が高いと考えられます。
売却のタイミング ― 「段階的な利確」
五味氏は、ガンホー株を一気に売却するのではなく、株価上昇に合わせて段階的に売却していったと考えられます。
ガンホーの株価は2013年5月にピークを迎えた後、徐々に下落していきます。社会現象だったパズドラのDL数は増え続けましたが、株価は「織り込み済み」となり、調整局面に入りました。
ここで重要なのは、五味氏は**「ピークでの全売却」を狙わなかった**ということです。ピークを正確に当てることは不可能だと割り切り、上昇途中で少しずつ利益確定する。これにより、ピークアウトで全資産を失うリスクを排除しています。
これは、五味氏ご本人が後年に語っている「過去の買値にはこだわらない。株価が上がってもまだ上がると思えば買い増して、ある程度のところに行ったら一部減らしてキャッシュを作る」という売買哲学そのものです。
教訓: 「能力の輪」と「全力投下」の組み合わせ
このガンホーの事例から、私が引き出したい教訓は3つあります。
教訓1: 「能力の輪」を持つことの威力
五味氏は20年以上のゲーム愛好歴を持つ「ゲーム好き」でした。だからこそ、機関投資家のアナリストよりも早く、パズドラのヒットの兆しを察知できたのです。
普通の個人投資家が機関投資家に勝てる領域は、実は限られています。「自分が長年情熱を持って関わってきた領域」がその一つです。あなたが料理好きなら飲食関連、ファッション好きならアパレル関連、ガジェット好きならハードウェア関連で、機関投資家を出し抜けるかもしれません。
教訓2: 「兆候」ではなく「証拠」を見る
五味氏がガンホーに投資したのは、「パズドラがヒットしそう」と感じたからではなく、「パズドラが既にヒットしている」と確認したからです。リリース後、ユーザーが集まり、課金システムが回っている。これは「予想」ではなく「事実」です。
未上場のスタートアップへの投資なら未来予想も必要ですが、上場株への投資なら、すでに事業がある程度成立している状態で判断できます。**「上手くいくか?」ではなく、「もう上手くいき始めているか?」**を見るアプローチは、再現性が高いです。
教訓3: 確信があるなら大きく張る
普通の投資家なら、「いいゲームかも」と思っても、せいぜい資産の5%、10%しか買いません。それでは大きな資産は築けません。
五味氏は確信があるとき、「ほぼ全資金」を投下しました。これは確かにリスクが高い行為ですが、現物取引で、レバレッジを使わなければ、最悪のシナリオでも「資産がゼロから半減」までで済みます。リカバリー可能なリスクの範囲内なら、確信があるときは大きく張る。これが投資家のレベル3(十分な量を買う)に到達する方法です。
ミクシィ(2121)× モンスターストライク ― 「衰退企業の再生を読み解いた決定打」
当時のミクシィ ― 「衰退するSNS企業」
2013年当時のミクシィは、誰の目にも**「斜陽企業」**でした。
ミクシィの本業であったSNS「mixi」は、2008年にFacebookと Twitterが日本で本格展開を開始してから、ユーザーの流出が止まりませんでした。「mixiから卒業しました」「Facebookに移行します」というメッセージが頻繁に交わされていた時期です。
ミクシィの業績は2013年3月期に上場後初の最終赤字に転落。株価も大きく下落し、2013年初頭には1株200円台まで落ち込んだ時期もありました。
多くの投資家は、ミクシィを「終わった会社」と見なしていました。アナリストの目標株価も低位に設定され、買い推奨は皆無に近かったと言われます。
モンスターストライクのリリースと初期反応
そんな状況の中、ミクシィは2013年10月10日、新しいスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」をリリースしました。
当初の反応は地味でした。リリース直後はインストール数も伸び悩み、「またソーシャルゲームを出しただけ」「パズドラの二番煎じ」といった冷めた評価が大半でした。
しかし、リリースから1〜2ヶ月後、状況が変わり始めます。モンストの最大の特徴である「4人で同時にプレイできるマルチプレイ」が、若者の間で口コミで広がり始めたのです。
- 2013年10月 リリース、初動は地味
- 2013年12月 30万ダウンロード突破、5日連続ストップ高で株価急騰
- 2014年5月 200万ダウンロード突破、決算で経常利益38倍予想
- 2014年7月 1,000万ダウンロード突破
- 2014年11月 1,500万ダウンロード突破、株価6,970円(分割後最初の天井)
五味氏の投資判断 ― 「パズドラを超える」
五味氏は2013年後半から2014年初頭にかけて、モンストを実際にプレイし始めたと考えられます。そして、ある時点で**「このゲームはパズドラを超える」**と確信したのです。
ここで五味氏の判断力の鋭さに注目していただきたいのです。当時、モンストのDL数はまだパズドラの足元にも及びませんでした。市場全体としては「ガンホー(パズドラ)が王者、ミクシィは挑戦者」という構図でした。
ところが五味氏は、**「ゲームとしての面白さ」**という、数字には表れない質的要素から、モンストがパズドラを抜く可能性を見抜いたのです。
これは、ピーター・リンチが「タンジー(下着メーカー)の靴下が良いと感じた妻のヒントから投資した」エピソードを彷彿とさせます。生活実感に基づく、定性的な判断力。これは数字だけを見るアナリストには到達できない領域です。
大量保有報告書での登場
五味氏が大量保有報告書でミクシィの大株主として登場したのは2014年です。当時の保有規模は、一時250万株、評価額100億円を超えるポジションに達していたとされます。
つまり、五味氏は2013年末から2014年前半にかけて、株価がまだ低位だった時期に、相当な規模で買い集めていたわけです。
株価上昇の経緯 ― 1年で30倍
2014年5月14日、ミクシィは衝撃的な決算発表を行います。次期の経常利益が前期比38倍になるという、極めて強気な業績予想を発表したのです。
これ以降、ミクシィ株は爆発的な上昇に入ります。
- 2013年初頭: 約200円台
- 2014年5月14日: 約1,600円(決算前)
- 2014年5月15日以降: ストップ高連発
- 2014年11月: 6,970円のピーク
つまり、わずか1〜2年で株価が30倍以上になったのです。五味氏の100億円規模のポジションは、買いコストを大幅に上回る評価益を生み出しました。
売却と現在の保有
五味氏は、ミクシィ株のピーク前後から段階的に売却を進めたと考えられます。ただし、現在もミクシィ(現MIXI、社名変更)の保有を完全には終わらせていません。2025年時点でも保有銘柄リストに名前が残っており、長期的な関係を維持しています。
教訓: 「市場のコンセンサスを疑う勇気」
このミクシィの事例から学べる教訓は、ガンホーとはまた違った視点を与えてくれます。
教訓1: 「コンセンサスは時に間違う」
2013年のミクシィに対する市場の評価は「終わった会社」でした。アナリストの目標株価も低く、外部からの評価は底辺でした。
しかし、その「コンセンサス」が間違っていたのです。市場参加者の多くは、SNSの「mixi」しか見ておらず、新規事業であるモンストの可能性を見過ごしていました。
五味氏のような個人投資家が機関投資家に勝てるのは、まさにこういう瞬間です。**「みんなが見ていないところに、まだ見えていない価値がある」**と気づける目を持つこと。
教訓2: 「事業の一部」ではなく「会社全体」で見る
ミクシィをSNS事業だけで評価すれば、確かに衰退企業でした。しかし、会社には複数の事業があり、新しい事業を起こす能力もあります。
五味氏は「mixiは衰退するが、モンストが新しい収益柱になる」と判断し、ミクシィという会社全体の将来価値を見ました。これは、ベンジャミン・グレアム的な「企業価値」の視点です。
教訓3: 「ヒット作1本の威力」を理解する
エンターテインメント業界では、1本のヒット作が会社の運命を変えます。映画スタジオがブロックバスターを生み出せば一気に黒字化する。ゲーム会社も同じです。
ミクシィの場合、モンスト1本で全社の業績がV字回復し、株価が30倍になりました。これは、「ヒット作のレバレッジ効果」の典型例です。
逆に言えば、ヒット作が出ない時期のエンターテインメント企業は、株価が大きく下がります。これがエンターテインメント株の難しさですが、同時に、ヒットを早期に見抜ければ大きなリターンが得られる業界でもあるわけです。
そーせいグループ → ネクセラファーマ(4565)― 「10年の超長期コミットメント」
五味氏の創薬投資への着目
五味氏のそーせいグループ(現ネクセラファーマ)への投資は、彼の投資人生における最大の賭けであり、同時に最大の試練でもありました。
ゲーム会社への投資で資産を積み上げた五味氏は、2014〜2015年頃から、創薬バイオベンチャーへの投資を本格化させます。なぜでしょうか。
私の分析では、その理由は2つあると考えられます。
理由1: ゲーム業界の成熟化
2014〜2015年頃には、スマホゲーム業界の急成長期は終わりに向かいつつありました。パズドラもモンストもピークを過ぎて、新たな成長領域が必要でした。五味氏自身が後に語っているように、「課金しなくても遊べるスマホアプリが増えてきたので、スマホゲーム業界も厳しい」という認識を持っていました。
理由2: バイオベンチャーの長期成長性
創薬は、ゲームとは違う時間軸を持ちます。新薬の開発には10〜15年かかり、成功すれば数千億円規模のロイヤリティを生みます。「10年、20年の超長期で資産を増やす」という五味氏の哲学に、極めて相性の良い領域だったのです。
そーせいグループの飛躍 ― ヘプタレス買収(2015年2月)
五味氏がそーせいに着目した決定的なタイミングが、2015年2月のヘプタレス・セラピューティクス社買収です。
そーせいは2015年2月21日、英国の創薬バイオベンチャー、ヘプタレス・セラピューティクス社を約480億円で買収しました。これは日本の創薬企業の買収金額として過去最大規模でした。
ヘプタレスは、GPCR(Gタンパク質共役受容体)に作用する薬剤を創出する世界トップクラスの技術「StaR®」を持っていました。GPCRは創薬ターゲットとして極めて重要で、400種類以上が存在し、人類の多くの疾患に関わっています。
ヘプタレス買収により、そーせいは「日本のローカルバイオベンチャー」から、**「グローバルに通用する創薬プラットフォーム企業」**へと一気に変貌しました。
五味氏の筆頭株主化
2015年、五味氏はそーせいグループの機関投資家を含めた全体の筆頭株主となりました。当時のそーせいの時価総額は2,200億円規模。その筆頭株主が、長野県松本市の個人投資家であるという事実は、市場に衝撃を与えました。
ZUU onlineの記事によると、2015年9月末時点で五味氏が保有していたそーせい株は75万株。実質的な筆頭株主だった米製薬大手ファイザーの41万1,284株(持株比率3.77%)を大きく上回っていたとされます。
ここで五味氏が公開している投資理由が、**「10年後、20年後に小野薬品工業を超える企業に成長する」**という長期的な期待です。
小野薬品工業といえば、本庶佑教授との共同研究で生まれた免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」で巨額の利益を生み出した日本の大手製薬会社です。時価総額は数兆円規模。そこへ「そーせいが10〜20年後に追いつき、追い越す」という見立てを、五味氏は持っていたわけです。
株価の急上昇と「1日25億円」
2015年から2017年にかけて、そーせいグループの株価は爆発的に上昇しました。
ヘプタレスの研究開発が次々とマイルストーン達成や大手製薬会社との提携契約をもたらし、市場の期待は高まる一方でした。一時は、東証一部のトヨタ自動車やみずほフィナンシャルグループを上回る売買出来高を、数か月にわたって記録するに至りました。
2017年12月、そーせいの株価がストップ高となり、五味氏は1日で25億円の資産増加を記録したとして大きな話題となりました。これは個人投資家としては前代未聞の規模であり、五味氏の名声を不動のものにした出来事です。
2018年の苦境と「ナンピン買い」
しかし、2018年に入ると、そーせいの株価は下降トレンドに転じます。一時のオーバーシュート(過剰評価)の反動と、創薬の進捗が市場期待に追いつかなかったことが原因とされます。
ここで多くの個人投資家が「五味さんが大損するのでは」と心配しました。実際、含み益の大幅な減少は避けられませんでした。
ところが、五味氏は驚くべき行動に出ます。下落局面でそーせい株を買い増したのです。
下落途中で買い増すことを「ナンピン買い(難平買い)」と呼びますが、これは投資の世界では一般的に推奨されない行為です。「下落トレンドに乗らない」「損失を拡大させる」というリスクがあるからです。
ところが五味氏は、「企業の長期価値が変わっていない以上、安く買えるチャンス」と判断し、果敢に買い増しを続けました。この自信は、**「10年、20年先のそーせいの姿」**への強い確信から来ています。
2017年4月の有報での28万株買い増しという報道
ZUU onlineの記事によると、株価が5月のピークから半値以下に下落していた局面で、五味氏は28万株を買い増していたことが有価証券報告書から確認されています。9月末時点でそーせい株の時価評価は約133億円。半年で評価額は66億円も増えていました。
五味氏のそーせい買い増しが伝わった翌日(2017年11月15日)、そーせいの株価は940円高(+6.6%)の大幅上昇となりました。市場における五味氏の影響力の大きさが、改めて浮き彫りになった瞬間です。
2023年6月の最大の試練 ― ロチグリプロン開発中止
そーせいへの投資が最大の試練を迎えたのが、2023年6月でした。
2023年6月26日(米国時間)、米製薬大手ファイザーが、糖尿病・肥満症治療薬候補「ロチグリプロン(PF-07081532)」の開発中止を発表しました。
ロチグリプロンは経口投与可能なGLP-1受容体作動薬で、ファイザーとそーせいの研究開発提携を通じて第2相臨床試験中でした。1日1回投与で済むという特徴があり、競合薬(同じくファイザーが開発中だったダヌグリプロン、1日2回投与)よりも有利と見られていました。
ところが、治験で肝酵素の上昇が観察されたため、ファイザーは長期的な肝臓への負担を懸念し、ロチグリプロンを中止して、自社の別候補ダヌグリプロンに開発資源を集中することを決定しました。
これは市場にとって完全なネガティブサプライズでした。ロチグリプロンは2022年夏以降のそーせい株価上昇の最大の牽引役だったからです。
株価の大暴落 ― 3日間で111億円消失
2023年6月27日、そーせい株は寄り付きからストップ安となり、商いが成立しないまま終日ストップ安水準(前日比700円安、22%下落)で配分されました。終値は2,460円。
翌日6月28日も連続ストップ安。実質的に2日連続で50%近い下落となり、前週末比で49.5%の下落を記録しました。
筆頭株主である五味氏は、この3日間で約111億円の評価損を被ったとX(旧Twitter)上で計算され、大きな話題となりました。
これは、五味氏の総資産が300〜400億円と推定されていることを考えると、資産の25〜30%が3日間で消失したことを意味します。一般人なら立ち直れないレベルのダメージです。
それでもさらに買い増す覚悟
しかし、五味氏の反応は驚くべきものでした。
売らないどころか、さらに買い増したのです。
2025年2月20日付の変更報告書によると、五味氏のネクセラファーマ(2024年4月にそーせいから社名変更)株保有比率は8.39%から**9.50%**へと、1.11ポイント上昇しました。保有株数は854万株、相当な大規模買い増しです。
これは何を意味しているか。五味氏は、ロチグリプロン開発中止という大きな悪材料を、**「企業価値の根本的な毀損」ではなく、「一時的なネガティブ要因」**と判断していたわけです。
実際、そーせい/ネクセラファーマには他にも多くの創薬パイプラインがあります。ヘプタレスのGPCR創薬プラットフォームは健在で、複数の大手製薬会社との共同研究も継続中。1社の1パイプラインの中止で、会社全体の価値が大きく損なわれるわけではない、というのが五味氏の判断だったと考えられます。
「現物だから生き残れた」
ここで改めて考えてみたいのが、もし五味氏が信用取引を使っていたらどうなっていたか、ということです。
3日間で資産の25〜30%が消失するレベルの下落です。レバレッジを2倍、3倍にかけていれば、追加証拠金(追証)で強制決済され、ポジションをすべて失っていた可能性があります。
ところが五味氏は徹底して現物取引です。含み損は痛いですが、追証は発生せず、強制決済もありません。「含み損に耐えて、企業価値の回復を待つ」という選択肢が残ったのです。
五味氏が常々「信用取引ではなく現物取引にこだわっているからこそ、株価大暴落時に市場から退場せず生き残れた」と語っている哲学が、この場面で完璧に証明されたわけです。
教訓: 「超長期コミットメント」の威力と覚悟
このそーせい/ネクセラファーマの事例は、五味哲学の中でも最も重要な教訓を含んでいます。
教訓1: 「企業価値の本質」を見極める力
短期的なニュースで株価は大きく動きますが、それが「企業価値の本質的な毀損」なのか「一時的なノイズ」なのかを見極めることが重要です。
ロチグリプロン開発中止は、確かに痛手でした。しかし、ヘプタレスの基盤技術や他のパイプライン、大手企業との提携関係といった「企業の本質的な競争力」は変わっていません。五味氏はそこを見ていたわけです。
教訓2: 「下落時にこそ買い増す」の心理的難しさ
理屈の上では、「企業価値が変わっていないのに株価が下がったなら、それは買いのチャンス」というのは正しい命題です。バフェットも繰り返し述べていることです。
しかし、実際に自分の含み損が拡大している局面で、追加で資金を投じるのは極めて難しい。普通の人間は、「もっと下がるのではないか」「自分の判断が間違っていたのではないか」と恐怖と疑念に支配されます。
五味氏が下落局面でナンピン買いを続けられたのは、**「企業価値への確信」と「資産半減してもいいという覚悟」**があったからです。これは精神力の問題でもあります。
教訓3: 超長期の時間軸の威力
「10年後、20年後に小野薬品工業を超える」という五味氏の見立ては、まだ実現していません。実現するかどうかは、これから5〜10年経たないとわからないでしょう。
しかし、この**「超長期の時間軸」**を持っているからこそ、五味氏は3日間で111億円を失っても狼狽売りせず、むしろ買い増せたのです。
現代の投資環境では、機関投資家のほとんどが四半期ベースで成果を求められます。10年、20年の時間軸で投資判断ができるのは、**「時間に縛られない個人投資家」**だけが持つ特権です。五味氏はこの特権を最大限に活用しています。
日本ファルコム(3723)― 「10年以上の超長期保有という哲学の象徴」
日本ファルコムとは
日本ファルコム株式会社(3723)は、1981年創業の老舗ゲーム開発会社です。「英雄伝説」シリーズ、「イース」シリーズなどのアクションRPG・JRPGで知られ、海外にも熱狂的なファンを持つ独特のポジションを築いています。
ファルコムの特徴は、**「少数精鋭のチームで、自社IPに特化したゲーム開発」**を続けていることです。大規模な開発体制で大量のタイトルをリリースする大手とは対照的に、ファルコムは年に1〜2本のペースで、自社IPの「軌跡」シリーズや「イース」シリーズの新作を出し続けています。
ビジネスモデルとして特筆すべきは、国内外のパートナーへのライセンス供与を積極的に行っていることです。自社で全プラットフォームに展開するのではなく、得意なPC/コンソール向けの開発に集中し、モバイル展開や海外展開はパートナーに任せる。これにより、効率的に利益を上げる構造を作っています。
結果、ファルコムは創業以来ずっと黒字経営を続け、借入金ゼロという極めて健全な財務基盤を維持しています。
五味氏のファルコム保有 ― 10年以上の付き合い
五味氏のファルコム株保有は、少なくとも2014年以前にまで遡るとされます。2014年の有価証券報告書に名前が登場しており、それ以降、現在に至るまで保有を続けています。
2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年。実に10年以上にわたって、五味氏はファルコムの大株主として、銘柄リストに居続けています。
2025年の積極的な買い増し
特に注目すべきは、2025年の動きです。
- 2025年1月14日: 保有割合5.02%で大株主として再登場(報告)
- 2025年11月13日: 保有割合6.03%へ買い増し(1.01ポイント増)
2025年に入ってからの買い増しは、五味氏のファルコムへの確信が依然として強いことを示しています。
なぜ五味氏は成熟ゲーム企業を持ち続けるのか
ファルコムは、決して急成長企業ではありません。年間売上高は数十億円規模で、ヒット作で何倍にもなるような会社ではありません。
それなのに、五味氏はなぜ10年以上も保有し、しかも買い増しまでしているのでしょうか。
私の分析では、以下の理由が考えられます。
理由1: IPの長期価値
「英雄伝説」「イース」シリーズは、それぞれ30〜40年の歴史を持つ長寿IPです。ファンが世代を超えて引き継がれ、リメイクや新作が出るたびに需要があります。
2025年9月期決算資料によると、ファルコムは『空の軌跡 the 2nd』(2026年発売予定)、『イースX -Proud NORDICS-』(PS5版を2026年2月発売)など、既存IPのリメイク・続編を着実にリリースしていく計画です。
これは、**「ディズニーがミッキーマウスというIPを長期的に活用し続ける」**のと、本質的に同じ構造です。優れたIPは時間を経るほど価値を増していきます。
理由2: グローバル展開の余地
「軌跡」「イース」シリーズは、北米・欧州・アジアでも熱心なファンがいます。ファルコムは2026年1月に『英雄伝説界の軌跡』の英語版を北米・欧州・オセアニア地域で発売予定であり、海外展開を強化中です。
国内市場は人口減で縮小傾向ですが、グローバルでは数億〜数十億人のゲーマー市場があります。優れたIPを持つファルコムには、まだ大きな成長余地があるわけです。
理由3: 健全な財務と株主還元
ファルコムは無借金経営で、配当も継続的に出しています。2025年9月期には今期配当を10円増額修正するなど、株主還元にも積極的です。
つまり、株価上昇だけでなく、配当によるトータルリターンでも投資価値があるわけです。五味氏ほどの大株主なら、年間の配当収入だけでも相当な額になります。
理由4: 時価総額の小ささ
ファルコムの時価総額は数十億〜100億円程度の小型株です。これは五味氏のような大株主が大きな比率を保有できる規模であり、企業に対する影響力も持てます。
教訓: 「動かない投資」の威力
ファルコムの事例から学べる最大の教訓は、「動かないこと」の威力です。
ガンホーやミクシィのような派手な急騰銘柄ではありませんが、ファルコムは安定して企業価値を蓄積し続けています。配当も出すし、IPの価値も毎年積み上がっていく。
10年以上保有することで、五味氏は**「複利の魔法」**を享受しています。年間10〜20%程度の株価上昇でも、10年続けば資産は2〜6倍になります。配当を再投資すれば更に拡大します。
これは、**「派手な勝ち」ではなく、「静かな勝ち」**の典型例です。多くの個人投資家は、こういう地味な銘柄を10年も持てません。「もっと派手に動く銘柄に乗り換えたい」と思ってしまうからです。
五味氏が「静かな勝ち」を10年以上続けられているのは、**「企業価値の積み上がりを信じる」**という根本的な信念があるからです。
ステムリム(4599)― 「大阪大学発の再生医療への賭け」
ステムリムとは
株式会社ステムリム(4599)は、2003年に設立された大阪大学発のバイオベンチャー企業です。同社が開発を進めるのは**「再生誘導医薬®」**という独自のコンセプトの医薬品です。
通常の再生医療は、患者から細胞を取り出して体外で培養し、再度移植するというアプローチです。しかしこれには、品質管理の難しさ、培養期間の長さ、保管・流通の制約、免疫拒絶反応のリスクなど、多くの課題があります。
ステムリムの再生誘導医薬®は、これらの課題を一挙に解決するアプローチです。化合物の投与によって、患者自身の体内に存在する幹細胞を活性化し、損傷した組織に動員することで、組織再生を実現しようとしています。
主力候補の「レダセムチド(HMGB1ペプチド)」は、栄養障害型表皮水疱症、急性脳梗塞、心筋症など、多くの難治性疾患への適応拡大が研究されています。
五味氏の投資 ― 2022年8月
五味氏は2022年8月、新たな大株主としてステムリムに登場しました。最初の保有規模は196万5,000株、保有割合約3.3%でした。
ステムリムは2019年8月に東証マザーズ(当時)に上場した比較的新しい企業です。上場時の株価が高かった一方、その後の業績の不透明感から株価は調整局面に入っていました。
五味氏が買いを入れた2022年8月時点では、株価は上場時から大きく下落していたタイミングです。これは、**「下落時に質の高い銘柄を仕込む」**という五味流の典型的なアプローチです。
その後の買い増し ― 2025年に5.4%まで保有
その後、五味氏はステムリムへの投資を継続的に増やしていきました。
2025年1月時点では、保有割合5.4%(338万株)に達し、評価額は約27〜30億円規模となっています。さらに2025年7月時点では5.7%(353万株)まで増えています。
つまり、五味氏のステムリムへの投資総額は、買いコストベースで数十億円規模に達していると推定されます。
投資理由の分析
五味氏がステムリムに大きく賭けている理由として、私が分析者として考える要素は以下の通りです。
要素1: 再生医療市場の長期成長性
世界の再生医療市場は、2030年代までに数百億ドル規模に成長すると予測されています。日本でも、政府が再生医療を成長戦略の柱に位置付けており、規制緩和も進んでいます。
長期的に伸びる市場で、独自技術を持つベンチャーに早期投資するのは、五味氏の典型的なパターンです。
要素2: 独自技術の優位性
ステムリムの再生誘導医薬®は、生きた細胞を使わない、化合物による再生医療というユニークなアプローチです。これは、既存の細胞療法が抱える多くの課題を回避できる可能性があります。
特許も多数取得しており、技術的な参入障壁は高い。これは長期投資に向く特性です。
要素3: 大手製薬との提携
ステムリムは塩野義製薬と提携しており、レダセムチドの脳梗塞治療薬としての開発を共同で進めています。塩野義の第2相試験で良好な結果が出たことも報告されており、将来的な薬価収載と販売開始の可能性は十分にあります。
要素4: 安定した研究開発資金
ステムリムは2024年7月期時点で「2028年まで安定して研究開発できる」資金を持っているとされ、短期的な財務リスクは限定的です。これは創薬ベンチャーへの長期投資において重要な条件です。
教訓: 「下落時に質の高いベンチャーを仕込む」
ステムリムへの投資は、五味氏の**「IPO直後の下落局面で割安に拾う」**という戦略の典型例です。
新興のバイオベンチャーは、IPO直後は期待先行で株価が上昇しますが、その後の数年間は業績の不透明感から株価が大きく調整することが多いです。この調整局面で、技術的な優位性や長期的なポテンシャルがある企業を、割安な水準で仕込む。
これは、ピーター・リンチが言う**「アンダー・カバード(機関投資家がカバーしていない)」**な銘柄への投資戦略と同じ発想です。アナリストのカバーが薄く、機関投資家の資金も入っていない時期に、個人投資家が独自の判断で割安な銘柄を拾う。
ベンチャー投資は、当然リスクも高い。研究開発が失敗すれば、企業価値が大きく毀損する可能性もあります。しかし五味氏は、ステムリムだけでなく複数の創薬・バイオベンチャー(クリングルファーマ、リボミック、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングなど)に分散投資することで、リスクを管理しています。
「1社にすべてを賭ける」のではなく、「将来性のある領域に幅広く張る」。これは、ベンチャーキャピタル(VC)的なアプローチであり、五味氏のポートフォリオの新しい側面を示しています。
LIFULL(2120、旧ネクスト)― 「日常体験から見つけた銘柄」
五味氏が語る投資理由
LIFULLは、不動産・住宅情報検索サイト「HOME’S(現LIFULL HOME’S)」を運営する会社です(2017年までは「株式会社ネクスト」という社名)。
五味氏は対談で、LIFULLへの投資について、賃貸物件を実際に探していた際に、**「このサイトは使いやすい」**と感じたことがきっかけだったと語っています。当時の株価が割安だったため、迷わず投資したとのことです。
これは、五味氏の銘柄発掘哲学である**「身の回りから探す」**の象徴的な事例です。
投資判断のプロセス
LIFULLのケースで興味深いのは、五味氏が単に「使ってみて良かった」というだけでなく、**「株価が割安かどうか」**を確認してから投資している点です。
「いいサービスだ」と思ったからといって、株価が高すぎる時期に買えば、その後の調整で含み損になります。五味氏は、
- 日常体験で「いいサービス」だと気づく
- 企業の財務を調べる
- 株価が企業価値に対して割安かを判断する
- 割安なら投資
という、3ステップのプロセスを踏んでいるわけです。
長期保有の継続
五味氏は2014年以前からLIFULLを保有しており、2025年の有価証券報告書でも保有が確認されています。10年以上の長期保有です。
LIFULLの株価は、ピーク時から大きく調整しており、現在の評価益は限定的かもしれません。しかし五味氏は、住宅検索市場の長期的なデジタル化トレンドを信じて、保有を続けていると考えられます。
教訓: 「使い手目線」と「投資家目線」の両立
LIFULLの事例から学べるのは、「使い手としての評価」と「投資家としての評価」を両立させることの重要性です。
サービスを使って良いと感じても、株価が高すぎれば投資判断としては不適切。逆に、株価が割安でも、サービスが今後使われなくなるなら、投資する意味がない。
両方の視点を組み合わせて初めて、長期投資としての判断が成立するわけです。これは、ピーター・リンチが繰り返し強調していることでもあります。
ジェイアイエヌ(現JINS HOLDINGS)― 「店舗体験からの投資」
JINS体験から投資へ
「JINS」は、低価格・短納期でメガネを提供する小売チェーンです。五味氏は実際にJINSの店舗で買い物をした体験から、同社の競争力に気づき、投資を決めたと語っています。
JINSの強みは、
- 国内のメガネチェーンの中で価格競争力が圧倒的
- 短時間でメガネを作れるオペレーション
- 「JINS PC」「JINS MEME」など独自商品の開発力
といった点でした。
投資の成果
JINSは2010年代に急成長を遂げ、株価も大きく上昇しました。五味氏が初期に投資していれば、相当なリターンを得ていたはずです。
教訓: 「実店舗体験」の重要性
オンラインサービスだけでなく、実店舗での体験も投資判断の重要な情報源となります。
リアル店舗を持つ小売・サービス業の場合、
- 店内の雰囲気
- スタッフの教育レベル
- 顧客の混雑具合
- 価格設定の魅力度
- 商品の質
など、財務諸表からは見えない多くの情報を、実際に行ってみれば得られます。五味氏のJINS投資は、この**「店舗訪問による情報収集」**の威力を示しています。
創薬・バイオベンチャーへのバスケット投資
ステムリム以外の創薬銘柄
五味氏のポートフォリオには、ステムリム以外にも多くの創薬・バイオベンチャーが含まれています。
- クリングルファーマ(4884): HGF(肝細胞増殖因子)を活用した医薬品開発
- リボミック(4591): 核酸医薬の創薬ベンチャー
- ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774): 再生医療製品開発
- プレシジョン・システム・サイエンス(7707): 臨床検査機器
- WDBココ(7079): 治験関連サービス
- 田中化学研究所(4080): 二次電池材料(リチウムイオン電池用正極材料)
これらは個別の保有割合は1〜5%程度で、ステムリムやネクセラファーマほど大規模ではありません。
「広く薄く」のベンチャーキャピタル的戦略
私の分析では、五味氏は創薬・バイオ領域において、「広く薄く」のベンチャーキャピタル的戦略を採用していると考えられます。
創薬ベンチャーは、個別の成功率が極めて低い業界です。1つの新薬候補が承認まで到達する確率は数%以下と言われます。
そこで、
- 1社が大成功すれば、ポートフォリオ全体への貢献が大きい
- 1社が失敗しても、他の銘柄でカバーできる
という、**「非対称なリスクテイク」**の構造を作り出しています。これは、シリコンバレーのベンチャーキャピタルが採用する「Power Law」(べき乗則)の発想と同じです。1〜2社の大成功が、他の数十社の失敗を補って余りある利益を生むという考え方です。
AI/DX関連の新興銘柄 ― 「次の成長領域への布石」
近年の新規保有銘柄
五味氏のポートフォリオは、近年さらに進化しています。AI/DX関連の新興銘柄を多数組み入れているのです。
- Ridge-i(5572): AI画像認識・データ分析。2025年1月時点で1.62%保有
- Fusic(5256): クラウド・AI関連受託開発。1.33%保有
- ウォンテッドリー(3991): ビジネスSNS。0.59%保有
- コンフィデンス・インターワークス(7374): IT人材サービス
- アイサンテクノロジー(4667): 自動運転関連測量技術
- トビラシステムズ(4441): 迷惑電話フィルタリング
- Mマート(4380): 業務用食材のBtoBマーケットプレイス
「広く薄く」の理由
これらのAI/DX関連銘柄は、保有比率1〜2%程度に抑えられています。なぜでしょうか。
AI関連は、技術の進化速度が速く、勝者が誰になるかを事前に予測することが極めて困難な領域です。1社に集中投資する代わりに、セクター全体に広く分散投資することで、誰が勝っても利益を享受できる構造を作っているわけです。
これは、五味氏がそーせいやファルコムに集中投資する戦略とは対照的です。**「確信度の高い銘柄(コア)には集中、不確実性の高い領域(サテライト)には分散」**という、コア・サテライト戦略の典型的な実装と言えます。
教訓: 「時代の変化への適応」
五味氏のポートフォリオ進化は、**「過去の成功体験に囚われない」**ことの重要性を示しています。
ゲーム株での成功(ガンホー、ミクシィ)、創薬株での成功(そーせい)を経て、五味氏は次の成長領域としてAI/DXに目を向けています。これは、**「投資家としても進化を続ける」**ことの実例です。
多くの投資家は、過去に成功した領域に固執しがちです。「自分はゲーム株で勝った」と思えば、ゲーム株ばかりを買い続ける。しかし時代は変わり、成長領域も変わります。
五味氏は、自分の「能力の輪」を、時間とともに少しずつ拡張しています。20代前半でゲーム株、30代で創薬株、40代でAI/DX関連へ。常に**「次の時代に成長する領域」**にアンテナを張り続けているわけです。
うるる(3979)― 「労働力不足解決」というテーマ
うるるとは
株式会社うるる(3979)は、2001年設立、東京都中央区晴海に本社を置く、従業員数463名(2024年12月末時点)の企業です。
同社のビジネスモデルは、クラウドワーカーとIT技術を融合したSaaS型サービスです。フリーランスや在宅ワーカーを活用し、人手を要するタスク(電話代行、データ入力、地方公共団体の入札情報収集など)を低コストで提供しています。
主力サービスには、
- NJSS: 全国の官公庁入札情報を提供するSaaS
- fondesk: 電話代行サービス
- shaholder: 株主名簿管理サービス
- CGS: クラウドワーカーを活用した各種BPOサービス
などがあります。
五味氏の保有 ― 19万株
五味氏は2025年四季報時点でうるるの株式19万株を保有しています。これは保有割合としては大きくありませんが、五味銘柄として注目されています。
投資理由の推測
なぜ五味氏はうるるに投資したのでしょうか。私の分析では、以下の要素が考えられます。
要素1: 「労働力不足」という長期テーマ
日本は世界に先駆けて人口減少・労働力不足が進行する国です。これは10年、20年単位で続く構造的なトレンドであり、これを解決する企業には大きな需要があります。
うるるの「労働力不足解決カンパニー」というビジョンは、まさにこのトレンドに正面から取り組むものです。
要素2: SaaS型ビジネスモデルの収益安定性
うるるのサービスは、月額課金型のSaaSモデルが中心です。一度導入した顧客は継続的に利用するため、収益の予測可能性が高く、累積効果で売上が成長していくモデルです。
これは、長期投資に向くビジネスモデルです。
要素3: ニッチ市場での独占的地位
NJSS(官公庁入札情報サービス)は、ニッチな領域ですが、同社が圧倒的なシェアを持っています。「小さな池の大きな魚」というポジションは、競合に脅かされにくく、安定的な収益源となります。
教訓: 「メガトレンド」を捉える視点
うるるの事例から学べるのは、「メガトレンド」を捉える視点の重要性です。
「人口減少」「労働力不足」「DX」「高齢化」といったメガトレンドは、向こう10〜20年にわたって続きます。これに正面から取り組む企業は、長期的に追い風を受け続けます。
個別企業の業績を細かく予測することは難しくても、メガトレンドの方向性を読み取り、それに沿った企業に投資することなら、個人投資家にも可能です。
その他の注目銘柄 ― 多彩なポートフォリオ
エニグモ(3665)― 越境ECプラットフォーム
世界中の出品者から商品を買えるECプラットフォーム「BUYMA」を運営する企業です。五味氏は2018年頃から長期保有しています。「越境EC」「グローバル消費」というテーマで、長期成長が見込まれる事業です。
オイシックス・ラ・大地(3182)― 食の安心安全市場
オーガニック食品・有機野菜の宅配サービスを展開する企業です。健康志向の高まりという長期トレンドを背景に、安定成長を続けています。
イー・ガーディアン(6050)― ネットセキュリティと監視
掲示板監視、投稿監視、不正検知などのインターネット安全サービスを提供する企業です。インターネットの利用拡大とともに需要が増える領域です。
弁護士ドットコム(6027)― リーガルテック
弁護士検索ポータルと、電子契約サービス「クラウドサイン」を展開する企業です。「リーガルテック」という新興市場のリーダー的存在です。
キャリアデザインセンター(2410)― 人材紹介
「type」ブランドで知られる人材紹介サービスを展開する企業です。労働市場の流動化という長期トレンドの恩恵を受けています。
五味氏の銘柄選定パターン
これらの銘柄を俯瞰すると、五味氏の銘柄選定にはいくつかの一貫したパターンが見えてきます。
- テーマ性のある事業: 単なる「儲かる会社」ではなく、社会的なテーマ性(再生医療、労働力不足、リーガルテック、越境EC等)を持つ事業を選ぶ
- 時価総額が小さめ: 大半が時価総額1,000億円以下、特に300〜500億円規模が多い
- ニッチで独占的: 大企業が手を出しにくいニッチ領域での独占的地位を持つ企業を好む
- 財務が健全: 過剰な借入金がなく、増資リスクが低い企業を選ぶ
- 長期的に追い風: 短期的な業績よりも、10年単位の長期トレンドに沿っているかを重視する
五味氏の「財務指標の見方」 ― 一次情報から読み解く
ここで、五味氏ご本人がインタビューで語っている財務指標の見方を整理しておきたいと思います。これは個別案件の分析を超えて、五味氏の銘柄選定全体に共通する視点です。
重視する財務指標
五味氏が重視すると公言している指標は、主に以下の2つです。
- 利益剰余金(内部留保)
- 有利子負債
「時価総額 ÷ 利益剰余金」の独自の見方
五味氏のインタビューから読み取れる独自の発想として、**「時価総額から利益剰余金を引いて、実質的に株価が割安かどうかを見る」**という見方があります。
具体例を、ご本人の発言を要約しながら説明します。
ある会社の時価総額が200億円、営業利益が15億円だとすれば、PER(株価収益率)的には普通の水準です。
しかし、もしその会社が利益剰余金100億円を持っていたとしたら、話は変わります。「時価総額200億円 − 利益剰余金100億円 = 実質100億円で買える」と考えれば、「営業利益15億円の会社を、実質100億円で買える」ことになり、PER的に見て非常に割安だと判断できる、というロジックです。
これは、伝説的なバリュー投資家ベンジャミン・グレアムが提唱した「ネット・ネット投資」や「バランスシートの隠れた価値」を見るアプローチに通じる発想です。
有利子負債を見る理由
五味氏が有利子負債を重視する理由は、増資リスクの判定にあります。
有利子負債が大きい中小型株は、業績悪化時に増資(新株発行)で資金を調達する可能性が高まります。増資は既存株主の持ち分を希薄化させ、株価下落の大きな要因となります。
そのため、有利子負債が大きい銘柄は、
- 今すぐ買う
- それとも、増資発表で株価が下がるまで待つ
という、二択の判断が必要になる、と五味氏は語っています。
時価総額の比較分析
五味氏はまた、時価総額については同業他社や別業種でも同程度の成長性の企業と比較すると語っています。これは、絶対的な評価ではなく、相対的な評価の重要性を示しています。
「この会社の時価総額500億円が高いか安いか」は、単独では判断できません。**「同じ成長率の他社が時価総額1,000億円なら、この会社は割安」**といった比較が、現実的な判断を可能にします。
教訓: 「数字に強い投資家」としての側面
五味氏は「身の回りから探す」という直感的な銘柄発掘の側面が強調されがちですが、実際には極めて数字に強い投資家でもあるのです。
利益剰余金、有利子負債、時価総額の相対比較。これらは中級〜上級のファンダメンタル分析の領域です。
つまり、五味氏は、
- 生活実感で銘柄候補を見つける(右脳的・直感的)
- 財務分析で投資判断を確定する(左脳的・分析的)
という、両脳を使った銘柄選定を実践しています。これは、ピーター・リンチもバフェットも実践している、優れた投資家に共通するアプローチです。
案件横断の総合分析 ― 五味哲学の実装パターン
これまで見てきた案件を横断的に分析すると、五味氏の投資哲学には3つの実装パターンがあることが見えてきます。
パターン1: 「確信銘柄への集中(コア)」
該当例: ガンホー、ミクシィ(初期)、そーせい/ネクセラ、日本ファルコム
このパターンは、五味氏が**「これは大きく勝てる」と確信した銘柄**に、大規模な資金を投下するスタイルです。保有比率は5〜9.50%に達することもあり、企業の筆頭株主や上位株主の地位を占めます。
特徴:
- 保有期間: 5〜10年以上
- 保有比率: 5%以上が多い
- 評価額: 数十億〜数百億円規模
パターン2: 「テーマ性のある中堅銘柄(セミコア)」
該当例: LIFULL、エニグモ、オイシックス・ラ・大地、ステムリム、うるる
このパターンは、長期的な社会トレンド(住宅DX、越境EC、健康志向、再生医療、労働力不足)に沿った中堅企業に、中程度の規模で投資するスタイルです。
特徴:
- 保有期間: 3〜10年程度
- 保有比率: 1〜5%程度
- 評価額: 数億〜数十億円規模
パターン3: 「新興領域のバスケット投資(サテライト)」
該当例: Ridge-i、Fusic、ウォンテッドリー、コンフィデンス、アイサンテクノロジー等のAI/DX関連
このパターンは、不確実性の高い新興領域に広く薄く分散投資するスタイルです。誰が勝者になるかわからない領域に、ベンチャーキャピタル的なアプローチで網を張ります。
特徴:
- 保有期間: 数年程度
- 保有比率: 1〜2%程度
- 評価額: 数千万〜数億円規模
この3パターンの組み合わせの意味
五味氏のポートフォリオの強さは、この3パターンをバランス良く組み合わせているところにあります。
- コア: 確信度の高い銘柄に集中投資し、大きなリターンを狙う
- セミコア: 長期トレンドに沿った中堅銘柄で、安定的な成長を享受する
- サテライト: 新興領域に網を張り、次の「コア候補」を発掘する
このバランスにより、
- リターンの最大化: コア銘柄が当たれば大きく勝つ
- リスクの分散: セミコアとサテライトで全体のボラティリティを抑える
- 長期的な進化: サテライトから次のコア銘柄が育つ
という、3つの目的を同時に達成できる構造になっています。
これは、機関投資家のファンドマネージャーが教科書通りに作る「均等分散ポートフォリオ」よりも、はるかに戦略的で目的的な構造だと、私は分析します。
案件分析から見える「五味流タイミング論」
最後に、五味氏の各案件における**「投資のタイミング」**について、横断的に分析します。
タイミングのパターン
| 案件 | 投資のタイミング | 株価の状態 |
|---|---|---|
| ガンホー | パズドラがヒット兆候を示した時期 | 上昇初期 |
| ミクシィ | モンストがヒット兆候を示した時期 | 大底からの転換期 |
| そーせい | ヘプタレス買収発表後 | 急成長期初動 |
| 日本ファルコム | 平凡な業績の時期から長期保有 | 安定期 |
| ステムリム | IPO後の調整局面 | 下落後の割安期 |
| LIFULL | 株価が割安な時期 | 調整期 |
「ベストタイミング」を狙わない
ここで注目したいのは、五味氏が**「絶対的なベストタイミング(底値)」を狙っていない**ことです。
ガンホーもミクシィもそーせいも、五味氏が買い始めた時点では、既に株価がある程度上昇していたか、または上昇の兆しが見えていました。つまり、**「底値からの数倍上昇分は捨てる」**ことを許容しているのです。
代わりに五味氏が重視するのは、**「成長の確信度」**です。底値の判定は誰にもできませんが、「成長の兆しが見えた時点」は判定できます。確信が持てた時点で、迷わず大きく張る。
このアプローチは、
- ベストタイミングを狙うリスク(タイミングを外して全く乗れない)を排除
- 大きく成長する銘柄の中盤〜後半の上昇を取りに行く
という、極めて合理的な戦略です。
「下落時の買い増し」というタイミング
もう一つのタイミングパターンが、**「保有銘柄が下落した時の買い増し」**です。
そーせい(2018年の下落時、2023年の大暴落時)や、ファルコム(株価軟調時)などで、五味氏は下落局面で買い増しを実行しています。
これは、**「企業価値は変わっていないのに、株価だけが下がった時」**の最良の対応です。マーケットの過剰反応を利用して、コストを下げて保有量を増やせます。
ただし、これができるのは「企業価値への確信」がある場合に限ります。確信のない銘柄でナンピン買いをすれば、損失を拡大させるだけです。
個別案件から見える五味哲学の真髄
ここまで、五味大輔氏の代表的な投資案件を、それぞれの背景・判断軸・株価動向・五味氏の対応・教訓まで掘り下げて分析してきました。
これらの個別案件を通じて、**「五味哲学とは何か」**を改めて整理すると、以下のようになります。
哲学の核
- 能力の輪を持つ: 自分が深く理解できる領域(ゲーム、再生医療、IT等)に集中する
- 生活実感を起点に: 机上の分析ではなく、実体験から銘柄候補を見つける
- 数字で検証: 利益剰余金、有利子負債、時価総額の相対評価で投資判断を確定する
- 長期の時間軸: 10年、20年先の企業価値を見据えて判断する
- 確信があれば大きく: 確信のある銘柄には集中投資し、確信のない領域には分散投資する
- 下落は機会: 企業価値が変わっていないなら、下落は買い増しの機会
- 現物でこそ生き残る: レバレッジは使わず、市場に居続けることを最優先する
哲学を支える精神
これらの戦術を支えているのが、**「覚悟」**という精神です。
「資産が半分になってもいい」という覚悟。 「自分の判断に責任を持つ」という覚悟。 「10年、20年待てる」という覚悟。
技術や手法は学べますが、この**「覚悟」**は、自分自身の哲学を確立する中で、徐々に磨かれていくものです。
個人投資家へのメッセージ
五味氏の個別案件の分析を通じて、私が改めて感じるのは、**「特別な才能ではなく、特別な姿勢が結果を生む」**ということです。
五味氏は、
- 機関投資家にも見られる公開情報しか使っていない
- 複雑な金融商品も使っていない
- アルゴリズム取引もしていない
- 1日に投資に使う時間は10〜20分
それでも、20年以上の継続的な実践と、徹底した自己哲学の貫徹によって、300億円超の資産を築き上げました。
これは、現代の個人投資家に対する強烈なメッセージです。**「特別な才能や情報がなくても、特別な姿勢と継続があれば、市場で勝てる」**ということを、五味氏は身をもって証明しているのです。
参考資料
本拡張章の作成にあたって、以下の追加資料を参考にしました。
個別案件関連の追加資料
- 日本経済新聞「そーせい、英ヘプタレスの買収を発表」(2015年2月21日)
- 日本経済新聞「そーせい、ストップ安 ファイザーが治療薬開発中止」(2023年6月27日)
- 日本経済新聞「そーせい、提携先のファイザーが糖尿病治療薬を開発中止」(2023年6月27日)
- 日本経済新聞「そーせい、公募増資で127億円調達 買収資金返済に」(2015年9月1日)
- 日経バイオテク「そーせいがPfizer社の開発中止受け株価半値に」
- 東洋経済オンライン「創薬の『そーせい』、大型買収の狙いとは?」(2015年12月)
- ログミーファイナンス「そーせいグループ/2年連続で黒字を達成」
- ログミーファイナンス「そーせいグループ/独自のプラットフォームで精密な創薬を実現」
- M&Aニュース「創薬のそーせいグループが英国バイオ企業を子会社化」(2015年2月21日)
- ZUU online「注目の和製バフェット 個人投資家『五味氏』の保有銘柄は?」
- J-CASTニュース「進撃のミクシィ『株価最高値更新』大ヒットゲーム『1本柱』に不安」(2014年7月)
- QUICK Money World「ミクシィの株価、『モンスト』一本足打法から脱却目指す」(2020年11月)
- 株価アルゴリズム公式ブログ「2014年、ミクシィは株価7.8倍に! その初動を徹底検証」
- gamebiz「ミクシィ株が上場来高値を更新…『モンスト』の中国展開やGoogle Play売上首位を好感」
- Yahoo!ニュース「ミクシィの株価に大きく影響 『モンスト』の実力とは?」
- 投資銘柄散歩「『モンスト』の運営会社はミクシィ!? 株価は1年で30倍!!?」
- かぶまど「【株と平成と私】SNSとゲームで一世を風靡した、あの銘柄の思い出」
- 起業ログ「純利益97.5%減! 『モンスト』の売上減少が止まらない『ミクシィ』の第3四半期決算」
- note(susumun336)「個人投資家・五味大輔氏から学ぶ、会社員でもできる投資術!」
- トレードメシ「『和製バフェット五味大輔氏の投資手法』一日で20億円稼いだ男の生き様とは?」
- イケてる転職「【2020年】有名個人投資家・五味大輔氏の保有銘柄を見てみる」(五味氏ご本人の発言を多数引用)
- note(白鯨)「【徹底解説】日本ファルコム株価分析」(2025年4月)
- note(コンテンツコンビニ)「投資家、五味大輔氏が19万株を保有。うるるの事業概要と競合優位性について」(2025年5月)
- キタイシホン「ステムリム【4599】の事業内容」
- 株式会社ステムリム公式サイト(stemrim.com)
- 日本ファルコム株式会社「2025年9月期 決算補足説明資料」
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社 IR資料
- @DIME「リリースから13年、ガンホーが『パズドラ』の次に年間20億円を投資する理由」(2025年1月)
- M&Aオンライン「スマホゲーム『パズドラ』と『モンスト』攻防の行方は」(2023年3月)
- M&Aオンライン「スマホゲームに変動の波 パズドラの『ガンホー』に軍配 モンストの『MIXI』は小休止?」
- Wikipedia「そーせいグループ(ネクセラファーマ)」
- 株探ニュース「ネクセラについて、五味大輔氏は保有割合が増加したと報告 [変更報告書No.6]」(2025年2月26日)
- 株探ニュース「そーせいがウリ気配スタート、米ファイザーの新薬開発中止で失望感」(2023年6月27日)
- ダイヤモンドZAi「SOSEI—ストップ安売り気配、ファイザーが新薬の開発中止を発表」(2023年6月27日)
- カブスル「身近に投資のヒントは転がっている」
- IRBANK「五味大輔の役員経歴・保有銘柄推移」
- 株主プロ「大量保有報告書 提出者|五味大輔 保有銘柄検証」
追加参照: 投資哲学を補強する書籍
- ピーター・リンチ著『ピーター・リンチの株で勝つ』(ダイヤモンド社) ― 「日常体験から銘柄を探す」哲学の原点
- ベンジャミン・グレアム著『証券分析』 ― 利益剰余金などのバランスシート分析の古典
- フィリップ・フィッシャー著『株式投資で普通でない利益を得る』 ― 成長株への長期投資の古典
【免責事項】
本拡張章においても、記載されている事実関係・エピソード・引用については、可能な限り出典の確認を行っていますが、誤りが含まれる可能性は否定できません。また、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。
五味大輔氏の最新の保有銘柄・保有比率については、EDINETでの大量保有報告書、各企業の有価証券報告書を直接ご確認いただくことをお勧めいたします。市場環境や個別企業の業績は常に変化しており、本記事に記載した情報も執筆時点でのものです。

