- はじめに——「時間だけは平等」という残酷な真実
- 第1章 23年間の「時間の総決算」——201480時間の内訳
- 第2章 「自由時間」の使途を監査する——62828時間はどこに消えたか
- 第3章 「時間の使途不明金」の正体——24107時間はどこに消えたか
- 第4章 「正社員の同級生」との「時間の使い方」の差
- 第5章 「時間のNISA」——残り20年間の時間を最適化する
- 第6章 「通勤時間」の監査——23年間で11000時間を電車の中で過ごした
- 第7章 「睡眠時間」の監査——6.5時間は足りていたのか
- 第8章 「もやし炒めの調理時間」の監査——468時間を台所で過ごした
- 第9章 「時間の棚卸し」を毎月行う——お金の家計簿と同じように
- 第10章 「時間の最適配分」——45歳からの1日24時間の設計図
- 結論——「201480時間の使い方」を後悔しないために
はじめに——「時間だけは平等」という残酷な真実
お金は不平等だ。手取り16万円の自分と年収700万円の同級生。格差は4580万円。だが「時間」は平等だ。1日24時間。年間8760時間。23年間で201480時間。この201480時間は「手取り16万円の自分」も「年収700万円の同級生」も「まったく同じ」だ。同じ時間を持ちながら、結果がまるで違う。なぜか。「時間の使い方」が違ったからだ。
「手取り16万円の20年間完全シミュレーション」では「お金」の使い道を監査した。このエッセイでは「時間」の使い道を監査する。22歳から45歳までの23年間で「何に何時間使ったか」を推定し、「時間の使途不明金」を洗い出し、「時間の投資先」を最適化する。お金と同じだ。「使途不明金」があるはず。「何に使ったかわからない時間」がある。その時間を「意味のある時間」に変えれば、残りの20年間(45〜65歳)の人生が変わる。
第1章 23年間の「時間の総決算」——201480時間の内訳
22歳から45歳までの23年間。8760時間×23年=201480時間。この201480時間を「カテゴリ別」に推定する。
睡眠。平均6.5時間/日×365日×23年=54568時間。全時間の27.1%。「人生の4分の1以上を寝ている」。睡眠は「削れない時間」だ(削ると健康に影響する)。ただし「睡眠の質」は改善可能。7時間の質の高い睡眠は6.5時間の質の低い睡眠より「回復効果が高い」。
仕事(通勤含む)。1日あたり「勤務8時間+通勤往復1.5時間+昼休み1時間」=10.5時間。年間出勤日245日×10.5時間×23年=59168時間。ただし「空白期間」(計約11ヶ月)を差し引くと約56800時間。全時間の28.2%。「人生の4分の1以上を仕事に使っている」。睡眠と仕事で55%。残りの45%(約90666時間)が「自由に使える時間」——のはずだ。
家事(炊事・洗濯・掃除・買い物)。1日平均1.5時間×365日×23年=12593時間。6.3%。もやし炒めを作る10分×2808回=約468時間だけで、23年間の家事時間の3.7%。
食事。1日平均1時間(朝15分+昼30分+夜15分)×365日×23年=8395時間。4.2%。
入浴・身支度。1日平均45分×365日×23年=6296時間。3.1%。
ここまでの合計。睡眠54568+仕事56800+家事12593+食事8395+入浴身支度6296=138652時間。全体の68.8%。残り62828時間(31.2%)が「純粋な自由時間」。23年間で62828時間。年間2732時間。月228時間。1日7.5時間。「1日7.5時間の自由時間」。この7.5時間を「何に使ったか」が問題だ。
第2章 「自由時間」の使途を監査する——62828時間はどこに消えたか
62828時間の自由時間。この膨大な時間を「カテゴリ別」に推定する。
テレビ視聴。22〜30歳は1日平均2時間。31〜38歳は1日平均1.5時間(テレビへの関心が減った)。39〜45歳は1日平均1時間(スマートフォンに移行)。合計推定:約13000時間。テレビを13000時間見た。542日分。1年半。「1年半の人生をテレビに費やした」。テレビの13000時間で「何を得たか」。ニュース。バラエティ。ドラマ。天気予報。ほとんどは「記憶に残っていない」。13000時間のうち「記憶に残っている番組」は何時間分か。50時間?100時間?13000時間のうち99%以上が「消えた時間」。
スマートフォン(SNS・ゲーム・ネットサーフィン)。2012年頃(31歳)からスマートフォンを使い始めた。31〜35歳は1日平均2時間。36〜40歳は1日平均3時間。41〜45歳は1日平均3.5時間(スクリーンタイムが増加傾向)。合計推定:約14000時間。スマートフォンに14000時間。583日分。1年7ヶ月。「1年7ヶ月の人生をスマートフォンのスクロールに費やした」。この14000時間で「何を得たか」。SNSの「いいね」。ゲームの「クリア」。ニュースの「見出し」。ほとんどは「翌日には忘れている」。14000時間は「世界一コスパの悪い時間の使い方」だったかもしれない。
ぼんやり(何もしていない時間)。1日平均1時間×365日×23年=8395時間。ソファに座って天井を見つめる。ベッドに寝転がって何も考えない。窓の外をぼんやり眺める。「何もしていない」時間。この時間は「無駄」か。必ずしもそうではない。「ぼんやりする時間」は脳の「デフォルトモードネットワーク」を活性化し、「創造性」や「自己内省」を促す。だが8395時間のすべてが「創造的なぼんやり」だったとは思えない。半分は「脳が疲れて動かない」時間。半分は「やることがなくて持て余している」時間。
散歩・運動。22〜27歳はほぼゼロ。28歳以降、散歩を始めて1日平均20分。28〜45歳の17年間×365日×20分÷60=2070時間。少ない。「もっと歩いておけばよかった」。
読書。22〜27歳は月に0.5冊(1冊3時間として年18時間)。28〜35歳は月に1冊(年36時間)。36〜45歳は月に2冊(年72時間)。合計推定:約800時間。800時間で読んだ本は推定約260冊。23年間で260冊。年平均11.3冊。「もっと読んでおけばよかった」。
勉強(資格取得、公務員試験等)。22〜39歳はほぼゼロ。40歳以降にNISAの勉強、公務員試験の情報収集等で1日平均15分。40〜45歳の5年間×365日×15分÷60=456時間。少なすぎる。「もっと早くから勉強しておけばよかった」。
その他(趣味、外出、人付き合い等)。推定約24107時間。この「その他」が「時間の使途不明金」だ。24107時間。1004日分。2年9ヶ月。「2年9ヶ月分の時間が何に使われたかわからない」。お金の使途不明金(523万円)と同様、時間にも「使途不明金」がある。この2年9ヶ月を「取り戻す」ことはできないが、「これからの20年間」で同じ無駄を繰り返さないことはできる。
第3章 「時間の使途不明金」の正体——24107時間はどこに消えたか
時間の使途不明金24107時間。この正体を推理する。
正体1は「だらだらしていた時間」。テレビを見るでもなく、スマートフォンを触るでもなく、「ソファに座って何となく過ごしていた」時間。仕事から帰宅して、着替えて、ソファに座って、「さて何しよう」と思いながら30分が経過。この「さて何しよう」の30分が毎日発生すると、年間182時間。23年間で4190時間。「4190時間、何しようか考えていた」。考えた結果「何もしなかった」。
正体2は「待ち時間」。電車の待ち時間。病院の待ち時間。スーパーのレジの待ち時間。役所の窓口の待ち時間。1日平均15分の「待ち時間」×365日×23年=2099時間。2099時間を「待って」過ごした。待ち時間を「読書」や「ポッドキャスト」に変えていれば、2099時間の「学び」が得られた。
正体3は「二度寝の時間」。目覚ましが鳴って「あと5分」。5分が10分になり、20分になる。休日は30分〜1時間の二度寝。1日平均15分×365日×23年=2099時間。二度寝の2099時間。「二度寝しなかった人生」を想像すると——2099時間で何ができたか。公務員試験の勉強(500時間で合格)が4回分。
正体4は「SNSのスクロール以外のスマートフォン使用」。第2章で「SNS・ゲーム・ネットサーフィン」を14000時間と推定したが、それ以外にも「LINEの返信を考える時間」「通知を確認する時間」「アプリの整理」「写真の整理」。これらの「こまごまとしたスマートフォン操作」が1日平均20分。31〜45歳の14年間で約1703時間。
正体5は「悩んでいた時間」。「来月の仕事はあるだろうか」「貯金が足りない」「将来が不安だ」。これらの「悩み」に費やした時間。1日平均30分×365日×23年=4198時間。4198時間を「悩む」ことに使った。悩んだ結果、問題は解決しただろうか。ほとんどの場合「解決していない」。悩みの95%は「悩んでも解決しない問題」であり、残りの5%は「行動すれば解決する問題」。4198時間の95%(3988時間)は「無駄な悩み」であり、5%(210時間)は「行動に変換すべきだった悩み」。210時間あれば公務員試験に合格できた。
使途不明金の合計。だらだら4190+待ち時間2099+二度寝2099+スマホ雑務1703+悩み4198=14289時間。残り約9818時間は「本当にわからない」。記憶にすら残っていない時間。この9818時間は「生きていたが、存在していなかった時間」かもしれない。
第4章 「正社員の同級生」との「時間の使い方」の差
正社員の同級生Aさんは「同じ201480時間」をどう使ったか。仕事時間はほぼ同じ(残業が多い場合はAさんのほうが長い)。睡眠時間もほぼ同じ。差が出るのは「自由時間の使い方」だ。
Aさんの自由時間の使い方(推定)。「会社の研修・自己啓発」:年間100時間×23年=2300時間。「家族との時間」(結婚後):年間500時間×15年=7500時間。「趣味(ゴルフ、旅行等)」:年間200時間×23年=4600時間。「友人との交流」:年間100時間×23年=2300時間。
自分の自由時間の使い方。「テレビ」13000時間。「スマートフォン」14000時間。「散歩」2070時間。「読書」800時間。「勉強」456時間。
差が最も顕著なのは「勉強・自己啓発」の時間だ。Aさん:2300時間。自分:456時間。差は1844時間。この1844時間の差が「スキルの差」「知識の差」「キャリアの差」に直結している。「テレビとスマートフォンに27000時間使った自分」と「研修と自己啓発に2300時間使ったAさん」。27000時間のうち2300時間を「勉強」に振り替えていたら——。23年間で「公務員試験に4回合格できる勉強時間」を「テレビとスマートフォン」で消費した。
だがこの比較には「前提の違い」がある。Aさんは「安定した雇用」があったからこそ「自己啓発に時間を使う精神的余裕」があった。自分は「来月の雇用が不安」な状態であり「勉強する精神的余裕がなかった」。不安な人間は「不安を紛らわせる活動」(テレビ、スマートフォン)に時間を使う。安心している人間は「将来に投資する活動」(勉強、自己啓発)に時間を使う。「時間の使い方の差」は「精神状態の差」であり「環境の差」だ。「時間を無駄にした自分が悪い」のではなく「時間を有効に使う余裕を与えてくれなかった環境が問題」。——とはいえ、「環境のせい」にしても時間は戻ってこない。「これからの時間」は自分で管理する。
第5章 「時間のNISA」——残り20年間の時間を最適化する
45歳から65歳まで20年間。8760時間×20年=175200時間。このうち「自由時間」は年間約2732時間×20年=54640時間。54640時間を「どう使うか」で、65歳の自分が決まる。
「時間のNISA」という考え方を提案する。お金のNISAが「月1万5000円を20年間投資して616万円を作る」のと同じように、「時間のNISA」は「毎日1時間を自己投資に使って20年間で7300時間のスキルを蓄積する」。
毎日1時間の「時間のNISA」の投資先。月〜金(平日5日)。通勤時間40分を「読書」に。帰宅後20分を「資格の勉強」に。合計1時間。土日。散歩30分+読書30分。合計1時間。毎日1時間×365日×20年=7300時間。7300時間で何ができるか。読書:7300時間÷3時間/冊=約2433冊。公務員試験の勉強:7300時間÷500時間/合格=14.6回合格(1回で十分)。資格取得:7300時間÷200時間/資格=36.5個の資格(そんなに要らない)。
「毎日1時間」は「テレビまたはスマートフォンの時間を1時間削る」だけで捻出できる。現在「テレビ1時間+スマートフォン3.5時間=4.5時間」を自由時間に使っている。4.5時間のうち1時間を「時間のNISA」に振り替える。残り3.5時間は「テレビとスマートフォン」のまま。「完全にやめる」のではなく「1時間だけ振り替える」。この「1時間の振り替え」が20年後に7300時間のスキルになる。
第6章 「通勤時間」の監査——23年間で11000時間を電車の中で過ごした
片道40分の通勤。往復80分。年間出勤日245日×80分÷60=327時間/年。23年間(空白期間除く22年分)×327時間=7194時間。約7200時間を「通勤」に使った。300日分。10ヶ月。「10ヶ月の人生を電車の中で過ごした」。
この7200時間を「何に使ったか」。22〜30歳:ぼんやりしていた(推定3000時間)。31〜38歳:スマートフォンを見ていた(推定2500時間)。39〜45歳:読書を始めた(推定1700時間のうち、読書は約600時間。残りはスマートフォン)。
「ぼんやり+スマートフォン」に使った約6000時間。6000時間を「読書」に使っていたら。6000時間÷3時間/冊=2000冊。2000冊の知識。「6000時間を勉強に使っていたら」。公務員試験に12回合格。「6000時間を語学に使っていたら」。英語のネイティブレベルに到達(3000時間で上級レベル。6000時間なら十分)。
「通勤時間の革命」(独自23参照)を22歳から始めていたら、45歳の今の「知識」「スキル」「キャリア」はまるで違っていた。だが過去は変えられない。45歳からの通勤時間を「変える」。毎日80分を「読書」に使う。20年間で80分×245日×20年÷60=6533時間。6533時間÷3時間/冊=2178冊。「65歳までに2178冊読む人」になれる。2178冊読んだ65歳は「教養の塊」だ。
第7章 「睡眠時間」の監査——6.5時間は足りていたのか
23年間の平均睡眠時間は推定6.5時間。これは「足りていない」。日本人の平均睡眠時間は約7時間20分(OECD諸国で最下位)。推奨される睡眠時間は7〜8時間。6.5時間は推奨量を「30分〜1.5時間」下回っている。
「30分の睡眠不足」が23年間蓄積すると。30分×365日×23年=4198時間の睡眠負債。4198時間÷24=175日分の睡眠負債。「半年分の睡眠」が不足していた。この睡眠負債が「集中力の低下」「判断力の低下」「免疫力の低下」「感情の不安定」を慢性的に引き起こしていた可能性がある。
「面接で落ちた回数」のうち何回かは「睡眠不足による判断力の低下」が原因だったかもしれない。「消費者金融に手を出した判断」も「睡眠不足の脳が下した非合理的な判断」だったかもしれない。「もやし炒めを焦がした」のも——いや、それは睡眠の問題ではなくトイレに行った自分のせいだ。
45歳からは「7時間睡眠」を確保する。6.5時間→7時間。30分の追加。この30分は「テレビまたはスマートフォンの時間を30分削る」ことで捻出する。「30分の睡眠追加」が「翌日のパフォーマンス」を確実に向上させる。パフォーマンスが向上すれば「仕事の評価が上がるかもしれない」「勉強の効率が上がるかもしれない」「散歩が楽しくなるかもしれない」。30分の睡眠の価値は——計算不能。
第8章 「もやし炒めの調理時間」の監査——468時間を台所で過ごした
もやし炒めを17年間で2808回作った。1回あたり10分。2808回×10分=28080分=468時間。「468時間をもやし炒めに費やした」。468時間は19.5日分。約3週間。「3週間ノンストップでもやし炒めを作り続けた計算」。
この468時間は「無駄」か。断じてNOだ。468時間のもやし炒めが「112万円の食費節約」を生んだ(コンビニ弁当比)。112万円÷468時間=時給2393円。「もやし炒めの時給は2393円」。派遣社員の時給1350円より高い。もやし炒めは「本業より時給が高い副業」だった。
さらにもやし炒めの468時間は「料理スキルの習得時間」でもある。28歳で「もやし+豚こま+醤油」しか作れなかった人間が、45歳では「120通りのバリエーション」を持つ「もやし炒めマイスター」になった。468時間の「修行」の成果だ。
第9章 「時間の棚卸し」を毎月行う——お金の家計簿と同じように
お金は「家計簿」で管理する。時間も「時間簿」で管理できる。毎月の末日に「今月、何に何時間使ったか」を振り返る。スマートフォンの「スクリーンタイム」機能で「スマートフォンの使用時間」は自動的に記録されている。これを起点に「それ以外の時間」を推定する。
時間簿のテンプレート。仕事:○時間。通勤:○時間。睡眠:○時間。家事:○時間。食事:○時間。入浴身支度:○時間。スマートフォン:○時間(スクリーンタイムで確認)。テレビ:○時間。読書:○時間。勉強:○時間。散歩:○時間。その他:○時間。「その他」が「時間の使途不明金」。この「その他」を毎月確認し、「来月は『その他』を10時間減らして『読書』に振り替える」と決める。
時間簿は「月1回・15分」で完了する。15分で「1ヶ月の時間の使い方」が可視化される。可視化されれば「改善」できる。見えないものは改善できない。見えれば改善できる。お金の家計簿と同じ原理だ。
第10章 「時間の最適配分」——45歳からの1日24時間の設計図
45歳からの「理想の1日」を設計する。平日の場合。6:30 起床。6:30〜7:00 朝の5分ルーティン(ストレッチ)+朝食+身支度。7:00〜7:40 通勤(読書40分)。7:40〜12:00 仕事。12:00〜13:00 昼休み(読書20分+昼食30分+散歩10分)。13:00〜17:30 仕事。17:30〜18:10 通勤(読書40分)。18:10〜18:40 散歩30分。18:40〜19:10 もやし炒め+夕食。19:10〜19:30 洗い物+掃除。19:30〜20:30 自由時間(テレビ・スマートフォン)。20:30〜21:00 資格の勉強30分。21:00〜21:30 入浴。21:30〜22:00 読書30分。22:00 就寝。
この設計図のポイント。通勤時間80分が「読書80分」に。散歩30分が確保されている。勉強30分が確保されている。読書が「通勤80分+昼休み20分+就寝前30分=130分/日」。テレビ・スマートフォンは「1時間に制限」。睡眠は「8.5時間」(6.5時間から2時間増)。
この設計図を20年間続けた場合の成果。読書:130分/日×365日×20年÷60÷3時間/冊=約5278冊。勉強:30分/日×365日×20年÷60=3650時間。散歩:30分/日×365日×20年=3650時間(約21900km。東京から地球を半周)。「5278冊読み、3650時間勉強し、地球を半周した65歳」。これが「時間を最適化した人生」の到達点だ。
結論——「201480時間の使い方」を後悔しないために
22歳から45歳まで201480時間を使った。そのうち「意味のある使い方」ができたのは何時間か。もやし炒めの468時間。散歩の2070時間。読書の800時間。勉強の456時間。合計約3794時間。全体の1.9%。「201480時間のうち、自分の意志で意味のある時間の使い方ができたのは1.9%だけ」。98.1%は「流れていった時間」。
だが「これからの20年間」は違う。「時間のNISA」で毎日1時間を自己投資に使えば、20年間で7300時間。175200時間のうち4.2%。1.9%から4.2%に。2.2倍。「たった1時間の振り替え」で「意味のある時間」が2.2倍になる。1時間。テレビを消す。スマートフォンを引き出しにしまう。本を開く。たったこれだけ。たったこれだけで、65歳の自分が変わる。
時間は取り戻せない。だが「これからの時間」は管理できる。お金と同じように。いや、お金以上に。お金は借りられる。時間は借りられない。お金は増やせる。時間は増やせない。「増やせないもの」だからこそ「1時間の価値」が高い。1時間の価値を最大化する。それが「時間のNISA」であり「45歳からの時間革命」だ。
このエッセイは、就職氷河期世代のひとりの個人的な記憶と感想に基づいています。

